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在ロンドン大学院生のデスク環境①予算編

白紙への恐怖に 今だけをしたため 今だけをしたためろ
泣きっ面でもいいから 書き連ねろよ

志人(2017), 証言(マイクリレー). [フリースタイル], 『軌跡』のリリースパーティー@渋谷VISION.

いかに合理的に「不合理」というものを考え得るのか、という問いを1つの可能性の中心に置いている私にとって、合理的に物事を管理していくという行為は割と好きである。「合理的な役立たなさ」というものがもしあれば、それを採掘していきたいとも思っている。というのも、合理的に管理してい(るという素振りを見せてい)ない限り、「不合理」という女神は私に顔も見せてくれないからである。まったく、全くに、まったくである。
ところでなぜ、反射性、推移性、完備性を持つ個人の合理性が、なぜ集団になると破綻してしまうのか。というか、なぜそもそも集団としての個人群を形成しなければならないのか、それが全くもって不思議である。なぜ人間は「みんな」と一緒にごはんを食べなくてはならないのか。そして、なぜ集団になると個人の好きなものを食べれなくなるのか。全くもってわからない。これを「合成の誤謬」として扱うにはその概念への荷が重すぎる。How poor the Fallacy of Composition is!
でも、まぁ、ひとまず、そんなことはどうでもいい。そんなことよりデスク環境だ!そう、何よりも先に、デスク環境だ!まず第一に、合理的な消費によって圧倒的に消費時間を(投資的に)圧縮することだ。そしてそれによって生まれた追加的な時間を(非-投資的に)何も生まない時間として再生産してやるのだ。話はそれからだ。


デスク環境の予実管理

以前にちょこっと書いたように、デスク環境整備のためのほとんどの投資を世界的爆買い都市である東京で行った。当初は84.6万円ほどすると想定していたデスク環境整備のための予算は、着地としては68.5万円にとどまった。16.1万円ほどショートした内訳としては、
A. タブレットを研究仲間から入学祝いとしてもらえたこと、
B. ラップトップのスペックを最小限にとどめたこと、
C. 結局買わなかったの支出がなかったこと、の3点で約20万円ほどのショートがある一方で、
D. 約4万円ほど渡英後に買ったため予算より高くなってしまったこと
が挙げられる。
それぞれ良かったこともあれば悪かったこともあるので、細かく見ていくことにするが、まずは予算と実績の差分を以下で簡単に確認してほしい。予算通りに支出を行えた物品についてはそのまま番号付きリスト通りに示し、それら以外について、予実で差分が出てものは「」を採用して太字でその差を表し、取り消し線は予算的には計上していたものの購入しなかったので実績としては反省されてない物品を表している。

予算(84万6,270円)→実績(68万5,369円)

  1. ラップトップ:Macbook Air M1(16GBユニファイドメモリ. 1TB SSDストレージ)、19万5,400円(学割適用)
    →(8GBユニファイドメモリ. 256GB SSDストレージ)、11万9,800円(学割適用)

  2. タブレット:iPad mini(256GB, Wi-fiのみ)+Apple Pencil +Smart Folio12万2,980円(学割適用)
    →iPad Air+Smart Folio
    (256GB, Wi-fiのみ)+Apple Pencil、1万8,380円入学祝いのプレゼントのため0円+1万8,380円)

  3. スマホ:iPhone 15(128GB、USB-C)、13万9,800円
    →14万6,425円
    (GBP 799* 183.26円、当時の為替レートを使用)

  4. スマートウォッチ:Apple Watch Series 8(41mm, GPSモデル)、5万9,800円

  5. ワイヤレスイヤホン:AirPods Pro(第2世代、Lightningコネクタ)、3万9,800円

  6. トラックパッド:Magic Trackpad(Lightningコネクタ)、1万6,800円

  7. ヘッドフォン:Bose QuietConfort 45、3万9,600円

  8. PCモニター・液晶ディスプレイ:Dell U2723QE(27インチ、4K)、6万2,486円
    →Dell S3423DWC(34インチ)8万1,367円(GBP444*183.26円、当時の為替レートを使用)

  9. キーボード:RealForce R 3HH21(R 3 KEYBOAD Mac配列)、3万4,540円

  10. ウェブカメラ:Logitech C980GR(HD Webcam)、2,420円

  11. マウス:Logitech MX Master 3 Advance(Wireless Mouse for Mac)、1万4,850円

  12. スピーカー:Bose SoundLink Flex(Bluetooth Speaker)、1万9,800円

  13. 充電器:Belkin BoostCharge Pro(3-in-1 Wireless Charger with MagSafe 15W)、1万4,680円

