今の自分、かっこよく生きてる?
「22歳の自分が見て、今の自分に憧れますか?」
こんな問いを投げかけられたら、
あなたはなんと答えますか?
ちなみに、年齢はいくつでもいいです。
22歳というのは、僕が社会人になったタイミング。
「こんな大人になるぞ!」
「こんな生き方をするぞ!」
そんな風に思い描いていた時期だったので、
僕は22歳というのを基準に置きました。(現在37歳)
なので、それぞれ「今の年齢になった頃にはこうなっていたい」ということを思い描いていた頃に設定するのがいいと思います。
さて、あなたの回答はいかがでしょうか?
今日はこの問いに対して僕がどんな回答をしてきたのか、ということと、その問いを投げかける効果について、書いてみたいと思います。
ぜひ、今のご自身と照らし合わせながら読んでみてください。
僕が描いた大人像
改めまして、ライフキャリアコーチの山崎です。
22歳の頃、僕は社会に出るにあたって「こんな大人になりたい」ということを楽しくイメージしていました。
たとえば、
「就活で出逢った輝いていた人たちのように、いくつになっても、目をキラキラさせながら仕事について語っているような大人になりたい」
「自分の子どもに、『お父さんみたいになりたい』と思われるような父親になっていたい」
「仕事を嫌々やるのではなくて、大好きで仕方ないことをやっていたい。周りから見たら『あの人遊んでるように働くね』と言われるようなイメージ」
みたいな感じです。
22歳なのでまだ幼稚な表現ではありますが、心から思っていたことだと15年経っても思います。もう15年経ったのか、早いな。
ちなみにここであげた理想像はあくまで僕が僕自身に向けたものなので、合っているかどうかは関係ありません。
あなた自身も「他人にどういわれようが、自分が本心で思っていたこと」を思い出していただければと思います。
若手の頃~猛烈~
最初の仕事は、小売業界で人事をやりました。
初めてする「仕事」は大変なことも多かったですが、「成功している人は、みんな大変なことを乗り越えてきているんだ!」と自分に言い聞かせながら、毎日終電近くまで働きました。
「未来に向けて走ってるなぁー」と自分でも思えるほど、頑張ってました。
まだあまり年数は経っていませんが、22歳の自分が見ても「頑張ってるねー!」と喜んでくれそうでしたね。
20代後半頃~モヤモヤ~
20代後半は、悩み続けた5年間でした。
もともと就活で苦労したこともあり、「人事で経験を積んで、いずれはキャリアに悩む個人の力になるような仕事がしたい」と思っていたんです。
それでも自分に掛かる責任が大きく、「投げ出せない」という気持ちと「本当にやりたいことはそれなのか?」という、いまいち自分に確信が持てない状況が長く続きました。
もともと責任感が強いタイプなので仕事はしっかりこなしましたが、一番モヤモヤとしていた時期かもしれません。
ある時、自社の会社説明会で司会をしながら、学生に向けて話す社長を眺めながら、唐突にこんな思いが湧いてきました。
「あぁ、自分も夢を持っているのに、社長の夢を手伝うことに時間を使っているんだな」
「22歳の自分が見たら、『本当にやりたいことへ踏み出せよ!』とか言いそうだな」
またある時は、こんなことがありました。
オフィスで仕事をしながら、ふと時計を眺めた時のことです。
「まだ16時か。定時まではまだ3時間くらいあるな」
そんな考えが湧いた瞬間、僕はハッとしました。
「自分は、ナニヲカンガエテイルンダ・・・?」
僕はその瞬間、「あーあ、早く帰りたいな」と思っていたんです。
あくまで、僕自身の基準であるということを繰り返しお伝えしますが、22歳の自分がこんな姿を見たら憤慨するでしょう。
「なにやってるんだよ!仕事は楽しくて仕方ないことじゃなかったのか?そんな大人になってしまうなんてガッカリだよ」
なかなか手厳しい22歳の僕。
だけど湧き上がってくる本心には逆らえません。
最終的に、こんな風に感じることが増えたこともあって30歳で転職をしました。行き先は「個人の力になれる」人材業界です。
30代中盤~葛藤~
転職後は、社会人になりたての頃のように猛烈なパワーがみなぎってきました。
「本当にやりたいことをやるって、こんなに力がみなぎってくるものなんだ!」
そんな風に感じていたことを覚えています。
22歳の自分が見ても「そうそう、こんな風に働いているお前が見たいんだよ!」と偉そうに言いつつ満足してそうです。
その後社内でMVPを獲ったり、マネージャーに昇進したりして大変ながらも充実した日々を過ごしていました。
ただ、心の隅に引っかかるものは存在していました。
