橋本力男

三重県津市美杉村産まれ 1977年から有機農家になる 特徴  堆肥、野菜づくり、オー…

橋本力男

三重県津市美杉村産まれ 1977年から有機農家になる 特徴  堆肥、野菜づくり、オーガニックフラワー切り花生産、生ごみリサイクル♻️(海外ではネパール、ボリビア、パレスチナ、スリランカ)に支援

記事一覧

雑草に思う

雑草とは人間が管理する土地に生えてくる作物以外の植物と定義される。 また放棄された農地や公園なので、土壌生態を守る、維持するために生育する植物のこと。 日本では…

橋本力男
4日前
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種ジャガイモの切り方

春植えジャガイモは、芋を切って植えます。その切り方を説明します。芽を1〜2本にすれば芽かき作業はなくなります。それで大きな芋が取れるわけです。私は21歳の時茨城の…

橋本力男
7日前
5

ビーガン堆肥

有機栽培から離れて、自然栽培、自然農する人たちで無肥料栽培する人がいます。 しかし完熟堆肥は使う人の中でも、一切畜フンや生ごみ堆肥を使わない人もいます。 食事で…

橋本力男
7日前
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ショウガ、サツマイモの保管

サツマイモ、ショウガの保管最低温度は14〜15度です。 これらを確保するために、冷蔵庫の上、段ボール箱、木箱、発泡スチロール、縦穴など試みたが、そのほとんどは失敗し…

橋本力男
3週間前
7

海外からの研修

我が家は海外から堆肥化技術や生ごみリサイクル、オーガニックフラワーの研修が時々あります。今年になって、ブルキナファソ、フランス、今月はミャンマーとフランスです。…

橋本力男
3週間前
4

生ごみの1〜2次処理

1次処理とは生ごみが出るところで、減量処理することで、この目的な収集回収を少なくしてコストを下げることです、、2次処理とは堆肥舎で高温発酵分解させて病原菌のない…

橋本力男
3週間前
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レイズドベッド

レイズドベッドとは周囲をレンガ、木枠、ブロックで囲って野菜やハーブ、果樹、花を育てる菜園のことを指します。 通路から20〜30cm上がっており、水捌けがよく作業しやす…

橋本力男
1か月前
5

病虫害の発生

多くの栽培技術は現場の比較テストから向上します。何かの技術を盲信すると現場の病虫害が教えてくれます。 私はそうして技術を、更新してきたのですが、ある程度の農業生…

橋本力男
1か月前
7

春ジャガイモ植え

2〜3月は春ジャガイモ植えの季節です。 ところが、種芋の切り方、乾燥方法、木灰、植える畝間、株間など地域や人によって異なります。 私は50年間、毎年植えてきて次のよ…

橋本力男
2か月前
8

培養土の配合

以下の材料比率で混合して7日間寝かし、熟成して養分の均一化を微生物にお願いします。 一輪車60リットルで、測定。約600リットル バーク堆肥 2 モミカラ堆肥 2 落…

橋本力男
2か月前
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堆肥舎の設計

堆肥舎は南向きに発酵槽、北向きに熟成槽と、酸化しないように資材部屋を設けます。 また通路は幅が8〜10メートルとって、作業スペースとします。この写真では、発酵乾燥…

橋本力男
2か月前
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踏み込み温床

今盛んに各地で、踏込み温床が作られていますが、発酵、発熱そして持続的な温度のキープが大切です。 私は45年の経験から、失敗しない踏み込み温床技術を確立してきました…

橋本力男
2か月前
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野菜づくりは水づくり

私たちが育てるお米、野菜、花、果樹などは形こそ違えども、要は「水の袋」を作ることです。 その水の袋は、土から空気や水、そして養分つまり肥料を吸収して生長して大き…

橋本力男
2か月前
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土づくりと堆肥

堆肥はどのような目的で作るのか? それは畑への微生物供給です。だから堆肥に使う材料によって発酵過程も決まり、堆肥の品質も決まるのです。 一般的には堆肥は養分つま…