  14. デスクマット:Grovemade Wool Felt Desk Pad (Light Grey, Medium)、USD 79.79(約1万1,797円、当時の為替レートを使用)

  15. ケーブルホルダ:Anker Magnetic Cable Holder、1,690円

  16. プリンター:Brother HL-L2375DW Laser Printer、1万1,909円
    →Brother HL-L2350DW Mono Laser Printer、2万3,641円(GBP129*183.26円)

  17. モニターライト:BenQ ScreenBar、1万2,900円

  18. ノートパソコンスタンド:BoYata Laptop Stand、5,299円

  19. 膝上テーブル:Sanwa Direct 200-HUS006LBR、2,980円

  20. リストレスト:BRILA Memory Foam Mouse & Keyboard Wrist Rest Support Pad Cushion Set(Add-on Wrist Rest for Trackpad)、4,178円(2,879円+1,299円)

  21. フットレスト:Everlasting Comfort(Memory Foam Foot Rest Pillow Under Desk)、4,999円

  22. シートクッション:Everlasting Comfort(Memory Foam Coccyx Seat Cushion for Office Chair)5,999円

  23. スタンディングデスク:ERGOMAKER Height Adjustable Standing Desk Converter、1万999円

  24. ルームスリッパ、Frontier room's、2,727円

  25. クリーニングブラシ:Elecom KBR-AM012AS、797円

  26. ペーパーサーバー:SOGU A4 PAPER SERVER、3,960円

  27. ボールペン:UniJet Stream Prime(High Grade Multi Ballpoint Pen 0.7mm Black, + refills)、3,080円(2,420円+110円×6)

そして完成したデスク環境がこちら。仕上がりとしては上出来だと私自身は思っている。

私のデスク環境(仮の完成形)

背景とその狙い

Apple教への改宗

そもそも落ちこぼれグローバル人材だった頃は、ガジェットにほとんど興味がなく、ラップトップは(会社支給の)Dellのノートパソコン、タブレットはAmazonのFire Tablet、スマホはSamsungを使うという統一感も〇〇もなく、かといって別に不便に感じてもなかった。なのでこの渡英を機に、デスク環境周りを整備していきたいと思ってたところ、研究仲間や友人から、ここで思い切ってAppleに舵を切ってみては?という「その火を飛び越して来い」的なアドバイスがあったので、1−6はApple製品で揃えてみようという考えに至った。

Boseへの憧れ

あとは、7.ヘッドフォンと12.スピーカーもそれぞれSonyとJBLだったので統一感を持たせたく、これまで良い評判は聞くものの試したことのなかったBoseにした。もちろん、ここまでもApple製品にしてそれぞれAirPods Max/Beats Solo 3とHomePodという手も考えたが、(5.イヤホンでAirPods Proを購入する前提で)値段、互換性と音質からBoseにした。

高級キーボードとマウス

9.キーボードも順当にMagic Keyboardを当初考えていたが、私の元上長で今ではただの大切な親友になった(そして、私にレッドブルウォッカの美味しさを教えれくれた)人から「人生で一番触れ合う時間が長いモノだから慎重に選んだほうがいい」というアドバイスを思い出し、静電容量無接点方式で最後までHHKBとの一騎打ちだったReal Forceを実際に試打体験を経て選ぶことにした。
当初から6.トラックパットとの二刀流を考えていた11.マウスについては、ロジクールのトラックボールでもいいかなと思っていたが、文献を漁っている時に便利そうなMX Master 3の超高速スクロールの魅力には勝てないと思ったのでこっちに決めた。

