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自薦あれこれ2023

めまぐるしく過ぎていった2023。過去10年でもっとも書を開かなかった1年だったかもしれない。逆説的に「書を開かないとせいが擦り減る」ことがよく分かった1年でもあつた。
毎年「今年の10冊」的なものを考えるのだが、読書量が少なすぎてイマイチな結果に終わってしまった。
そこで今年に限らずに最愛海外文学10選を考えてみたら、心に血がふたたび通うような感覚を得た。やはり本を読むことは僕の人生に必須なのだなぁと実感した。

創作の数も激減してしまった。2022は大長編を書き上げた年でもあったので、若干燃え尽きもあったのかもしれない。
そんな中で『摩崖の戒』を産み落とせたことは唯一の救いになった。自身の読書体験と、学んできた歴史や宗教と、文芸創作の経験がバシッと交差した一作になったと思う。
神話創作文芸部ストーリアの1000字お題企画に出すつもりで書いたが、字数オーバーのために通常投稿に。投稿規定に合わなくても救済策があるストーリアの懐の広さ!(でも投稿規約は大事←)

元々の興味は古代インドなのだけど、たまたま手にした現代インド文学が非常に面白かった。私たちがインドに抱く文化イメージが、非常に狭い範囲のものだということを思い知らされた。思想や宗教がどれほど奥深さと広がりを見せるものだとしても、やはり素朴な人間の生活や、手付かずの自然には叶わないのだと思う。

色々あって、自身の中に「決定的に足りないもの」を見出した2023でもあり、それを詩作の内に創り出せないかと画策しながら書いた作品。ヒントは掴めた気がするのだが、なかなか積み上がっていかない。いや、そもそも積み上げていくタイプの経験ではないのだと思う。来年もチャレンジしていこう。

大盛り上がりを見せた創作大賞2023。拙著……いや、大自信作『葬舞師と星の声を聴く楽師』は残念ながら予選突破できず……じゃなくて、たぶん3年後くらいに見出されて出版されて大ヒット。漫画化→アニメ化→実写化の予定です。その際はどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

冗談はさておき、ファンアート、扉絵を描いてくださった細村誠さんが、創作大賞2023ベストレビュアー賞を受賞された。めでたい!!

新たなオタ活を見つけた2023。作品そのものの人気、映画の大ヒットのおかげで、僕の記事の中で歴代No.1のPVとスキをいただいた。それでも方々から「文章が良い」と言ってもらえて嬉しかったな。
やっぱ、好きなものに触れていたいよねぇ。

2023年撮影オススメの一枚

#文学 #文芸 #コラム #エッセイ #詩 #小説
#今年の振り返り

ご支援頂いたお気持ちの分、作品に昇華したいと思います!