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米国NYC暮らし🗽②没入型(?)演劇「Sleep No More」に行ってきた

はじめに

今年のホリデーシーズンのラボリトリート(ボスが毎年クリスマスの時期に研究室メンバーを何かしらにつれていってくれる)として、Sleep No Moreという没入型劇場(「immersive theatre とは」とググったら「体験型劇場」と出たのでそちらが正しいかも)に皆で行きました。

概要

Sleep No Moreでは、観客は皆白いお面を被って1930年代風の6階建てのホテルの中を自由に歩き回ります(私語厳禁)。部屋は全部で100個以上あるらしいですが、どの部屋でどのようなシーンが起こるか全く予測できず、いきなり人が壁から飛び出してきてシーンが始まったりします。当然ホテル中で様々なシーンが同時進行しているため、全部を見ることはできません。1シーン終わったら、その場にいた複数のキャラクターがそれぞれ別の場所に走っていったりするので、誰についていくかも自由です。また、運が良いとキャストに腕を引っ張られて隠し部屋に連れていかれ、1対1のやり取りがあるそうです。私たちのグループ(13人)のうち2人がその経験をしました。一人は、隠し部屋で、じっと目を見つめられて「あなたは私が覚えていた通りのままだわ(意訳)」と言われた後、部屋が真っ暗になり、気がついたら部屋の様子が変わっていて、そのまま幻覚を見ているような感覚に襲われたまま気がついたら隠し部屋から出ていたそうです。もうひとりは、2人の男性が戦うシーンを一人で見させらたそう。

感想

終わった直後の率直な気持ちは「何が起こったのかよくわからなかったが、ユニークな体験だった」といったものでした。自分と同じ空間、目の前で、迫真の演技で物事が次々に起こり、戦前の白黒映画の世界にリアルに飛び込んだ感覚でした。普通の映画では、カメラによって自分の見るアングルは決められているわけですが、この演劇では自分も自由に動き回っているため、映画を見るのとは全く違う感覚でした。映画や他の劇場とどちらが良いかと訊かれたら、体験のジャンルが違いすぎて比べられないのが正直なところですが、唯一無二の感覚を味わうことができることは間違いないので、機会があればぜひ1度行ってみることをおすすめします。
しかし、古くて暗いホテルの中を一人で歩き回らければならないので、閉所・暗所恐怖症の方には勧められないかもしれません。人だかりの中で一緒に行く人ともすぐ散り散りになってしまいます。(手をずっとつないでおくなどすれば一緒に要られるかもしれませんが、皆同じシーンだけを見ることになるので、後からそれぞれ見たシーンを共有して話の全体像を掴もうとするという楽しみは味わえなくなってしまいます。)
また、かなり暴力的や性的なシーンも生々しく目の前で起こるため、そういった刺激が苦手な人もやめたほうがいいかもしれません。
何れにせよ、とてもユニークで一生思い出に残る体験となりました。ボスに感謝です(彼は6回行ったことあるとな)。

仮面は持ち帰ります

1日明け、研究室メンバーと話し合ったり、話のインスピレーションとなっているシェイクスピアのマクベスの話を学ぶことで、ようやく自分たちの目撃した話の全体像がほんと少しだけ分かり始めつつあるのですが、そのへんの考察は疲れたのでここでは省略します。。。
ではでは。

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