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子どもたちの生きる世界がきらめいてみえるのは幻想なのか

子どもたちの下校の時間
だれかの泣き声が聞こえている

まだ小さな子どもの声らしい
どうしたのかと思っていたら
一度通りすぎたランドセルの別な子が
「早く来て!ほら帰れるよ!」
と。

こういう景色が日々目に入ると
なんだか心が清らかになるんだよな
なんて雑な思考を巡らせていたとき
さっきの“別な子”に
わたしは目をみはることとなる

「ほらいくよ、涙、流さないで!」

え、なんて言った??
“泣かないで”
ではなく
“涙を流さないで”

小学生の語彙センスに感服、、、

子どもといういきものに幻想をいだきすぎている
と言われれば
確かにそうなのかもしれないけれど
やはり子どもの“隠れているものやおもいを察知する能力”には圧倒される


なんてことを書いているときに
よく顔を出して帰るひとりの小学生が虫かごを持って
今日もやって来た
ここってお水あるの?あったらください
って

カナヘビにお水あげるの、クラスで飼ってるやつ
でもねたぶんいきもの飼うの禁止になるんだ

あら、どうして?

みんな喧嘩するの
自分がお世話したいって
だからね
あしたの5時間目に話し合ってたぶん逃すことになるだ〜

この場所で過ごしていると余計に
大人と子どもは別な世界を見ながら生きていると
そう感じずにはいられないのです
わたしたちもある日は(或いは今も)子どもだったはずなのに
一体何について日々議論しているのでしょうか

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