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学生に単位をくれと迫られています

うちの大学(Fラン)には、この大学に絶対に入りたいという強い意志を抱いて入学する学生はほぼ存在しません。

学生の進学動機は、まだ働きたくない、大学生活を楽しんでみたい、何でもいいから資格取っておきたいな、高卒はちょっと…、親が大学に行けとうるさい、などです。

この中で一番やっかいなのは、親に言われて大学進学の学生です。
学生が自分の意思を持たないため、学習意欲が低く、学習態度も問題があり、本人だけでなく、周りの学生にも悪影響を及ぼしているように感じます。

なんとなく大学に進学しちゃった学生たちは、周りの空気に流れやすく、簡単に不真面目な方向に引っ張られやすいです。
でも、逆に、学習に前向きな集団の中に置かれると、なんとなく自分も勉強しないとという気持ちになるようで、環境次第で彼らの未来は変わるように思えます。

実は、親に言われてうちの大学に進学してしまった学生に、現在進行形で手を焼いています。
彼はイヤイヤ入学した大学では、当然ですが、真面目に授業に出席することもなく、もちろん勉強もせずに過ごします。
授業に来ても私語で周囲の学生の勉強を邪魔しています。以前noteでぼやいたのも、彼に関することです。

そして、不真面目に過ごした彼は、学期末をむかえると、授業の出席が足りず、試験を受けられない、もしくは、かろうじて出席が足りても試験の結果が絶望的といった状況に陥ります。
教員としては、もはや単位を出せる状態ではありませんので、当然のように単位不認定として彼の成績を確定します。

ですが、その学生の親は、我が子は4年で卒業するものと考えています。留年なんてもってのほか、まして退学なんて決して許さないというスタンスです。

単位を出さない教員と、留年や退学は許さない親の間に挟まれ、追い詰められた学生は、教員に、何としても単位をくれと迫るわけです…
これまでに、彼から何度も単位を要求されては、大学の規定に従って単位は出せないと言って突っぱねるということを繰り返しています。

毎日、刺されませんようにと願って過ごしています。
オフィスに誰かが訪ねてきたときは、無防備にドアを開けず、相手を伺いながら、慎重にドアを開けています。
学内を歩くときも、背後に注意を払いながら、気を抜かずにいます。
みなさんも気をつけてくださいね!

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