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ホステスの担当を持たせてもらう【マネージメントの前に人として大切なこと】

 こんにちは。江夏です。

私は、
約20年ほど水商売に
たずさわってきました。
水商売といっても色々ありますが、
私がやっていたのは、
キャバクラやクラブに務める
ボーイ、黒服と呼ばれている仕事です。

本日は、
その時のエピソードを一つ、
お話ししたいと思います。


ある程度の経験を積むと、
黒服は
ホステス、
キャバ嬢の
担当を持たせて
いただけるようになります。


担当を持つ
とは、
その女性の身の回りの
お世話をすることからはじまり、
悩み相談に乗ることや、
アドバイスに注意、
ありとあらゆることを
任せてもらうことです。


ある日、私は、
業界未経験で、
クラブに入店した
女子大生の担当を
持たせてもらうことになりました。

この女性ですが、
とてもやる気があるのですが
そのやる気とは裏腹に、
なかなか成果に結び付かずにいました。


そんなある日、
ようやく初めてお客様に
声をかけていただき、
同伴をすることになった
この女性。

『江夏さん、やったー!初めてお客様に誘ってもらいました。』

喜ぶ女性。


…しかし、
この女性に
声をかけてくれた
お客様というのは、
あまり良い飲み方を
する人ではなくて、

正直なところ、
お店としては
あまりウェルカムな
お客様ではありませんでした。

こういう背景があり、
私はとてもひどい一言を
女性に言ってしまうのです。


「…んー、でもそのお客様はあまりウェルカムではないからなー」

今、思い返しても
後悔しかないのですが、

せっかく女性が
手にした成果を
認めてあげることもせず、
私は即座に否定してしまったのです。

あの時の、
女性の寂しそうな
表情は未だに忘れられません。

黒服として、
マネージャーとして、
失格ですし、
仕事以前に
人として、
思いやりに欠ける発言
だったと思います。


程なくして、
女性はクラブを退店しました。

私は、
その発言に対して、
すぐに謝罪をして、
なんとか許してもらったのですが、
女性の成績を伸ばすどころか、
退店の原因を作ったのは
私であるという思いは
最後の最後まで拭えませんでした。


担当を持つこととは、
ホステス、キャバ嬢の
マネージメントをすること、
成績を伸ばすこと、
やる気にすること、
間違ったときは注意をすること、
信頼関係を築くこと…


当時に比べると、
今なら少しはマシに
なっていると信じたいですが、
担当を持つことの
難しさ、
重要さは、
今でもまだまだ勉強中であります。


本日も最後までご覧いただきありがとうございます。

江夏 岳

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