例えるなら、「95%は納得しているけど、残り5%は納得していない」ような感じ。ほんの少しだけ、引っかかる。
だけどその5%は、僕の価値観の大事なところを占めているような気がするのです。それが何かに気づいたのは、20代の頃にお世話になったコーチと食事をしていたときでした。
5年以上ぶりにお会いしたコーチは、相変らずはっきりモノを言うタイプでした。
コ「なんだか雰囲気変わったね」
僕「あ、ほんとですか?大人っぽくなりました?笑」
コ「いや、悪い意味で。エネルギーがなくなったというか」
僕「えー⁉相変らずはっきり言いますね笑」
コ「そういう人間だからね笑。前、22歳の自分が見て憧れる大人でいたいって言ってたよね。あれって今どうなの?」
僕「そうですね、確かにパッと見は憧れない大人になってるかもしれないですが、中身はあります。22歳の自分、論破できますよ!」
コ「へぇ~、そうなんだ」
それっきり、コーチはそのことについては何も言いませんでした。
僕は帰り道、コーチとの会話を反芻しました。
そして気づいたことがありました。
エネルギーがない、は自分も薄々感じていたこと。
そしてそれは、こんな考えがベースになっていること。
「ある程度結果も出して、待遇もいい。このままやっていれば大きく道を外れることはないから、そこそこいい人生も送れそうだ。」
満足していたんです。
今の自分に。今の生活に。
「こんな大人でいたい!」と思っていた僕は、いつしか「ある程度満たされた生活」によって、擦れかかっていました。
ハングリー精神は、完全になくなっていました。
正直、ここについては価値観の分かれるところだと思います。
生活には安定が必要だし、ずっとハングリー精神で生きていたら身が持たない。むしろハングリー精神を持たなくてもいいように、頑張ってきたわけですから。
だけど一個だけ強烈に引っ掛かったことがあるんです。
「22歳の自分、論破できますよ」
僕が、そう言ったことでした。
これは暗に、「22歳の自分が見たら、ガッカリするだろうな」という後ろめたさがあることを表していました。
そこから1年、2年悩み続けました。
だけど最終的には、
「やっぱり、論破じゃダメだ。パッと見て『かっこいい!』と22歳の自分が思ってくれる自分でいないとダメだ」
と思い、とことん自分の理想を突き詰めるために、独立をしました。
自分が定義する「カッコよさ」
独立をして間もなく1年経ちますが、22歳の自分が今の姿を見て「うん、カッコイイよ」と言ってくれる気持ちは変わりません。
こんなことにこだわるなんて、我ながら不器用だなと思いつつ、でもこれが自分だよなとも思います。
現在僕はコーチとして、「今の仕事にモヤモヤする」というクライアントさんが、自分の価値観を言語化しながら理想の人生を実現していくための支援をしています。
仕事に悩んだりモヤモヤしたりする原因は色々とありますが、突き詰めればみんな「自分が定義するカッコよさ」を通して、現在の自分を見ているような気がするんです。
「今の自分は、あの頃思い描いた生き方をしていない」
「高い給料を貰うより、もっと大事なことがあるという気持ちにだけは嘘がつけない」
「他人の顔色ばかり見て合わせている自分は嫌いだ。もっと自分らしく、自分の大事にしたいことを追究していきたい」
ポイントは人それぞれですが、そんな思いがそれぞれに葛藤を生み出しているような気がします。
でもそれは、正常なこと。
だって自分が主観的に判断する以外に、「自分の人生を評価する方法」はないんですから。
僕にとっての「22歳の自分」は、「自分にとっての幸福とはなにか?」という評価基準を擬人化したものなのかもしれません。
そしてそれはきっと、あなたにとっての「あの頃の自分」も同じなのだと思います。純粋な気持ちを持っていた頃の自分が見て、納得する自分であるかどうか。それが自分に対しての評価基準なんです。
人によっては、なかなか苦しい問いかもしれませんが、それでも僕みたいに「どうしても目を逸らすことができない」人もいるんですよね。
そんな時は、ちゃんとそいつの問いに答えてやること。
そして少しずつでも、自分が思う方向へ歩き出してみること。
これが大切なんだと思います。
ちょっと色々掘り下げすぎてどこまで伝わっているか不安ですが、なにかしらの気づきにはなったでしょうか?
ぜひ感じたことなどあれば、コメントください。(知りたい)
ということで、今日は僕が事あるごとに振り返る「22歳の自分が設定する基準」について書かせていただきました。
なにかのきっかけになれば、嬉しいです。
山崎 将吾
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