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My Story④ ~キャリアロスは突然に~レールから突然降ろされた39歳ママ

現実直視から逃れるようにまた資格の勉強に

2回目の育休は、子育ての経験もついていたし、こういう心境に陥るなとか、ここだ大変だなと分かっているから、比較的、心は落ち込みすぎずに過ごせました。でも、1回目の復帰後のいろいろがあっただけに、2回目の復帰後はどんなスタンスで、どう働きたいかは考えなきゃとずっと頭のどっかにそのモヤモヤが残っていて。なのに、またその現実から逃げるように、自分の別の可能性を模索する自分探しに逃げて、資格取得の勉強に没頭・・。

前回はアロマテラピーとベビーマッサージ。自宅サロンとかできちゃうかも?という安易な考えがあったものの、それを実現するのは大変そうと思い、今回はもう少し仕事にできそうな「整理収納アドバイザー2級」の勉強をスタート。やっぱりどこかで手に職をつけて、その資格で仕事ができる道を探したい欲求があったのでしょうね。

子どもを産んでからというもの、IT系の資格への興味が全くなくなってしまって・・・。興味の方向性は年齢と共に、環境とともに変わってくるのだと実感。本業に活かせそうな資格やスキルアップの勉強へはまったく頭が行かなかったんです(笑) 子供の玩具で散らかる毎日だったので、整理収納はそこは自分としても解決したい!と思っていて、実践もできるし、ママ向けに講座できそうかなとか、実際にこれを仕事にできるかなとか、考えながら勉強しました。2級はそこまで難しくなく、取得。でも1級は実践なんかもあり本気で仕事にするなら目指すべきなのですが、そこまで踏み切れず、中途半端なまま1年の育休が終わり、2回目の復帰が近づいてきてしまい、また自分迷子のまま、なんとなくで復職してしまいました。

2回目の復職は別の担当に。適応までに半年

復職先は、同じ事業部内の、別の担当に。同じIT営業の担当でも、お客様の業界が異なると営業も文化も、組織の風土も違って、全然違う会社に入ったような気分でなかなかきつかったですね。前回みたいなスタッフ部門ではなく、営業サポート担当として即実務業務で、進め方も、スピード感も、メンバーも全部異なり、周りの営業担当は年下ばっかりで、自分の立ち位置が掴めないまま目まぐるしい数か月でした。

子ども達の保育園は厳しい保活の中でなんとか認可保育園に入れたけれど2人が別の保育園。時短勤務ではあるけれど、ダッシュで帰って、2つの園を回って延長になるギリギリにカードをピっとする毎日。帰ってからのタスクも1歳と4歳、それぞれ部屋の中でやりたい放題だし、ご飯は好き嫌いもあって時間かかるし、お風呂を1人で2人入れるのはなかなか至難の業で、2人が寝るまではもう本当にバタバタ。やっと寝たと思ってリビングに戻るとおもちゃや食べ残しでぐちゃぐちゃ、お皿も洗ってない、保育園の明日の用意もできていない、洗濯物は山・・・。そんな「ちゃんとできていない状況」を目の当たりにする毎日に、もう、涙が出てしまうこと何度もありました。

食事は週末に最低限作り置きして平日はチンするだけでいいようにしても、冷凍品に頼ったり、帰りに駅で買った総菜にしたり、と食事も適当で、早く寝るまでのタスクを終わらせたいから、急かして子どもに怒ってばかり。ママとしてこれでいいんだろうかと愛情を注げていないダメなママじゃやないかと責めることばかりでした。身体が泥のように疲れていても、リラックスしたくても、週末は溜まった家事と翌週の準備で終わるし、自分のために有給取りたくても、子どもの病気で休むときのことを考えると大事にしないとだし。仕事と家庭・子育てのバランスが取れている生活ってどうやったら実現できるんだろう、いつになったらできるんだろうと悶々としていました。

なんとか日々もがいて半年。ようやくリズムができてきて、職場でもようやく、担当内での自分の立ち位置、裏方の営業サポートとしても自分が提供できる価値を見出し始めました。そして、腰を据えて、今後の自分のキャリアをどうしていこうか、上の子が翌年は1年生になるので働き方をどうしていこうか、本気で考え始めた、そんな時です。

突然突き付けられた2択

夫に突然、海外転勤の話が舞い込みました。行き先はシンガポール。
え?一緒に行く?行かない?
いきなり目の前に人生の大きな分かれ道が出現。

一緒に行くには仕事を辞めなければいけない。
一緒に行かないならばワンオペで2人育児ワーママやらなければいけない。

いきなりその2択に迫られたのです。

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