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【フィクション】この話にどこまで恐怖を感じることができるのか。(No.1)


ぼちぼちやるかぁ・・・・

クリスマスにお正月の食い過ぎのせいか、
最近体が思い。実際に体重計に測るとそうであったと頷ける。4kg増か・・・。
まだまだ若いと自負していたが、
20歳で成長期は止まると世界基準でなっているのだからそろそろ自分と向き合わなくてはいけないな。
あとはひたすら下るだけか。

「ぷにぷにしてかわいいね、」
とお腹に言ってる場合では無い。
スマホっ首からのちょい膨らみの帯びた顔、そして二重顎。

結論から言うと俺はダイエットを始めた。

とりあえずランニングをしてみよう。
正直外は寒いけど、他人からの目を気にする俺は
見た目と第一印象をあげようと決心した。

暑がりな俺も外に出ると夏の暑さを欲していた

これ風邪ひくなー、
まぁでも走れば何とかなるか、。
明らかに高校の時にはなかった重みが二足歩行の俺に2等分された。

無音と風の音ではぎこちないので、
イヤホンで音楽を流す。
いつものコースと言っても数年ぶり。
近くに公園があるのでそこを回る。

車の外から見る街灯のスピードと違う明らかに遅い足どり。車で走りたいとか思いつつ、音楽のテンポに足を添えて走る。

公園を2周、3周したあたりだろうか、
何か扇風機のようなボーーというような風の音、重音のような音が音楽の中で聞こえた。最初はそういう音楽だろうと気にせず走っていたが、あまりにも集中出来なかったので、イヤホン無しで走ろう。
そう思い歩きながら呼吸を整えつつ片耳ずつ外していく。

えっ。。。

それは片耳を外す時からだった。

聞こえる。まだ聞こえる、
まだボーーという音が聞こえるのだ。

耳鳴りでもここまで鳴らない音のデカさで
さすがに驚いた。

明日は病院で検査にでも行くか。
そう言いつつ、人間の自然治癒で明日には治っていて欲しいと軽く願って今日はおしまいにしようとした。

授業、運転、映画それぐらいしか普段メガネを着用しない裸眼男は夜だとほとんど感覚と意思だけで走っていたと言っても過言では無いのだが、
裸眼でも明らかなことは明らかなのだ。


そう。。巨人が現れたのだ。。。
木が風に揺れると街灯の光で木の影ともうひとつ
巨人の影が揺れていた。その大きな影は遠くにいる私の体を丸ごと覆いかぶさった。

光で照らされる姿は・・・
肌は全身灰色で足が長く、手は小さい。
人間で言う頭の部分がやけに大きく口は小さい
ワカメのような髭が口元を覆い、小さな口からは細長い歯というより牙が、1列だけではなく何層にも、
口の内側に奥行きを付けて髭の隙間を照らす光に反射していた。

まるでひき逃げを見た犯人の姿、車のナンバー、時間のように目から頭の中にその姿の細は次々と記録されていく。

足が吊った感覚とは違う。初めて味わった感覚に
喜怒哀楽がおかしくなり、
我に返ると私は無我夢中で走り出していた。

必死という感じの意味は
そのままの通り、死ぬ気で!という意味がある。
もしかしたら
その言葉をその時初めて理解したのかもしれない。

アドレナリンが出ているであろう足の回転で
ひとまず必死で走って走っていた。

うしろからの足音がない、。
でも確かに近づいてきているのはわかった。。
さっきまで扇風機だった音が、今は飛行場で飛行機の発進をまじかで聞いている音がどんどん大きくなってくる。

見ちゃいけない。後ろを見てはいけないのだ。
でも人はそんな状況下でさえも見てしまうのだ。

そう。見てしまった、振り返ってしまった。

二足歩行ではものたりないのだろうか、
今の手は細長い足と同じ長さになり、
爪がとがっていた、のだ。

黒い目の奥に赤い目が、こちらを見つめていた。
嘲笑っている。そして恨んでいたのが今思い出すとわかった。

捕獲される側の自身はひとまず公園のトイレに逃げ込んだ。鍵を閉め便座にすわった。、

一方通行なトイレを目の当たりにした。。。
終わった。
足と口が震えてる、だけでは収まらず体全身が緊急信号を出しているのが分かった。

音は更にこちらに近づいてくる。。
耳が痛い。

ここで死ぬのは変わらない。
もう自首するか。

トイレこもった殺人犯のように怯えた考えがよぎった。

鍵を開け、。
思っいっきり、足でドアを蹴った。。
思い切り手空いたドアは隣の部屋のドアに

「がったーん!!」と音を鳴らした。
鼓動が鳴り止まない。目をつぶって覚悟を決めていた。

すると、急にボーという音がなり止んだ。
見るとそこには姿もない。。
スマホを見ると、音楽が大音量でなっていた。

恐る恐る外に出ると、ただ風が吹いていただけだった。ひ汗と汗が同時に乾き、体が寒くなってきたのを感じる。、

時間はイヤホンを耳から外した時間から変わっていなかった。

なんだったのだろう。


あれから俺はジムでトレーニングすることにした。
あの公園にはいい思い出があったがもう1人ではいけない。


読者も風が強い公園で夜ランニングなんかは
やめた方がいい。。。
こうやって話している人がいるのだから。










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