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人はいつ死ぬかわからない。だから私には、手紙が必要です。

私が、手紙にこだわるのには、理由があります。

あるとき突然、大切な人が亡くなりました。

私はその時、泣いて泣いて、ただ泣くことしかできなった。

想いを伝えることが出来なかった後悔と、二度と伝えることが出来ない絶望に襲われていて、ずっと泣いていました。

(なんでそんなに泣いていたのか、そこには本当にいろいろな背景があって…。簡単に言葉に紡ぐことが出来ないので、ゆっくりとゆっくりと言葉にして、納得いったらnoteにも書きたいと思っています。)

ただ泣くことしかできなかった目に入ったのは、机に置いていた「レターセット」でした。
 
泣いてばかりでどうしようもなかった私は、大切なその人へ手紙を書くことを決めました。
 
やり場のない想いのすべてを自分の手で文字に起こし、心の奥底の想いを吐き出していくことは、とても勇気がいることでした。

書きながら涙も止まりませんでした。
 
それでも、書き続けました。
 
ぐちゃぐちゃだった気持ちが少しずつ整理されて、少しだけ心が落ち着いていった感覚がありました。

書き終えてみると、抱えきれなかった想いを吐き出すことが出来たことへの安堵とともに、どうしようもなかった自分の “ 心が救われた ” ような気がしました。
 
その後、この手紙は、棺桶に入れられ天国に旅立ちました。
 
私はこの日、想いを伝えぬまま大切な人を失うことがどれほど怖く、どれほど大きな後悔をもたらすのかを知りました。
 
それと同時に、手紙がもつ大きな力も知りました。
 
私はこの日、
 
「今後は自分が、同じように苦しんでいる人を、手紙で救いたい。」
 
その気持ちを持ちました。

心の中にしまい、背負い続けている想いを吐き出し、手紙に乗せて届けたとけることが出来たとき、

抱え続けた心の重荷をそっと下ろし、前を向けることもある。

何よりも、自分の心に向き合うことが、自分の心を救ってくれる。

大切な人を、心から大切にできるようになる。

それを知ったからです。

面と向かって素直な想いを伝えるのって、とっても難しいし、勇気のいること。私も苦手です。

でも手紙は、時間をくれるから、ゆっくりと言葉を選ぶことができます。

相手を想っていたら、気づいたら自分の心に素直になれて、ちゃんと伝えることができます。

だから、私には手紙が必要です。

自分の書く手紙で誰かを笑顔にしたい。手紙の価値を広めていきたい。

そうして私は動き始めました。

そして、今、人生を懸けてやっていきたいことになりました。


 


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