橋本力男
2か月前
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資源循環としての堆肥

農家が利用する肥料の役割としての堆肥づくり。しかし堆肥はもっと多くの社会的な役割があります。 最近取り組みが全国的に広がっている生ごみリサイクル堆肥化→家庭菜…

橋本力男
3か月前
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雑草に思う

雑草に思う

雑草とは人間が管理する土地に生えてくる作物以外の植物と定義される。

また放棄された農地や公園なので、土壌生態を守る、維持するために生育する植物のこと。

日本では雑草を取ることを除草というが、アメリカではweed control という雑草管理という見方である。この観点からは草生栽培という感覚も生まれてくる。

果樹園では除草や耕運、除草剤など全て取り除くことを清耕栽培、雑草を生やして管理する方

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種ジャガイモの切り方

種ジャガイモの切り方

春植えジャガイモは、芋を切って植えます。その切り方を説明します。芽を1〜2本にすれば芽かき作業はなくなります。それで大きな芋が取れるわけです。私は21歳の時茨城の農家で教わり今尚実行しています

ビーガン堆肥

ビーガン堆肥

有機栽培から離れて、自然栽培、自然農する人たちで無肥料栽培する人がいます。
しかし完熟堆肥は使う人の中でも、一切畜フンや生ごみ堆肥を使わない人もいます。

食事でビーガンが市民権を持っているように、農地にもビーガンのニーズがあるのだろうか。

かつて私も植物性堆肥のみと、2〜5%鶏糞が入った堆肥を作り、野菜の比較栽培テストをしてことがあります。
少しちく糞を入れた方が生育も大きさも、また野菜の味も

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ショウガ、サツマイモの保管

ショウガ、サツマイモの保管

サツマイモ、ショウガの保管最低温度は14〜15度です。

これらを確保するために、冷蔵庫の上、段ボール箱、木箱、発泡スチロール、縦穴など試みたが、そのほとんどは失敗しました。

その原因は最低温度よりも、結露害でした。

ところがハウスでもみがらのみで殆ど保管できるようになりました。

東海地域では、11月下旬〜12月初旬に、ハウスの木枠の中にサツマイモ、シヨウガをならべて、もみがらを被せます。

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海外からの研修

海外からの研修

我が家は海外から堆肥化技術や生ごみリサイクル、オーガニックフラワーの研修が時々あります。今年になって、ブルキナファソ、フランス、今月はミャンマーとフランスです。

秋には5泊でスリランカから堆肥化技術研修に来られます、有機紅茶栽培に適した堆肥づくりが目的です。

特に海外の国の90%は生ごみと他のプラスチックなどを埋め立てなので問題が多いのです。メタンガス発生と火災、汚染水などです。
故に今後コン

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生ごみの1〜2次処理

生ごみの1〜2次処理

1次処理とは生ごみが出るところで、減量処理することで、この目的な収集回収を少なくしてコストを下げることです、、2次処理とは堆肥舎で高温発酵分解させて病原菌のない完熟堆肥を作ることです。

