図書室 月桃

福岡/市崎 司書のいる本屋 をしています ⁡ 月桃司書の雑記とレファレンスを少し …

図書室 月桃

福岡/市崎 司書のいる本屋 をしています ⁡ 月桃司書の雑記とレファレンスを少し | ゆっくりどうぞ |

マガジン

  • 月桃記

    調 | つりあいがとれる。ととのう。ととのえる。 音声・文章などの展開に感ぜられる気分。

  • 考 -kou-

    月桃のなかで本と一緒にかんがえたこと

  • 学 -reference -

    月桃のなかで誰かと一緒にしらべたこと

最近の記事

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月桃 利用案内

月桃が始まってひと月 少しずつお店の在り方も形になってきましたので ご挨拶と利用案内を。 簡単に言って仕舞えば ちょっと素敵なスタバと漫画喫茶のいいとこどり(ミニ版) なんですけれども 、、それが所謂「図書室」ということだから 言葉で説明するのは難しいですね つまりは、たぶん私立図書館ということです それだと味気ない 伝わりきれていない秘密の場所です 少し長くなりますが これからつらつらとご案内いたします 図書室月桃 のはじまり⁡インターネットが普及し、 全国の図書

    • 『東京都同情塔』を読んだ

      単行本ではなくて掲載誌で読んだせいもあるだろう はじめ文体への拒否反応があったけれど 気づけばわたしも九段理江の建築物に住んでいたと思う あんな爆薬みたいな小説久しぶりに読んだ 感想なんていらないから 言葉を愛する人にたくさん読まれてほしい 月桃に「読んだよ」とだけ知らせに来てほしい 0617

      • 所有する、とは 、大人になる、とは

        いろいろのものを手放したい 最近よくわたしの中にやってくる気持ち そこにあるものがわたしに所有されている 、、、 これがどうもむずがゆい、なんかいや 手放したい衝動に駆られる 一方で 所有させないで欲しいというのは 責任逃れな気もする そもそも所有しているという考え方も少々傲慢だなと思うのに わたしのものではないままそこにいて欲しいなんて わがまま極まりないよなあ 少女漫画に出てくるあの最後に成敗される悪い男と同じだなあ なんて思う わたしの相手は人ではないのだけれど

        • あの花のこたえ

          note見ました けやき通りの香り名前わかりましたか と、 あの香りのこたえを教えてもらったのが少し前のこと 仕事に行く楽しみができました なんてよろこんで 思ったより上空に咲いてるんで確かめようもないですが、、 とのことで 自転車をよろよろ走らせながら上空を眺める自分を想像した 今日はカメラを持って仕事に行く あの花を写真に残したい テイカカズラ あのあと何度もあの花には振られていた 一度目は満開に咲き乱れる彼らを見つけたけれど 自転車の速さに心を置いていかれて止

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        月桃 利用案内

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        記事

          ソウイウモノニ ワタシハナリタイ

          久しぶりに時間を取ってきちんとSNSを見たけれど やっぱりなんだか肌に合わないのです 見れば見るほどに飽きてしまうし それなのに 本を読むエネルギーまでも吸い取られてしまう お店のSNSもほどほどに無理なくやっているのだから 他人から見れば じゅうぶんに離れている側の人間なのだろうけれど なんかもっとこう、、、 無理矢理背伸びさせたがってくる媒体だったり 個人の感想を世間の感想みたいに表現しちゃう記事だったり わたしを歪めようとするものに右往左往したくない 原っぱに身体

          ソウイウモノニ ワタシハナリタイ

          子どもたちの生きる世界がきらめいてみえるのは幻想なのか

          子どもたちの下校の時間 だれかの泣き声が聞こえている まだ小さな子どもの声らしい どうしたのかと思っていたら 一度通りすぎたランドセルの別な子が 「早く来て!ほら帰れるよ!」 と。 こういう景色が日々目に入ると なんだか心が清らかになるんだよな なんて雑な思考を巡らせていたとき さっきの“別な子”に わたしは目をみはることとなる 「ほらいくよ、涙、流さないで!」 え、なんて言った?? “泣かないで” ではなく “涙を流さないで” 小学生の語彙センスに感服、、、 子

          子どもたちの生きる世界がきらめいてみえるのは幻想なのか

          夏、雨

          雨の日の月桃がすきです 今日の雨音には これ以上のことばを見つけられませんでした 明日も雨予報らしいので 夏の 朝の 雨の 月桃が楽しみです 0526

          枇杷ってそんなに香り高いのですか

          誰かお願いです 教えてください 夜 福岡市美術館から珈琲美美さんに向かって 自転車を走らせる 車線は美美さん側です 右手の護国神社が終わる手前から すうっごくひろがっている あの香りは本当になんなのですか お昼、行き道の反対側では感じないのです 今日帰り道にまたあの香りに突然惑わされ ゆらゆらと自転車を運転しながら周りを見渡す 落ち葉を拾っていた 歯抜けの紳士と素敵すぎる淑女に心配され。 「この香りなんですか、!」 久しぶりに知らない人に話しかけました 「え、何か

