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雑感記録(264)

【夜の戯言集】


夜。雨が止まない。

耳元でZORNが流れる。

「でも死んだぐらいじゃ人は死なない」

自分が死ぬときは棺桶に何を入れて欲しいだろう。

そもそも悲しんでくれる人はいるのだろうか。

酒を呑みながら今日も帰った。

毎日、酒を煽っている。

それをすれ違う人は皆、訝しそうに見ている。

東京は良い。

無関心な街は人も無関心にさせる。

誰がどこで野垂れ死んでもお構いなしで。

時間は過ぎていく。

そう言えば、最近買った折り畳み傘。

風でひっくり返った。濡れた。

ここではNujabesがずっと流れる。

歌詞が無いのもたまには良い。

言葉から離れるのも良いことだと思うし。

『文字の起源』という本を買った。

それは昨日の話だ。

日本人が縄文に魅入られる理由が分かった気がする。

いつだったか。

書くことから離れて。

読むことから離れて。

全てから離れてみたいと思ったのは。

喉がイガイガする。

今日はいつも以上に早かった。

これって水分不足らしい。

明日から実家に戻る。

別にそういう訳じゃないけれど。

田我流が恋しくなる。

……

タバコ休憩。一服。

身体に埋めて行く感覚。

陰鬱になるのが分かる。

ポジティヴって良いらしいよ。僕は嫌い。

ネガティヴって良くないらしいよ。僕は好き。

身体の奥底からぐるぐる巡る宇宙を創っちゃえる。

思慮深くなりたいって毎日思っている。

それにしても、喉がイガイガする。

僕は僕じゃいられなくなった。

在りもしない希望ってなんだろう。

そもそも生きているだけで希望なんてない。

半袖短パンが寒い。

何で皆明るく生きていられるのと思う。

相互補完的な話を思い出すけど気持ち悪い。

日本語で書くということ。

最近、『日本語が亡びるとき』を読んでいる。

フランス語が話せればなって思う。

そういえば、最近久々にノートに詩を書いた。

やっぱり駄目だなって思ったけど。

でも書きたいのだから仕方ない。

マラルメやヴァレリーを原文で!

人は認められたい。多分。

こうして書くことは特に顕著に。SNSは欲望の脂肪。

何でだろう。強くなりたい。ここまでに。

弱さを見せることが認められることになるのか。

「ああ、分かる」って言葉が心を劈く。

共感。クソくらえ。

冷静に。暗い気持ちの方が共感するのに。

何で皆は明るい気持ちに共感したがるの。

音楽ってずるいなって思う。

そういうものひっくるめて抱きしめてしまうから。

萩原朔太郎も言ってたな。書いた気がする。

僕は分かってもらいたいのか分からないけど。

こうして書いている時点で誰かに分かって欲しいんだと思う。

口では何とでも言える。人間は卑怯だ。

やってることがこうして何もならない時。

本当に僕という存在がノミに見える。

1番厄介なのは、それを受け入れているところ。

開き直ったら強くなれると勘違いしている。

僕は馬鹿なのだ。

明日ってやつはやってくる必ず。

僕も毎日震えている。

今日という日が来てしまったという哀しさに。

でも、それが美しいのだと思う。

僕にとって美とはタナトス的なのかもしれない。

生粋の日本人かもしれない。

花落つること知る多少…ってこれは漢詩か。

馬鹿なことを書いていると馬鹿になって来る。

しかし、そういう日が無ければ詰まらない。

矛盾しているから面白いんじゃない。

結局、何を書きたかったか分からない。

夜。沈黙。それは心に秘めた狂乱が静かに爆発する時。

人は漸次、狂う恐れがあると誰かが言った。

僕は正しく狂い、正しく堕ちてゆきたい。

今のところの僕の目標。

夜の戯言集。

よしなに。

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