現在の日本では長年1次処理のみで、生ごみリサイクル♻️と固定されて、その後家庭菜園で病虫害の発生、モグラ、野鼠済の発生は放置されております。

これは環境部も農林部も無関心です、、明らかに本質を理解、究明しない体

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レイズドベッド

レイズドベッド

レイズドベッドとは周囲をレンガ、木枠、ブロックで囲って野菜やハーブ、果樹、花を育てる菜園のことを指します。

通路から20〜30cm上がっており、水捌けがよく作業しやすくなっています。

日本の家庭菜園は通路から雑草が侵入しやすく、囲いが無いため、心理的に管理が難しい面があります。

また植えるもは、季節の野菜、ハーブ、花、果樹など多様で、そのデザインを楽しむことができます。

皆さんも取り組んで

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病虫害の発生

病虫害の発生

多くの栽培技術は現場の比較テストから向上します。何かの技術を盲信すると現場の病虫害が教えてくれます。

私はそうして技術を、更新してきたのですが、ある程度の農業生産をしないと、不耕起.無肥料栽培が生態的に正しいと誤解されてしまいます。

よく使われる牛フン堆肥やボカシ肥料、有機肥料で有機物が土壌で腐敗して、そのことが原因で病虫害が発生しているメカニズムを無視しているのですね。

だから有機栽培始め

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春ジャガイモ植え

春ジャガイモ植え

2〜3月は春ジャガイモ植えの季節です。

ところが、種芋の切り方、乾燥方法、木灰、植える畝間、株間など地域や人によって異なります。

私は50年間、毎年植えてきて次のようになりました。

1 晴れた日の午前中、種芋を切ります。
切り方は芽が集合しているところを切り捨て ます。
次に(2〜4)に分割します。切った芋に芽が一つ以上あれば良いです。

2 切った芋は木灰などつけず、天日で乾燥

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培養土の配合

培養土の配合

以下の材料比率で混合して7日間寝かし、熟成して養分の均一化を微生物にお願いします。

一輪車60リットルで、測定。約600リットル

バーク堆肥 2
モミカラ堆肥 2
落葉堆肥または草質堆肥 1
土ぼかし 2
山砂 1
鹿沼土 1
パーライト 0.6
バーミキュライト 0.2
麦飯石

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堆肥舎の設計

堆肥舎の設計

堆肥舎は南向きに発酵槽、北向きに熟成槽と、酸化しないように資材部屋を設けます。

また通路は幅が8〜10メートルとって、作業スペースとします。この写真では、発酵乾燥して水分が少なくなった草質堆肥に、緩やかに雨を当てています。

また右手には、屋根瓦の下層部にあった壁土(かべつち)が山盛りあります。私の堆肥では全てかべ土を、混入して、電気的に養分吸着、鉄などのミネラル補給をしています。

堆肥舎づく

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踏み込み温床

踏み込み温床

今盛んに各地で、踏込み温床が作られていますが、発酵、発熱そして持続的な温度のキープが大切です。

私は45年の経験から、失敗しない踏み込み温床技術を確立してきました。3年前の野菜だよりに踏み込み温床、培養土づくり、果菜の育苗、13ページで紹介されています。

まず大切なのはハウスの外で、材料を混ぜて水分70〜80%にして、ブルーシートを被せて、一度60〜70度に上げて発酵によって均一に水分を充満さ

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野菜づくりは水づくり

野菜づくりは水づくり

私たちが育てるお米、野菜、花、果樹などは形こそ違えども、要は「水の袋」を作ることです。

その水の袋は、土から空気や水、そして養分つまり肥料を吸収して生長して大きくなります。
人間には肥料と生長、生育が気になってしまい、肥料で野菜を大きくすることに目を奪われてしまいます。

ところが、この写真のように空き瓶に、野菜やフルーツを入れて、腐敗テストすれば、一目瞭然、野菜の95%以上は水分であることがわ

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土づくりと堆肥

土づくりと堆肥

堆肥はどのような目的で作るのか?

それは畑への微生物供給です。だから堆肥に使う材料によって発酵過程も決まり、堆肥の品質も決まるのです。

一般的には堆肥は養分つまり肥料供給だと思われています。それは確かに堆肥を撒布して野菜は大きくなります。
しかし直接吸収されるものもあるが、殆どは土壌微生物を介在して根に供給されていると言われています。

つまり畑にどのような肥料、どのような品質の堆肥を施用した

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資源循環としての堆肥

資源循環としての堆肥

農家が利用する肥料の役割としての堆肥づくり。しかし堆肥はもっと多くの社会的な役割があります。

最近取り組みが全国的に広がっている生ごみリサイクル堆肥化→家庭菜園、かつては家畜の糞尿を耕作地に循環する「耕畜連携」などが有名です。畜産農家はイナワラを敷料としてもらい、冬期間に水田に牛フン堆肥を撒布する仕組みです。

しかし畜産農家も家庭生ごみも処理に困った有機物を誰かに、何処かで処理する発想です。

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