見出し画像

<ブランドづくりの裏側>防災×おしゃれ×ギフトができるまで

はじめまして。
株式会社KOKUA」代表の泉です。
私たちKOKUAは、学生時代に東日本大震災の被災地で出会い、その後10年間、全国各地の被災地支援を続けてきたメンバーで運営する防災ベンチャーです。

「人々が自然と防災に取り組める社会」を目指して、防災とギフトを掛け合わせた「いのちをまもる防災カタログギフト"LIFEGIFT"(ライフギフト)」を展開しています。

今回はLIFE GIFTにとってnoteデビュー作となります!

私たちが届けているLIFEGIFTのブランドをつくってきたプロセスをお伝えしていきます。

  • なぜ防災課題を解決する手段がギフトだったの?

  • 防災グッズをギフトにって成り立つの?

  • 描いている理想のギフトコミュニケーションとは?

といった内容をお伝えできればと思います。
ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです!

なぜ防災課題を解決する
手段がギフトだったのか?

LIFEGIFT

実は、防災って8割くらいの人が必要だと思ってるのですが、実際に対策している人は4割というデータがあります。

その理由を紐といていくと

  • 何からやればいいかわからない

  • 始めるきっかけがない、面倒くさい

  • お金をかけたくない

という声が……。
防災に興味のない方に、どうやって一歩目を踏み出してもらおうか。
そこで思いついたものが「ギフト」でした。

自分のためだと腰が重くなってしまうけれど、自分にとって大切なひとのためなら、人は防災にも動くことができるはず。

そんな想いを込めて生まれたアイテムが、大切なひとのいのちを守る、防災カタログギフト「LIFEGIFT」です。

防災グッズをギフトにって成り立つの?

ギフトといえば、出産や引っ越しなど、「おめでたい」シーンにあげるもの。そんなおめでたいシーンに「災害」という恐怖を連想させるものをお渡しするのは、いったいどうなのか?

そんな懸念を持つ方も多いかと思います。

実は私は、学生時代の被災地ボランティアの経験などから、以前から知人への贈りものに防災グッズを渡すことが多くありました。

僕も渡す前は、多少の不安がありましたが、実際に贈ってみると知人からの反応が好感触!

「防災グッズもギフトとして喜んでもらえる」
その経験から「防災×ギフト」という掛け合わせに、手ごたえを感じるようになりました。

そんな実体験はあるものの、商品開発をしていく中で2つの課題にぶつかりました。

1つ目は、ギフトという選択肢に「防災グッズ」を、違和感なく選んでもらう方法。
2つ目は、既存のネガティブなイメージ。

防災って、「よくわからない」「堅苦しい」「ダサい」
……そんなイメージがありませんか?

僕は、デザイン性のある素敵な防災グッズが、世の中にはあるということを知っていたので、それらを多くの方に知ってもらいたい、という思いもありました。

防災グッズに対して、このような意味の転換ができればと考えました。

LIFEGIFTのポジショニングを表現した図

LIFEGIFTには、世の中にある100種類以上の防災アイテムの中から、「これなら日常に溶け込み、ギフトとしても喜んでもらえる」とわたしたちが厳選したアイテムを、ご用意しています。

そして、カタログギフトというカタチにすることで、まだ手元にない自分に必要な防災グッズを選んでもらえるよう設計しました。

防災グッズは、もしものときに活用ができる、つまり最低限の機能を備えていることが重要視されています。

しかし、機能だけでは防災に取り組まない人が多いことから、
1. 機能価値
2. デザイン価値
3. コミュニケーション価値
この3つの価値をセットにできれば、防災を社会・生活に浸透をさせられるのではないかと考えました。

LIFEGIFTのブランド価値を整理した図

あなたの無事がいちばん大事。
デザインのプロセス

僕たちがこれからやることは防災について「新たな文化を作ること」。

そのために、災害を連想させない真逆の明るい幸せなイメージを持ってもらうためのブランドを作りました。

「あなたの無事がいちばん大事」。

誰かに言われるならば、「災害対策しないとだめだよ」と言われるよりも、「あなたが大事だからずっと無事でいて欲しい」と言われた方が嬉しい。

当初は、わかりやすく防災を想起させるほうがいいのでは?という声もあり、ネーミング候補は、「防災ギフト」「LIFEGIFT」の2択に。

当初の原案では、わかりやすく防災を想起させるほうがいいのでは?と考えていましたが、どちらが「新しい文化」を作れるかと考えた時に「LIFEGIFT」を選びました。

パッケージやネーミングには、防災を多くの人に届けるために、ネガティブな印象を払拭するため、あえて防災を消すという決断に。

「防災グッズのカタログギフト」ではなく、「こんなにも自分のことを考えてくれている人がいるんだ」という体験を感じられることを最重要視するために、外観もお祝いっぽさやギフト感が伝わるシルバーにしています。

僕らが描く
理想のギフトコミュニケーションとは?

姉から、新婚ご夫婦へ選ばれたアイテム「THE SECOND AID」

大切な方への人生の節目や、お祝いごととして利用いただいているLIFEGIFT。
今では、多くのお客さまから出産祝いや、結婚祝い、引っ越し祝いなど多岐にわたり、「一風かわった、気持ちを伝えるギフト」としてご利用いただいております。

LIFEGIFTが成し遂げたいこと

ギフトコミュニケーションを通じて、防災が生活・社会に自然と根付く仕組みをデザインする。

こちらが、僕たちのデザインの考え方を整理した図です。

LIFEGIFTを通じて防災が生活・社会に根付く循環を表現した図

「防災への関心のきっかけを作りたい」
そんな想いから生まれたLIFEGIFT。

身近な人の被災、大きな災害が発生する「以外のきっかけ」を作ることが、 たくさんの人の助けになると信じ、新しい防災のカタチを模索しています。

ですが、まだまだ防災をはじめるきっかけって少ないですよね。

僕たちの最終ゴールは、「きっかけなんてなくても防災が自然と行われている社会」だと思っています。

「防災をプレゼントでもらった」「いつも使っている素敵な商品が、実は防災グッズになった」というように「防災対策しなきゃ」という個人の負荷ができるだけかからないかたちで、自然と防災が身近になっている社会を作りたい。

大切な家族や、なかなか会えない友人たち。
お互いが相手を想い合うギフトを通じて、防災を贈る文化が広まれば、もっとたくさんのひとにとって、温かな時間が流れ、有事の際に助かるいのちが生まれると信じています。

最後に
読んでくださった皆さまへ


今日という日に伝えたいことは、防災は遠いものでもなく、他人事でもなく、「あなたと、あなたの大切な人のためのもの」であるということです。
災害はいつ起こるか、誰にもわかりません。起こった時に正しい行動が何かも絶対的な正解はありません。そして、完璧な準備なんてものもありえません。

しかし、災害による被害を、少しでも減らすことはできます
私たちの商品、"LIFEGIFT"は、「あなたの無事が いちばん大事」というコンセプトを掲げています。

今、あなたに思い浮かぶ大事にしたい人の幸せがずっと続くように、防災のことを考えていただければ幸いです。

さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。
これからnoteを通じて、皆さまにKOKUAのことや、防災について考えるきっかけをお届けできるよう精進してまいります。

LIFEGIFT 公式ホームページはこちらから
▶︎ https://lifegift.jp


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?