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檸檬読書日記 謹賀新年。 12月26日-1月1日

12月26日(月)

掃除を少しずつ始める。
特に本棚がぱんぱんになり始めたから、意を決して整理。
泣く泣く大きめバック4個分を売ることに。辛いけど仕方ない…。さようなら、次の人に読んでもらってね。
そして自分はまた新しい本を買わなくては。(え)


早瀬耕『十二月の辞書』を読み始める。

「南雲君の一番嫌いな職業は何?」
スケッチブックの上で精確かつ穏やかに動いていた彼女の手が止まって、そう訊かれた。即座に「教師」と答える。
(略)
「それで、栗山さんの質問の意図は何だったの?」
「高校生のときの一番嫌いな職業が、その人の天職なんだって。だから、南雲君は学校の先生になるかもしれないね」
(略)
「南雲君もわたしも、老獪な神様に唆されて、天職に就いちゃわないように気をつけないとね」
彼女は言う。そして、記憶が途切れる。

最初からなかなかいい始まりだ。




12月27日(火)

ふわふわ暖かズボンが良かったから、外用暖かズボンを買うことに。
ただどれもつんつるてんだった…。でも仕方ないと諦めて買う。
なかなかに暖かい。だけど空いた足首が寒い…。長い靴下を買わねば。


関口良雄『昔日の客』を読む。

愚問と思いながらも一度、吉田さんはどうしてそんなに本を読むのですかか聞いたことがあった。
「私は年少の頃から人生に疑問を持ち、その答を読書に求めた。今は密教書を読んでいる。この本が私の読書の終着駅になりそうだ。(略)」

自分は何を求めて読書をしているのだろうか。
単純に面白いからとかもあるけど、自分は考えるためかもしれない。
でも確かに、何かしらの答えを求めて読み続けているのかも。
うーん、難しいな。
ただ1つ言えるのは、自分にはおそらく終着駅はないだろうなということ。
ひとつの答えが出ても、終わりじゃない気がする。
だからこの先もずっと、読み続けていきたい。




12月28日(水)



置いておいた玉ねぎに芽が出た。
せっかくだから植えたいな。
でも霜が…。もう少し待たなくては。それまで持ってくれー。



河合隼雄『子どもの宇宙』を読み始める。
子どもの中にある宇宙を深堀していく研究書。
読んだばかりの『秘密の花園』が紹介されていた。

この物語には、子どもが成長し、傷ついた心が癒されてゆく過程において、秘密をもつことがどれほど大切であるかあがよく示している。

なるほど。秘密であるからこそ、良い方向に作用したのか。
秘密も持つことは悪いことばかりじゃないのか。そう思ってしまってるからこそ、大人になった証拠かもしれないけど。
子どもの頃は、秘密は素晴らしいような、何か特別なことだったのに。


早瀬耕『十二月の辞書』を読む。

「秘密っていうのは、その存在を明かした時点で、秘密の半分を話してしまっているよ」

なるほど、確かに。秘密があると明かした時点で、秘密は秘密でなくなるのか。




12月29日(木)

本棚をもう少し整理。
お洒落な本屋さんのようにするのが憧れだけど、見た目よりも収納を重視してしまうせいで、なかなか上手くいかない…。
どれだけ1冊でも多くいれられるかと考えると、いつもぱんぱんぎっしりになってしまう…。うーん、悩ましい。


河合隼雄『子どもの宇宙』を読む。

死は真剣に取りあげられる限り、生に深みを与えてくれる。

死を考えるからこそ、生きてる実感がより深まるのだろうな。
死があるからこそ、生まれることや生きることの尊さが増すのかもしれない。




12月30日(金)

吾峠呼世晴『鬼滅の刃』を読み始める。
ようやく、ようやく読める!
完結当時から全巻大人買いしていたが、ずっと読めずにいた。勿体なくて、放置していた。
自分は基本的に完結してからしか読まないし、完結しても読むのが勿体なくて直ぐには読めない。
だからしばらく置いておくのだけど、これは流石に置きすぎた…。チーズやワインなら、相当な熟成物になっているだろう。
これからアニメもやるし、もしかしたらアニメで最後まで知ってから読むのかなとも思っていけど、ようやく!じっくり読む時間が出来たから、読み始める。
そしてやっぱり面白い。そして優しさが染みる。


河合隼雄『子どもの宇宙』を読み終える。

本の中で出てきた読みたい本メモ。
・灰谷健次郎『子どもの隣り』
・山中康裕『少年期の心』




12月31日(土)

色々バタバタな日。


吾峠呼世晴『鬼滅の刃』を読む。

老いることも死ぬことも
人間という儚い生き物の美しさだ
老いるからこそ死ぬからこそ
堪らなく愛おしく
尊いのだ

煉獄杏寿郎の言葉。
かっこいいなあ。


海野弘『366日 風景画をめぐる旅』を読み終える。
1年毎日1ページずつ読んで眺めていたから、考え深い。
全てにおいて、凄く良かった。毎日のちょっとした彩りになってくれた本だった。


自家製もちでお飾り。

なかなか愛いな。

あっという間に、今年も終わってしまった。
今年は、280冊の本を読んだ。(絵本も含む。漫画は除外。)
来年はどれだけ読めるかな。




1月1日(日)

新年!

今日から、海野弘『366日 物語のある絵画』を読み始める。

画家たちはその物語に想像力をかきたてられて、物語絵を描きはじめた。物語は見えるものとなる。実はそこから本当の物語がはじまるのだ。人々は物語を聞いているだけでなく、その世界に入り、その中を旅していくのだ。

よし、旅を始めるぞ!
今日からまた毎日楽しみだ。

さてさて、今年はどんな年になるのだろうか。
兎にも角にも、たくさん本と出会い、読めるといいな。
そしてどんなことがあっても、笑顔でいたい。


これが今年初投稿になる。
さあ、今年はどれだけ投稿出来るだろうか。
今年も細々と頑張っていこうと思うので、よろしくお願いします。
皆様が健やかで穏やかに、良い年になりますよう祈っております。
ではでは。


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