ウェブカメラ

10.ウェブカメラは買わないか、買うにしてももう少し安いものを検討していたが、以前も登場した付き合いの長い友人から「いいマイクはいい音を相手側に届ける、いいカメラはいい画質を相手側に届ける。ずっと画面に映っていることはあるけど、ずっと喋ってるってことある?」という分かるようなよく分からないようなロジックに妙に納得したので、彼のオススメする少しだけ画質の良いウェブカメラにした。

その他

16.プリンターを除く13-19はYoutubeのデスク環境系の動画を参考に購入を検討し、特に14.デスクマットにおいて、Grovemadeが紹介された時はかなりテンションが上がった。そして13.充電器もせっかくApple教に改宗するのだからiPhone, AirPods, Apple Watchを同時に充電できるものを探していたので願ったり叶ったりだった。20-27は日本滞在時にAmazonを徘徊している時にあると便利そうだなというレベルでの購入検討だったのでそれほど気持ちも入っていなかった。だからなのか、今思えば当たり外れの幅が大きかった気もする。

予実の差分について

その評価については次回見ていくとして、予算と実績の差分についてもう少し細かく見ていく。

A.タブレットを研究仲間から入学祝いとしてもらえたこと

2.タブレット: iPad miniを購入予定だったが、研究仲間からiPad Air(Smart Folio付き)を大学院入学祝いにもらえたので10万4,600円も支出できなかった。新たなその約10.5万円の支出先として、改めて7.ヘッドフォンと12.スピーカーのBoseという予算での選択肢からAirPods Max(8万4,800円)とHomePod(4万4,800円)を再度検討する方向があっても良かったと反省している。というのも、それらのBoseの予算合計が5万9,400円だったことを考えると、BoseからApple製品に切り替えたとしても3万4,400円ほども残る計算となり、決して突拍子もない再編成でもなかったと認識している。

B.ラップトップのスペックを最小限にとどめたこと

1.ラップトップ:Macbook Air M1を購入したことには変わりないが、スペックを大幅に変更した。16GBユニファイドメモリ. 1TB SSDストレージ→8GBユニファイドメモリ. 256GB SSDストレージというふうに。これも研究仲間の言うとおり、「べらぼうなデータを扱うことがない限り必要ないから最小限にとどめおいた方がいいし、ストレージは基本的にクラウド」と言う言葉を真摯に受け止め、1番安いAppleのラップトップ製品に決めた。今のところ特に支障はないが、もしかすると間違った選択だったのかもしれない。今後、時間をかけて評価していかなくてはならない。

C.結局買わなかったの支出がなかったこと

19.膝上テーブル、23.スタンディングデスク、26.ペーパーサーバーは結局買わなかった。これらが必要になるような住環境ではないというのが主な理由である。例えば、19.膝上テーブルが必要になると言うのは家にソファーがあるシグナルとうことになるし(私の今生きている空間は、私が以前住んでいたの家のキッチンぐらいのスペースだ!!)、23.スタンディングデスクが置けるほどのスペースが確保できるか実際の部屋を見るまで怪しかったし(結局、そんなスペースはなかったと今は言える)、ペーパーサーバーの1番上から1枚の紙を取って1つのアイディアを図式化するという「いかにもなイメージ」を思い描いていたが、そんな夢から覚めて現実に戻ることができたので購入を諦めた。

D.約4万円ほど渡英後に買ったため予算より高くなってしまったこと

3.スマホは、iPhone 15が渡英後の9月22日の発売だったため、現地購入しかなかったので止む終えなかった。16.プリンターについても仕方がなく、千葉雅也氏のとあるツイートを見て以来Brotherのモノクロレーザーに決めていたが、郵送の関係もあり、日本のそれと比べて現地でほぼ2倍の値段するものを購入した。

8.PCモニター・液晶ディスプレイについては、一家言あるから私の話を聞いてほしい。元々、普通のサイズで画質が良ければいいということで27インチの4Kを予定していたが、以前も登場した付き合いの長い友人がここでも以下のような金言を残してくれたため、そのサイズアップを決め、27インチから34インチに決めた。その金言に全くの間違いが何一つも見つからなかった。

思考の広さは画面の広さに比例する。

南アフリカ出身の映画監督が撮りそうな映画のタイトルのようなあだ名を持つ私の友人

次の②実績編でそれぞれに対する評価を見ていくことにしよう。


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