          枇杷ってそんなに香り高いのですか

          夏休みという響き

          半袖に、部屋着と言わんばかりのゆるパン、ビーサン 日曜日の小学生が「こんにちは〜!あちー!冷たいほうじ茶ください!」 とやって来る “お、夏が来た”と思った 住宅地にある月桃の周りは休日の方が静か その一角で扉を開けている お客さまも少ない日は不思議な風が吹くようで 日曜日の子どもと一緒に 各々が頁をめくる 紙の音が連なる 不意に顔を上げると 一生懸命文字を追う子どもの向こうに 窓辺の布が揺れている 風が見える 何だかいろいろの音が感じられる気がする 陽射し 揺れる緑

          夏休みという響き

          クチナシかな 違うかな

          仕事終わりの帰路、けやき通りを自転車で抜ける 夏夜の空気を肌に纏いながら まだ涼しげのある風を切る ほわっ 何か花の香りがした なんの花だろう 駆け抜ける自転車には抗えず 夜の空を仰ぎながら後ろになったあの香りを引き寄せる 間に合わない 信じられないほど華やかな香りだった 気になる、、戻るかな、、 自転車はわたしの思考をさておいて家へ向かっている のんびり屋さんな意識を家路に戻す 自然と頬が緩む 不思議な喜びが込み上げる 毎度こんなことがあるから わたしは知らぬ間に

          クチナシかな 違うかな

          最近「空ける」によく出会う 予定を空ける 書棚を空ける 行を空ける 間は “とる” だったかな 「空」という文字が好きだと思う 何もないがある そんな特別な感じが好き 限られた範囲を少し空けると いろいろのものが流れ込んでくる きみたちは今までどこにいたのかと胸が躍る 空いている人が好きだし 空いているものが好き 空いているところに居たいし 空いている人でいたい お昼ごろにいつもの喫茶で待ち合わせよう それから映画館か本屋にでも行こうか たまには遠出もいいね、そ

          読みたい本がわからない

          五月になると 多くの日本人に忍びよる五月病というやつ もれなくわたしの元にも その足音が聞こえている 心の落ち着かないのが 自分でわかる 心の騒がしいときは活字を欲す 読書はわたしの心を 穏やかに 優しい方法で 鎮めてくれる なのに 読みたい本がわからないことがある 藁にもすがる思いで 手当たり次第に書物を開いていく どの文字もが 手もとからすべりおちる 連鎖反応のように 次第に心のざわめきは大きくなる こういうときわたしはいったん寝る どうせ眠たいのだから とり

          読みたい本がわからない

          あたらしいわたし

          風が吹いて 木々が揺れる 鳥の囀りがわたしの耳に届く 目を瞑って外側に心を向ける どこかで水の流れる音がする わたしは自然の中のひとつだとわかる 知恵をもつ生き物でよかったと思う 生かされていることをわかるヒトでよかったと思う 平和な場所に暮らしていることが わたしにとってこの上ない幸せだとわかった そんなふうに、今この身体が云っている こんな日こそ 私史上に記録せねばならない日 0426

          あたらしいわたし

          出会いの春

          雨の日は音楽は流さずに 外からの音を流しこむ 今日の月桃 雨音と文字はなんでこんなに相性がいいのか 出会いはいつも唐突で わたしの時間では ほんのひと時で はじめましての瞬間は終わってしまう あの話もしたかった、これを聞こうと決めていたのに なんてあとからたくさん思い出されて 新しい出会いの喜びに 心がきゅっとなる はじめての瞬間は 確かにほんのひと時だけれど これからのすべての時間のはじまりで 思いが繋がったその時から 次の「久しぶり」が確定されている それがあまりに

          言語化、、、可視化?、、表現のこと

          言葉にするとかしないとか できるとかできないとか そういう事を何度もこのnoteに綴りながら 考えてきた 今日、楽しみにしていた展示で 一瞬だけ言葉に対して晴れ間が見えた 、、ような気がしたから 霧の山道からほんのひと時だけ雲が下になる瞬間みたいな 見えたあの空を忘れる前に 必死に脳裏の画を引き戻しながら 今日また綴る わたしが想いを言葉にすることを躊躇うのは 伝えきれないもどかしさに敗北しているからである これは少し前に気づいたこと 読み返すと思考がしちゃかちゃだけど

          言語化、、、可視化?、、表現のこと

          この前のにゃんが

          前回、月桃にご来店くださったにゃんが 今出入り口にご来店くださっている リピーターさまは大切にせねば 私と目が合うと駆けてくあたり愛おしすぎて 次回ご来店くださった時は看板猫にならないかなんて 交渉してみようかな たまにでいいんで気兼ねなくお立ち寄りくださいね〜とか言ってみたり 0417

          この前のにゃんが