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記事一覧
24.10.18 ハチス
2024.10.18
折坂悠太を観るために渋谷公会堂へ。ど真ん中の列、ど真ん中の席で、目の前延長線上に姿を捉える。彼の声は本当にライブで良く映える。音源と同じ、ではなく音源では感じられない響きや広がりがあるのだ。今日のライブも本当に素晴らしかったが、素晴らしすぎて心にだいぶきた。
「ハチス」という曲。「きみのいる世界を好きってぼくは思ってるよ」という可愛くて幸せなフレーズから「しいて何か望むなら
24.09.07- 群青日和
2024.09.07
可愛いと思った人に不意打ちで抱きしめられた。大学時代に好きだったノンケの男が不意にもたれかかってきた時のような、気まずさと嬉しさの入り混じった感覚を覚える。こんな気持ちで人を抱きしめるのは久しぶりだなと思った。
僕にとって、恋愛には赤ちゃんを可愛いと思う気持ちと同じ要素が含まれている。ただし、当然いつも相手は赤ちゃんではなく立派な大人なので、そのせいで上手くいかないような気
24.08.06- 彼女
2024.08.06
フワちゃんの炎上を受けて色々なことを考える。結論として、僕は彼女のことが好きだったし、今も好きなのだと思う。人間は多面的な生き物なので、誰の心の中にもいわゆる公序良俗に反する部分が少なからずあると思っている。
「罪を憎んで人を憎まず」という言葉が本当にしっくりくる今日この頃。僕にも個人的に許せない人がいるし、当事者に許しを強要するのは絶対に違う。ただ、いつも思うのは、無関係
24.05.18 薬膳スープ
『自然のレッスン』という本を通勤中に再読している。著者はかつて宝島やPOPEYEなどの雑誌の編集者を務めた人らしい。そんな彼が海外に渡って学んだ、日々を自然に生きるための言葉がポエムの形式で書かれている。直感的に読める本だ。
食べもののレッスンという章があり、そこでは化学調味料が執拗に批判されている。僕は普段の生活で味の素を沢山使うし、外食でふと入った店が「無化調」を掲げているとガッカリする。そ
24.04.27 ハンマーヘッド
数年来の友達と久しぶりに二人で会う。横浜のハンマーヘッドには常に海外の缶ビールの在庫を異常に抱えたセブンイレブンがあるというので、そこでビールを買って横浜港の近くで外飲みをした。彼とは抽象的な話題についての議論ができるので会う度にとても楽しい。せっかくなので、取り留めもなく話したことを文字に起こしてみることにした。
「可愛いもの/好きなもの」
通りがかる犬や猫を可愛いと思うか。僕は動物よりも人間
24.04.12 春の夜
2024.04.12
好きな男と数ヶ月ぶりに飲みにいく。彼とは前に会った時にXのアカウントを交換していた。僕は彼のことを天真爛漫で、細かいことを気にしない、ぶっ飛んだ人間と認識していた。でも、Xでの彼は日々の生活におけるストレスをなかなかに汚い言葉で吐き出していて、普段の愛嬌のある姿とのギャップに驚いた。僕はもう彼に惚れていたので、そのギャップすらも可愛く思えたのだけど。
駅前で合流して店を探し
24.04.02- 松屋
2024.04.02
誕生日を迎えたら、大好きな友達や先輩や家族からお祝いのメッセージが届いた。僕の好きな高校の友達は野球観戦に誘ってくれ、好きな男とは久しぶりに飲みに行くことになった。
僕は基本的に「好き」を安売りしたくない。種類に違いはあれど、自分が「好き」と表明したものについては、一定の基準のもと熱量を保ってきた自信がある。ただ、今は多くの方向に好きの矢印が向いているのを感じる。それは幸せ
24.03.06- ココナッツカレー
2024.03.06
胃カメラを終えてご飯を食べる。まだ喉と鼻に麻酔が少し残っているようで気だるい。カメラを入れた後だから、食事をしてもなんとなく、胃に物を入れる作業をしている感覚になる。さっきこの目で見た空間に、今は食べ物が詰まっていっているのだ、などと考えると自分にとっての「食事」という概念自体が変わってしまいそうだ。
それにしても、自分の胃の色は想像以上に綺麗だった。生命を感じさせる、ハッ
24.02.24- 能楽堂
2024.02.24
早起きして千駄ヶ谷の能楽堂にライブを観に向かう。千駄ヶ谷は通勤で毎日通過しているが、駅で降りるのは数年ぶりだ。そして、僕は東京にずっと住んでいるのに新国立競技場を初めてこの目で見た。
国立競技場に思いを馳せたことなど、今までたぶん1秒もなかった。でも『東京都同情塔』を読んだことで、その造形に興味が湧き、偶然にも目にすることができて嬉しく思う。同時に、自分は改修前の国立競技場
24.02.10- ベーコン
2024.02.10
夢。酒の席で意気投合したゲイと、自分を含む4人で彼の家に泊まることになり、終電に乗っているシーンから始まる。彼は寮生活をしていると聞いていたが、その寮につくと、人の良さそうなおばちゃん数人と、太った外国人のお姉さんが寮母となって、寮で暮らす人の生活を仕切っていた。深夜のはずなのに、電気の付いた明るくて広い寮には夜ご飯が用意されていて、寮母のおばさん達は配膳をしたり、洗濯物を取