面食いmother’s day
閲覧ありがとうございます。今日は、母の日ですので、母親のことをnoteに書いておこうかなと思います。
生まれ落ちてから、社会に出るまでは、「家庭」という巣の中で、過ごし、親が法律で、親の判断が善悪を決し、親の価値観のてっぺんが、子供のてっぺんになりますよね。
私のうちも、例にもれずだったので、、わたしは、社会に出てから、よその皆さんから違う見方を学び、時には、
ダメ出しを受け、いろいろ与えられた選択肢を自分の責任で選ぶという修行をして、「自分」という人間を造りあげつつあるのかなと思います。
家庭の外から見たら、親を客観的に見ることができます。「人として」、こういう人なんだな。と。
うちの母親は、「面食い」です。王子さまといったら、イケメンだと信じていた夢みる少女でした。
出川みたいな顔の王子さまだって、いるだろうに、
ハンサムエリートに憧れ、オスカル様に憧れ、キャンディキャンディに嫉妬し、王家の紋章のキャロルになりたかった、少女時代でした。
昭和の漫画部屋が、我が家にはありますが、ハリーポッターの、ではなくて、母親の秘密の部屋になっています。昭和の少女漫画の内容は、いじわるか、又は優等生で美人な女の子と、心は綺麗だけど、平凡な女の子がいて、その二人のいる学校には、スポーツが出来て、勉学優秀で、めちゃくちゃイケメンな男子がいる。周りから見たら、美人さんとお似合いだわとか、言われていたのだけど、ぬわんと、イケメン男子は、平凡な女の子を選ぶ。というストーリーが王道。
全国の平凡少女は胸きゅん。
単純に、イケメン男子の好みが平凡系だっただけの話しなんですが、母親は、そういう漫画が大好きでした。
でも、漫画は漫画なんで、現実では、自分の思惑通りには、物語は進まなかったのだろうと思います。
母親の若いころの写真を見たら、どの写真も、目をバッキバキに見開き、笑顔も無く、カメラを見つめているものばかりで、不思議に思い、ある日、聞いてみると、
「お母さん、一重だから、目が細い。。だから、
少しでも、大きく見せようと思って。」
なるほど。。
今なら、アプリなんかで、サカサカと加工できますが、母親の若い頃は、無かったので、自分努力したのだなと、しみじみしました。
私と姉は、父親ゆずりの二重なんで、「良かった良かった」と喜ぶ母親でした。
とりあえず、見た目がだいじな母親だったんで、
目が悪くても、不細工になるからとメガネをかけない。コンタクトをしたら?と言うと、「怖い」と、
いう。
いつか、母親と二人で、出かけようと玄関を出ると、隣のハスキー犬が、立ち上がって、隣の塀の上から顔を出してました。
「奥さん、おはようございます。」
目が悪いせいか、普通にハスキー犬に挨拶していた母親でした。何回かありました。
「隣のおばさんじゃないよ!ハスキーだよ!」
「え?!」近くに寄って確かめる母親。
「ウオン!!」
と、その度に鼻先で吠えられていました。
今も、母親は、美しい非日常な世界が好きなんですが、わたしは、そういう一面をずっと見てきたので、逆に、リアルな世界の方に魅力を感じるようになりました。逆に、親の影響を受けて、耽美が好きな大人になる人もいることでしょう。
「20過ぎたら、自分の人生」。。
成人してもうだいぶ年月が過ぎましたが、自分の人生の中にわたしたちをメンバー入りさせてくれて、わたしたちを育んでくれて、感謝しかありません。何回も昭和漫画部屋で、自分を癒した日々があったに違いありません。
「わたしは、オスカル様が理想なのに、なぜ、あんたは、ドラえもんが好きなの?おかしい。」
と、よく言われますが、ドラえもんに嫁ぎたいわけじゃなく、、むしろ、嫁に欲しいけど、よく実家に帰られそうだし、友達でいいかな。とか、そのたびに、しょうもないことを考えます。
とりあえず、今日の母の日、なにごともなく、
普通に、迎えられた、幸運に感謝したいです。
いつまでも、そのまま、大切な部分は失くさないで、生きていって欲しいです。
母の日。
犬から猫からイルカから、あらゆる種族のお母さんに、、ありがとうございます。
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