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月桃記

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調 | つりあいがとれる。ととのう。ととのえる。 音声・文章などの展開に感ぜられる気分。
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働くということ

働くということ

近く、母校の高校生に向けて
進路指導の一環であろう働くということについて話す場をいただいたのだけれど
どんなことを どんな言葉で話そうかと模索している

人生四半世紀を目前にして
どうしてかこれは受け容れるべきだなと思ってお受けした
だからわたしの為でもある

相手が小学生ではないので緊張する
そもそもわたしは大きな人たちの前でひとり話せるんだろうか

高校生に “司書” は眠すぎるよなあとは思い

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おだやかに ある

おだやかに ある

残しておきたい出来事が
あれやこれやと続いて
あっという間に秋分が来た



すこしのあいだ子猫と暮らした
自分のことはすべて放り投げて
この手の中にある
小さな命を守ることしか考えられなかった
子猫はそんなことなど露知らず大きな欠伸をしていて
とても愛おしいと思った



広島尾道と岡山児島を訪ねた
大好きな場所
不便で豊かに暮らすのなら
児島がいいとずっと思っている

4年越しにいきたかっ

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記したいと思えること

記したいと思えること

普段酔いにまかせてnoteを書くことはないから心配だけれど
ゆめここちに身を委ね 筆を委ねる

近ごろ、綺麗な瞬間だったり心踊る瞬間だったり
そんなわたしの瞬間を
摂取してばかりに集中させて言語化することから離れてみた

このnoteをはじめる前の私を意図してやってみた

研ぎ澄まされる、満たされる、心が緩む
そんな日々だったんだけれどあまり鮮明には覚えていない
夏の木陰から空を見上げたときみたい

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ふつうにいたい

ふつうにいたい

普通でいたい
何者ともいえぬひとり
ただひたすらに私でいたい

昨日仕事中のはしりがき

みんなと同じでいたいのではなくて
私という範囲内の通常を行使させてほしい

特別になりたいわけではなくて
ごくありふれた私という判断をさせてほしい

無理してまでも頑張らせないでほしい

そう思うのはきっと私が上に行かなきゃと思い込んでいるから
背伸びをすることが悪いことなんじゃなくて、私には合わないというこ

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調

調

“ 調 ”
月桃を始めるときにこの場所の軸にしようと決めたこと

重なり合って散らばっていたひとつひとつの考え事たちが
きれいに整列してくれたから
たくさん言葉を並べなくても文章をつくることができるわたしを取り戻した
考え事が減ったわけではないのだけれど心地よい

自分を調えた

そういえば父親がはじめて入院したのが数日前のはなし
怪我だから大したことはないのだけれど
なにせ退屈に耐えられぬ人だか

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#夏 のはなし

#夏 のはなし

びっくりした

あの子のnoteを読んで
夏のはじまりを愛らしく描いていて好きな文章だななんてことを思っていた
一方的に知っているだけの子なのに その言葉選びのおかげか
“あの頃友達の心の中”みたいでうれしくなったりするなんてことも思っていた

そんなことを思いながらスクロールを続けると
末尾に我が物顔で「あなたへのおすすめ」が流れてくる
そしてそこには
「#夏」の記事がとりどりのタイトルでずらー

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雨の日、わたしと本

雨の日、わたしと本



朝に月桃を開くようになってから
涼しい時間は 読みたい本とノートと辞書を抱えて
外の机で読書に勤しむようになった
街ゆく人と挨拶をしながら出会う言葉たちは
心に涼をもたらしてくれる

夏は俄雨に降られることが多い
降ったり止んだり
強くなったりやわらかい雨になったり

今朝も目が覚めると外はザーザー降りだった
月桃に着いて子どもたちと朝の挨拶を交わし終えるころ
そろそろ雨もあがったかと
いつ

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金曜日、雨の夜、若者たち

金曜日、雨の夜、若者たち

霧雨の夜

向こうから
自転車を漕ぐ“いかにも”な三人の若い男たち
馬鹿みたいに大きな声で
愛の歌を歌いながら
わたしの横を過ぎていった

おい、青春だな

なんて思いながらニヤついていたわたしは
もうあの頃には戻れないということでよいですか

若者よ、
雨だったから許せたんだぞ
まだ21時だったから許せたんだぞ
深夜だったら、、!

、、許せてしまったかもしれんな。
なんならカメラ向けてたかもし

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余白に含まれるもの

余白に含まれるもの

立川談志が手塚治虫について話す番組を観た
昨日、再放送していたのをたまたま観たのだけれど

久しぶりにテレビ画面に釘付けだった
あの語りに聴き入っていた
ああいう大人は今どこにいるんだろう
居なくなってはいないはずなのに

呑みこんだことばに
あの間に
あの瞳に
一番伝えたかったことがあって
それがわたしにも分かる
ああ、これがすべてなんだと伝わる

そんなことを語り部がいう意味

簡単なことばは

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所有する、とは 、大人になる、とは

所有する、とは 、大人になる、とは

いろいろのものを手放したい
最近よくわたしの中にやってくる気持ち

そこにあるものがわたしに所有されている
、、、
これがどうもむずがゆい、なんかいや
手放したい衝動に駆られる

一方で
所有させないで欲しいというのは
責任逃れな気もする
そもそも所有しているという考え方も少々傲慢だなと思うのに
わたしのものではないままそこにいて欲しいなんて
わがまま極まりないよなあ
少女漫画に出てくるあの最後に

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ソウイウモノニ ワタシハナリタイ

ソウイウモノニ ワタシハナリタイ

久しぶりに時間を取ってきちんとSNSを見たけれど
やっぱりなんだか肌に合わないのです
見れば見るほどに飽きてしまうし
それなのに
本を読むエネルギーまでも吸い取られてしまう

お店のSNSもほどほどに無理なくやっているのだから
他人から見れば
じゅうぶんに離れている側の人間なのだろうけれど

なんかもっとこう、、、
無理矢理背伸びさせたがってくる媒体だったり
個人の感想を世間の感想みたいに表現しち

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子どもたちの生きる世界がきらめいてみえるのは幻想なのか

子どもたちの生きる世界がきらめいてみえるのは幻想なのか

子どもたちの下校の時間
だれかの泣き声が聞こえている

まだ小さな子どもの声らしい
どうしたのかと思っていたら
一度通りすぎたランドセルの別な子が
「早く来て!ほら帰れるよ!」
と。

こういう景色が日々目に入ると
なんだか心が清らかになるんだよな
なんて雑な思考を巡らせていたとき
さっきの“別な子”に
わたしは目をみはることとなる

「ほらいくよ、涙、流さないで!」

え、なんて言った??
“泣

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空

最近「空ける」によく出会う

予定を空ける
書棚を空ける
行を空ける
間は “とる” だったかな

「空」という文字が好きだと思う

何もないがある

そんな特別な感じが好き

限られた範囲を少し空けると
いろいろのものが流れ込んでくる
きみたちは今までどこにいたのかと胸が躍る

空いている人が好きだし
空いているものが好き
空いているところに居たいし
空いている人でいたい

お昼ごろにいつもの喫

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読みたい本がわからない

読みたい本がわからない

五月になると
多くの日本人に忍びよる五月病というやつ

もれなくわたしの元にも
その足音が聞こえている
心の落ち着かないのが
自分でわかる

心の騒がしいときは活字を欲す
読書はわたしの心を
穏やかに 優しい方法で
鎮めてくれる

なのに
読みたい本がわからないことがある

藁にもすがる思いで
手当たり次第に書物を開いていく
どの文字もが
手もとからすべりおちる

連鎖反応のように
次第に心のざわ

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