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小説まとめ

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#小説

私の書いた小説紹介

小説というには短すぎる掌編ばかりですが……

2023/7 掌編

異世界での厄災に抗う者の話を描いてみたかった。
ほんの冒頭部分だけで、この続きを書くのは難しそうですが……
タイトルからも分かる通り、登場人物は通常の人ではないです。

2022/6 掌編

当年の夏ピリカに滑り込みで書いた作品。
トリックとしてはありきたりですが、個人的には満足。

2022/5 掌編

単なるシーン習作。
どう

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【掌編】五本指の龍狩

【掌編】五本指の龍狩

下降錘を減らして減速し、滑車槽から降りれば、二百八十七番の見張り梢に出る。洞から先の枝間は色褪せた網で編まれ、安定した床を成している。樹冠に設けられた小空間は、天井がなく吹き曝しだ。

雲一つない快晴、いつも通りの淡紫色。
先客が陣取っているのも、昨日と同じ。

「チゴノ博士、兆しは見えますか」

問われ、空に手をかざしていた老婆は、鷹揚に振り返る。

「おお、レザか。今日明日じゅうには墜ちるまい

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【掌編】浄玻璃鏡

【掌編】浄玻璃鏡

静かな夜、とある研究室で。

もはや何も言わぬ物体となった骸を踏みつけてから、白根は我に返った。

(しまった……つい、かっとなっちまった)

だが、それもこれも能天気に「あと三日後に来てくれよ」などと言い放った黒野が悪い、と思い直す。

(幼なじみの友人だと思って、あいつ、好き放題に無心しやがって。俺がどれだけの資金をつぎ込んだか分かって……!)

幸い、急な深夜の呼び出しだった。

白根がここ

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掌編01

掌編01

魂の重さは21gある、という迷信がある。
「マクドゥーガルね。測定誤差に過ぎなかったけど」
茜はすぐに口を挟んでくる。
「もちろん。僕が面白いと思うのは、なぜ『魂の重さを測ろうと思いついたか』の方さ」
「どういうこと?」
「つまり、魂を重さのある実体と捉えたこと。重さなどなくても魂という概念は成立するはずなのに」
「そうよね。人が死んで魂が抜け出て、それに重さがあるのなら、今まで死んで来た何十億人

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【#才の祭小説】ベファーナの涙

【#才の祭小説】ベファーナの涙

ヒューン、パシッ。
怯えた黒猫めがけて飛んできた雪玉が、ルボーネが振りまわした杖にあたって砕ける。
「こんのクソガキども、タダじゃおかないよ!」
「うわ、出た! 魔女のババアだー!」
飾りが明滅する街へ、雪を蹴立てて逃げ去る子どもたち。
「……怪我ないかい、ネロ」
寄ってきて老婆の足にまとわりつく黒猫。
腰を労わりながら、すくいあげるように胸に抱える。ネロがショールに潜りこむのを見てルボーネは目を

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