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話を聞いて書くだけならインタビューの意味はない

って思うんですが、皆さんはどう感じますか?
今日、インタビューをしていて質問をされました。

「私のエピソードでうまく書けますか?」

結論から言えば、書けます。
が、若干の工夫と個性の見出し方が必要になっていきます。

改めて、初めまして。
株式会社ライフストーリー代表取締役兼
ライフストーリー作家®︎の築地隆佑です。
小説を書くサービスで起業して5期目です。
ストーリー作りの専門家として活動中。
詳しい仕事の内容や生い立ちはこちらから。

例えば。分かりやすいエピソードを持っている方だと
正直すごい書きやすさはあります。

今日お話を聞いた人は、外資系金融機関に勤める
いわゆる保険の営業の人でした。
その人の原体験が例えば

幼い頃両親が亡くなったが、保険金のおかげで
大学進学まで行けたことから、保険の大事さを
伝えるために今の職業に就きました。

という、誰もが聞いて分かりやすく
ストーリーとして成り立っているものであれば
あとはどう情緒的に描くかという
表現の幅で差をつければOKだと感じています。

しかし。

特別な挫折や成功体験、強烈な原体験などが
ない場合はどうすればいいのか。
と思う人も多いでしょう。

そういう時こそ、インタビューの見せ所。

取材を通じて、その人のありのままを
ただ書けばいいというわけではありません。
それでいいんだったら駆け出しのライターでも
良いんです。聞いたモノをただまとめればいいのだから。

でも、インタビューの真髄は違います。

取材を通じて、その人の価値観や考え、
個性となるものをどう導き、見出していくか。
かつ本人が納得するプロットをその場で
組み立て、伝えていくかが鍵となります。

言われた言葉を、そのまま書くだけでは
外注する意味がありません。
それだったら自分でできることです。

クライアントの要望としては
自分の何が強みで、どういうものが個性となるかを
知りたくて、かつ
それが第三者にどう魅力的に伝わるか

ということを叶えるのが、インタビューをする側に
課せられた役割だと思っています。

もしそれができないのであれば
純粋に経験数を増やして訓練するしかないかなと。
僕自身も、これまで2000人以上やってきたから
言えることですが、最初なんて相手が言っている
言葉の意味すら分かりませんでした。
(当時、経営者や全く馴染みのない業界の人たちなので当然だが)

でも、"意味がわからない"を極力排除し
自分なりに調べ、知識をつけて、相手と対等に
話せる準備をした上で、その人ならではの
魅力を引き出していく──。

それがプロなのではないでしょうか。

話を聞いて言葉にすることが価値ではなく
クライアントが抱える課題をどう解決して言葉にするか
までを想定して書かなければ意味がありません。

そういう気持ちで常に取材に臨んでいます。

明日は今年最後のインタビューが2本あります。
さあ、気合い入れて年内最後の仕事、頑張ります。

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