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読書のこと

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#読書

ただ一人、傷ついたのは

ただ一人、傷ついたのは

さくらももこさんの
『おんぶにだっこ』
というエッセイを読みました。

「ちびまる子ちゃん」の作者
さくらももこさんの
2歳半〜小学校低学年頃の幼年期を描いた
心温まる自伝的エッセイ。

何気ない日常から切り取られた 
情緒的なエピソードの数々が
さくらさんの豊かな感性を鮮やかに映し出しています。

中でも心に残ったのは
「盗んだビーズ」というお話。

ある日ももちゃんは
近所の京ちゃんの家に遊び

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白い巨塔3

白い巨塔3

白い巨塔第三巻を読み切りました。

文章が堅く専門用語も多いので、初めの頃はとても時間がかかっていましたが、
二巻、三巻と読み進めるにつれ面白くなってきて、読むスピードも上がってきました。

これまで、財前派vs東派で繰り広げられてきた熾烈な教授選の構図が、今度は財前側vs患者側という医療裁判にとって代わります。

教授に昇進した財前はドイツの学会にお呼ばれし、観光も兼ねて長期滞在しますが、外遊中

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ゆるい読書ノートとささやかなポリシー

ゆるい読書ノートとささやかなポリシー

簡易なものですが、読書ノートを作っています。
歳をひとつとるごとに1ページめくりながら、読んだ本の題名、著者名(作者名)、出版社を記すだけです。

こちらは現在進行形のページ。
あと半年で次のページへいく(=ひとつ歳をとる)というのに、15冊しか読めていません。
1年に20冊前後です。そんなもんです。

活字を読むのが好き、紙に文字を書くのも好き。
読んだ本を並べて「羅列」するのも好き。
今年はこ

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『白い巨塔』途中経過

『白い巨塔』途中経過

読書が好きです。
好きなんですが、読むスピードは遅めです。

先日、1か月くらいかけてようやく、『白い巨塔』の文庫版第一巻を読み終えました。

『白い巨塔』、まだまだ途中ですが、権力者たちのおごりや汚さに、嫌悪を覚えずにはおれません。
忖度、汚職、大人の事情、、、。
大学病院業界の利害関係が、なんともリアルです。
(現実、あるいは現代では、これほどまでの裏があるのか否か、分かりませんが)

最終的

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『天然知能』読了

『天然知能』読了

郡司ペギオ幸夫さんの『天然知能』を読了しました。

大変難解な内容でした。
難しすぎて、すべてを理解することは出来なかったのですが、特に面白いと思った部分について、書いてみたいと思います。

「現実とVR(仮想現実)は違うのか」という一節です。
前提として、「天然知能」というのは、「知覚できないが存在する外部」を受け入れる、新しい概念だといいます。
「現実とVR(仮想現実)は違うのか」の節では、「

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