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高齢になる前に知っておくべきリハビリ・ケアの考え方

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【本マガジンの対象】 ご高齢者のご家族、これから高齢期を迎える方、要支援・要介護の方、OTS
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2020年11月の記事一覧

【認知症】認知症薬は必ずしも効くわけではない

【認知症】認知症薬は必ずしも効くわけではない

2025年には65歳以上の5人に1人は認知症になる、といわれてます。

自分は大丈夫!と思ってる方も家族や周囲に認知症の方が増えてきそうですね。

今回は「認知症になる前(家族も含め)に必要な知識」を作業療法士として紹介いたします。

認知症の薬は必ずしも効くわけではない
厚労省が認可している認知症薬は4種類あります。加えて精神科で使われる薬が症状により使われます。

認知症薬はあくまで進行を遅ら

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【高齢者介護】人に迷惑をかけない高齢者

【高齢者介護】人に迷惑をかけない高齢者

高齢になればなるほど家族や専門家の手を借りることになります。しかし、「人に迷惑をできるだけかけたくない。」という価値観が日本人はもっています。私もです。

このギャップがアンチエイジングや介護予防の原動力のひとつになっているのかもしれません。

ではいざ人の手を借りるようになったときに、素直に差し伸べられた手を握ることができるかどうか、

どこかで「人の手を借りてでも自分の生活を充実させるぞー!」

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【ターミナルケア】自然死:眠るように亡くなった祖母

【ターミナルケア】自然死:眠るように亡くなった祖母

うちの祖母(享年93歳)は一年前、自宅でテレビを観ながら車椅子に座って眠るように亡くなりました。

亡くなる前日亡くなる前日までは老健施設の短期入所サービスを利用していたのですが、看護師から「全然食事をされないので、一旦病院に行ったほうがいいですよ。」と一報が入り両親が自宅へ連れ戻したのです。

かれこれ4-5日はほとんど飲まず食わず。主治医に電話すると「食べられるだけ飲めるだけ無理せずに。」との

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【高齢期リハビリ】機能訓練至上主義

【高齢期リハビリ】機能訓練至上主義

「機能訓練至上主義」、ツイッターでこんな言葉を見かけまして記事を書いてみました。

介護保険サービスの現場ではリハビリの仕事に携わってますと介護保険サービスでは身体機能の回復にどうしても注目が集まります。

たとえば

ケアマネさん「下肢筋力が弱ってきたのでリハビリできるデイ(通所サービス)を利用しませんか?」

家族「少しでも身体が元気になれば…。」

本人「また機能訓練すれば、元のようになれる

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