子供の日本語が「ちょっと変」と感じるとき
デンマークに住んで、早1年半が経ちました。
子供の日本語環境は、ほぼ家庭のみ。
もうすぐ5歳になる長女の「日本語の力」については、時々心配になることがあります。
ここ最近、「ん?なんか日本語がちょっと変だぞ?」と感じたタイミングをご紹介したいと思います。
1.行く?来る?
「ご飯ができたよー」「そろそろ出発するよー」
子どもを呼ぶ場面での返事が、「いま来るよー」になりました。
日本語では「いま行くよー」だと思いますが、おそらく「I'm coming」の発想と思われます。
2.否定疑問の回答
「忘れものない?」「おかわりいらない?」など、否定疑問文を投げかけるとき。
忘れものが「ない」とき、おかわりがいら「ない」ときの返事は、日本語では「うん(Yes)」ですが、いつも「ううん(No)」と言われます。
これも英語と同じ発想ですね。
わたしはいつも大混乱。笑
これ以外にも、なぜか「水筒」を「ストロー」と言ったり(「ス」しか合っていない!笑)、簡単な単語がなかなか思い出せなかったり、ということが、ここ数か月で突然増えてきました。
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わたしたちの住むオールボーでは、日本語の環境を(家庭以外に)持つことはとても難しいです。
そのため、子供の語学力を維持(あわよくば向上)させるべく、
〇日本語の本を読む
〇日本のひらがな練習帳などを使う
〇日本のTVや映画を見る
〇日本の家族・友人と頻繁に電話をする
などなどを、トライしています。
幸い、日本語での会話に支障は出ていないので、毎日少しずつでも手助けしていれば、今後もある程度は維持できるだろうと思います。
・・・ですが、ちょっと苦しいところは、子供自身が、単語を思い出せない場面で、大きなフラストレーションを感じていること。
そのものずばりの単語が出てこないため、わたしや夫に、話がスッと通じず、「わかってよー!!!ぎゃー!!!泣泣泣!!!!」と癇癪を起してしまうことが、多々あります。
こちらも「これのこと?」「あれのこと?」と色々提示しながら助けようとするのですが、ヒントも少なく、なかなか辿り着けず。。
子どもにとっては、話せるはずの母語で、言葉が思うように出てこない悔しさ。
デンマーク語を学び始めた頃とは、また違う種類のイライラが募っている。
そのしんどさは想像できるのに、助けられない。
この状況に、親子で向き合うことが、一番難しいと感じます。
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まだベストな解決策は見つかっていません。
が、イライラモードに入ってしまったときは、まず子どもの気持ちを落ち着かせることが大事だな、とようやく気付いてきました。
この状況で「なにを言ってるの!?」「ちゃんとわかるように説明して!」などなど、火に油を注ぐようなことはNG。
当たり前、と思うかもしれませんが、突然、意味不明な癇癪を起されると、つい言ってしまいがちです。(←わたしだけ、かも・・・・・)
泣きわめいているときは、思い出せるものも思い出せないので、まずは子どもを抱っこしたり手を握ったり。
少し落ち着くようなコミュニケーションをとって、お茶かジュースでも飲み、涙がひっこむのを待ちます。
それから、何の話をしたかったのか、似ているものは何か、どんな状況なのか、デンマーク語であればわかるのか・・・などなど。
ヒントになりそうな事柄を、ゆっくり落ち着いて尋ねると・・・
「あ、思い出した」
と、あっさり出てくることも、あります。
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まだまだ毎日、試行錯誤・・・
どなたか同じような境遇の方がいらしたら、ちょっと気に留めておくこと、として、お役に立てたら嬉しいです。
また、経験者の方のご意見、ぜひ教えていただきたいです。
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以前、長女がデンマーク語を頑張っている話、を記事にしました。
デンマーク語の壁も大きかったですが、今度は日本語も・・・
がんばれ!ムスメ!!!
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今回もお読みいただきありがとうございました!Tak!
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