浮島 漣
空に浮かぶ雲 常に変化し、決して同じところにはとどまらない。 雲はたぶん天才などではないと思うが そう思いたくなる人の気持ちはよく分かります。 何はともあれ、雲は、水と光とが生み出す 唯一無二の「宇宙のキセキ」です。
日々の断想を綴ります……
詩や短歌などを掲載しています。
ガラケーで撮影した花の写真を掲載しています。
大阪や神戸などで撮影したものを掲載しています。
第1章 淋しい草原 月の砂を食べる 美しい女といふアンニュイ そのやはらかな質感を確かめる 夜の涙はきつく吸わない 濡れ痛む髪の束ねを解き放ちわれよりほかに誰を抱かん 抱きをれば胸のかたちの痛みゆく雨を呪いしひとのやさしさ 大いなる星座のもとにふたり佇つこんじょうの夜ちきうはひどくめまいする 美しい建築の横顔も それからは淋しい草原にゐるのだ ライオンの山 ライオンの山には 黄色い火炎樹と青い一角獣が栖んでいた ある日戦い