檸檬読書日記 蜜柑親子。 1月2日-1月8日
1月2日(月)
花がいい感じだ。
色的にも正月にピッタリではないだろうか。
吾峠呼世晴『鬼滅の刃』を読む。
深いなあ。染みる。
優しさと強さに頭をガツンとやられる。
早瀬耕『十二月の辞書』を読み終える。
最後まで謎だらけの小説だった。
恋愛なのかミステリーなのか、それさえも曖昧で掴みどころがない。
ただ『未必のマクベス』の時もそうだったけれど、不思議と惹き込まれる作品だった。
1月3日(火)
忘れていた掃除、備蓄整理をする。すっかり忘れていた。
大量にある備蓄品を賞味期限順に入れ替えて、整理。
米も麺類も缶詰も、大量にあるからなかなかに大変だった。
けれど綺麗に詰めたら空間ができた!また買わなくては。
結構ある方だけど、これからを考えるといくらあっても不安だ。
もうちっと広い家ならなぁ、もっと置けるのだけど…。でも家は風船みたいには吹いても広がらないから、仕方ない。
冨安陽子『天と地の方程式』1巻を読み始める。選ばれた子どもたちが、異空間に閉じ込められて立ち向かっていく話。児童書。
世界が揺らいでも、数字だけは決して変わらない。答えはシンプルで1つしかなく、絶対に覆されることはない。
変わらないものが世の中に1つでもあるのは、確かになんだかホッとする。
今日は贅沢にカニ鍋!
かーに!かーに!かにかに、かーに!(狂喜乱舞)
1月4日(水)
今日は昨日のカニのエキスがたっぷり入った汁で、カニ雑炊!(カニなし)
雑炊!雑炊!カニ雑炊!(小躍り)
二階堂奥歯『八本脚の蝶』を読む。
自分は、どうだろうか?
昔だったら、必死に守ったかもしれない。恐怖したかも。
でも今は?
仕方ないかなと、諦めるかもしれない。
今はあまり、悔いはない。先が気になる本も、読みたい本もたくさんあるけれど、読めなかったら読めなかったで、後悔はないかもしれないなあ。
吾峠呼世晴『鬼滅の刃』を読む。
何があっても立ち止まっちゃ駄目だよなあ。いや、立ち止まってもいいけれど、思考を停止させてはいけないよな。常に、考え続けなくては。
1月5日(木)
吾峠呼世晴『鬼滅の刃』(全23巻)を読み終える。
意外と忙しなくて時間がかかってしまったけれど、ようやく読み終えた。
一言でまとめると、最高だった。
アニメは普通に面白いなという感じだったけれど、漫画で読むと全然違った。
最初から最後まで、目と鼻が大洪水になってしまった。
名言もたくさんあって、染みまくりだった。
最後にそう思える人生って、幸せなことだろうな。自分もそう思える終わりでありたい。
それにしても、この作品に出会えて本当に良かった。読めて幸だった。
そして禰豆子が可愛かったー。
1月6日(金)
これはなかなかに可愛いのでは?
蜜柑の親子みたいだ。
関口良雄『昔日の客』を読む。
自分も古本の匂いは好きだ。
あの独特な、香ばしいような木と混ざり合ったような、不思議な匂い。確かに落葉のよう。
凄く落ち着くし、古本屋に行ってその匂いを嗅ぐと、本に歓迎されているような、仲間に入れたような気がしてくる。(ちょっとよく分からない)
ああ、なんだか無性に嗅ぎに行きたくなってきた。
今日の映画は、ハウルだ!やった!
ハウルといえば、原作のダイアナ・ウィンジョーンズ『ハウルの動く城』シリーズもいいんだよなあ。また読みたくなってしまった。
映画とは展開が違って、最初驚いたけど、あれはあれでいい。映画のその先も見れるから、嬉しい。
1月7日(土)
今日は、パンにマロンクリームを塗って、バナナを上にのせて食べる。
これは結構当たりなのでは、と思って食べてみたが、思ったほどの感動はなかった…。残念。
マロンよりバナナが勝ってしまって、ほぼバナナになる。
最近はなかなか良いバナナのお供に出会えないなぁ。
大高忍『マギ』8巻を読む。アラビアン的少年バトル漫画。
だからこそ、踏み出してはいけない…。きっと戻れなくなるから。
それにしても、今『マギ』は丁度バルバッド編なのだが、これからを思うと漫画だけの世界だとは思えなくて、怖くなる。
漫画と同じような結末になるといいのだけれど…。
貧しくても、人権がある血の流れない世界であってほしい。
1月8日(日)
二階堂奥歯『八本脚の蝶』を読む。
あー、日記部分が終わろうとしている。
終わりに近づくにつれて、どんどん辛く苦しくなる。
近づいているということは、死が近づいているのと同意だから…。
きっと、こういう人にとっては残酷なことなのかもしれないけど「生きて!」と言いたくなってしまう…。
思わず抱きしめたくなる。(こんな奴にされたところで、気持ち悪いだけだと思うけど…)
生きるのは、とても辛い。
自分も何度も死にたいと思った。朝、目が覚めるのが残念で仕方なかった。
それでも、今もなんとなく生きている。
別に、誰かに抱きしめられたからとか、何か救いがあったからとか、奇跡的な何かが起きたからとか、そんなことはなかった。
何もなかった。
でも案外、もうそこまで辛くない。
苦しい時は、痛いのも辛いのも、一生続いていくんじゃないかと思ってしまう。終わらないんじゃないかと思う。
だけど、ずっとは続かない。どんなこともいつかは終わる。
怪我や病気も、その時は終わらないもののように思えるけど、終わりは来るもので…。
自分で終わらせなくても、ふと気づくと終わっている。
大きくて眩い光ではないかもしれないけれど、その真っ暗なトンネルには、必ず出口がある。
淡くて見えずらいかもしれないけれど、必ず存在している。
きっと、あるはずだから…。
だからどうか、消さないでください。
目を背けず、考え続け、生きられる道を見つけてください。
幸せになってください。
どうかどうか。
二階堂さんの次の人生が、幸福を感じられる人生でありますように。
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