新生児添い寝 注意点(1)
新生児との添い寝は絶対にダメというわけではありませんが、リスクを知った上で、細心の注意を払うことが大切です。ここでは、新生児との添い寝をする際の「環境の整え方」「一緒に寝る人の注意点」「その他の注意点」についてチェックします。
今回は「環境の整え方」について説明します。
■就寝環境編
新生児との添い寝をする際には「寝床が赤ちゃんにとって危険な環境になっていないか」に注意を払ってください。それでは、以下のリストをチェックしてみましょう。
・高いベッドではないか
大人用ベッドなど、高さのあるベッドでは転落時の危険性がさらに増します。転落防止策が十分でない場合は、布団での添い寝の方が安心できるでしょう。
・挟まる可能性のある空間はないか
「ベッドと壁の隙間」「敷き布団の隙間」など、赤ちゃんが挟まる可能性のある空間がないか確認してください。なお「幼児用ベッドガード」も、かえって新生児が挟まる隙間を作り出します。生後18ヶ月未満の乳幼児には、絶対に使用しないようにしましょう。
・柔らかい寝具ではないか
柔らかい毛布、ウォーターベッド、クッションなどには、窒息の危険があります。赤ちゃんの口や鼻を覆われたり、赤ちゃんが沈み込んでしまう危険性があるのです。布団・マットレスも硬いものを選びましょう。
・掛け布団を一緒にしていないか
大人用の掛け布団は赤ちゃんには重く窒息の原因にもなりかねないので、赤ちゃん用の軽い掛け布団を使ってください。
また、赤ちゃんの衣類の着せすぎや掛物のかけすぎによって、赤ちゃんが暖められやすくなります。乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを減らすために、睡眠中は赤ちゃんを暖めすぎないようにしましょう。赤ちゃんが寝ているときに手足を触ったり、汗をかいていないか確認し、赤ちゃんに合わせて掛物を調整してあげましょう。
・電気毛布などを使用していないか
消費者庁からも「子供は皮膚が薄く、低温やけどが重症化しやすい」との注意喚起が出されています。 また、掛け布団同様、温めすぎはSIDSの発症リスクを上昇させます。
・ソファー(ソファーベッド)や肘掛けイスで寝ていないか
赤ちゃんが隙間に挟まったり、転落する危険性があります。
・赤ちゃんの周りにぬいぐるみなどのものは置いてないか
赤ちゃんが動き回ると、寝床の周囲にあるものが窒息の原因となる恐れが出てきます。ぬいぐるみほか、タオルやよだれかけ、小物などを、赤ちゃんの手の届く距離に置かないようにしてください。
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