ASDやADHDの会話がズレてしまう理由について考える
発達障害の人は、会話がズレてしまいがちです。
X上でも、しばしばズレてるリプライや引用をする当事者が多く感じてきました。
モヤモヤしてしまうことが多かったですが、当事者目線で考えると、納得してしまう部分があります。
ASDの方には、相手の主旨を汲み取れてないのが原因なのかなと思います。
相手が言いたいテーマが、イマイチ掴めない、背景を洞察するのが苦手、なのが大きいのかな…?と、思います。
リアルで話す時やSNS上でも、相手の話の趣旨、一番伝えたいこと、背景について拾い上げる必要があります。そして、相手が一番望んでいそうな回答を考えていかなくてはなりません。
そして、こういう事を発すると、相手がどう感じるのか想像していく必要があります。
なので、話が脱線してしまったり、相手に寄り添えないキツい回答をしてしまう、望まれないアドバイスをしてしまう、マウントとってしまう、知らず知らず話泥棒してしまう、長々自分語りになってしまうのだと、なるのだと思われます。
ADHDの方は、特に多動のある方だと、連想しちゃうのだと思います。マジカルバナナのような感覚です。
例えば、雲について話していたら、綿飴の話になり、綿飴からスイーツ、スイーツからケーキになっていたりするイメージです。
リンゴについて話していたら、りんご飴⇒お祭りの定番メニュー⇒焼きそば
バナナについて話していたら、⇒チョコバナナ⇒チョコ⇒スイーツ
と、主旨がコロコロ変動していきます。
定型の人は、話に一貫性があるのに対し、ADHDの方は多動の傾向から、話が勝手に膨らみだし逸れてしまうのだと考えられます。
定型の人からしたら、『あれ、○○について話していた筈なのに…』と、困惑することになってしまうのかな?と、思います。
発達障害のある方だと、ASDとADHDを併発している人が少なくはありません。
なので、両者の上記の特性が悪魔合体してしまい、相手を混乱させてしまうことに繋がってしまうのだと思います。
例えば、私は「お腹空いた?」と、聞かれて、「タピオカ食べたい。」または、「甘いものなら食べれる。」と、答えて変な顔されてしまうことがあります。相手は、お腹が空いたかどうかを知りたいのです。
ですが、私の脳内では、
お腹空いた⇒そこまで空いてはないが微妙に空いている⇒小腹満たしにはタピオカまたは、甘いもの
私の中では、そういうマジカルバナナ的なイメージが出来上がってます。そして、そのイメージをそのまま相手に伝えてしまうのです。
自動で脳内で連想が発動してしまい、そして、自分を俯瞰することつまり客観的に見て相手がどう感じるのか想像することがが抜けているからなのだと思います。
親しい間柄の人に対して、しばしば発動してしまい、「話が噛み合ってない」「何の話してるの?」と、困惑されてしまう始末です。
相手と深く関われば関わるほど、上記のようなズレが生じてしまいます。
表面上の回答ではなく、想像力を働かせ客観視していくことは、大変なことだな…と、感じます。
会話の回数を重ねて、信頼出来る間柄の人、親しい人から指摘してもらうのが一番手っ取り早い解決方法なのではないか…?と、思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?