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#05 首都高とねじまき鳥

特大遅刻で先週分の日記を書く。今更だけど、せっかく好きで満たしたくってタイトルで日記書いてるんだから、好きなものをタイトルにすれば良かったって今更きづいちゃった、まあいいや〜これからそうしてけば。今日(11/29水)の占いが、新しいことをやるといいことがある!みたいな感じだったので、水曜日に書くの新鮮でいいね、タイトル決めやすくなっていいね、みたいに思おう。

11月25日(土)

小さい頃から首都高が好きだった。旅行中は映画を観ていることが多かったけれど、車で旅行した時は、「あとどれくらいで首都高?」と、高速道路の仕組みを知らないくらい幼い頃から両親に聞いていたと思う。首都高は、東京を見下ろすとも見上げるとも言えない高さに通っている。夕暮れから夜にかけての時間が特に好きだ。単純に美しいと思うけど、それだけじゃなくて、なぜかわからないけどすごく好きなのだ、上手く言葉に表せない。
ねじまき鳥クロニクルを観劇するために(ツイッターで感激してくると誤字ってた)首都高を通る。工事中の建物が沢山あって、東京っていつも工事しているけど、工事が終わることってあるんだろうか、それが完成なんだろうか、それとも、工事が続いてる間が完成で、工事が終了した段階で衰退が始まるんだろうか、とかぼんやり考えていた。ホテルのレストランだと思しき建物からあたたかな灯りがもれていた。首都高は、こんなことをぼんやり考えるのにぴったりだと思う。

(以下、ねじまき鳥クロニクルのネタバレあり)

私自身、村上春樹作品で読んだことがあるのが、エッセイ集、1冊の小説、1q84全巻、のみなので、これでストーリーや細かいところを語るのはちょっと怖いので、好きなシーンや演出についていくつか。
どうか温かい目でお読みください…

音楽について

バックミュージックとしての役割と効果音としての役割と俳優による歌の伴奏としての役割を生演奏のジャズバンド(と呼んでいいのかな?)が担っていて、舞台上とのシンクロ感にシビレる。ダンサーの方が、アフタートークで、毎回少しずつ異なっている動きに合わせて演奏されていると話していた。効果音も音楽の一部になっていて、これが、コンテンポラリーダンスと演劇(セリフのある演者たち)を結びつける要因の一つになっていると感じた。とにかく曲も演奏もかっこよくて、サントラが欲しくなる。変拍子の曲があって、それが独特な雰囲気を出したて良かった(どこのシーンだっけ)

2人の岡田トオル

岡田クミコが家を出てって、香水を見つけて、ワンピースのチャックを上げた時のことを思い返すシーン。交互に2人の役者さんがセリフを言っていき、最後にぴったりと同じタイミングでハモる、というのがあって、これがたまらなかった。何か考え事をしていて、二つの方向から考えたたのに一つの結論に落ち着く瞬間、みたいなのを感じた。

岡田トオルがまどろむシーン

渡辺大知演じる岡田トオルがまどろんでいるようなシーンがいくつかある。クレタと部屋で2人きりになるシーンや、クミコと2人きりのシーン。笠原メイといるシーン。いくつかあったと思うのだけど(記憶違いじゃなければ)体の動きがすごくしなやかで、それから、うつらうつらした感じがすごく色っぽくてどきどきしてしまった。

オークション会場のシーン

ダンサーさんはオークション会場にいる人を演じているのだけれど、ただ演じているだけではなく、踊っていて、でもちゃんと人間であるという絶妙なライン。カクカクと機械的な動きと、人間の不規則性を誇張したようなアンバランスさで、不思議な世界観を生み出している。それから、このシーンで初めて岡田トオルの多面性が表出するのだけれど、渡辺さんの柔らかかった声や雰囲気が綿谷ノボルに対峙するにあたって変わるのがすごくいい。渡辺さんの声がとにかくよくて、ファンになりそう…もう既にファンになってるかも

壁が動くシーン

アフタートークで知ったのだが、壁が動くシーンはなんとダンサーさんが次の衣装に着替えながら動かしているそう。このシーン、ダンサーさんが動かしてあるだけあって絶妙な動きで、視覚的に本当に面白かった。

思ったこと

今回、この短い文章と語彙力では触れきれなかったけれど、照明、音楽、演出、俳優、美術、どれも素晴らしくて、ずっと心が踊りっぱなしという感覚だった。組み合わさることでより掛け算的に面白いものが生まれるという感じ。インバルさんの舞台、また観に行きたいな。
それから、コンテンポラリーダンスを生で見るのは浜辺のアインシュタインの次に2回目だったのだけれど、やっぱりコンテンポラリーダンス好きだなぁ興味あるなぁと思った。大学生になったら習いたいな。

11月26日(日)

二つの大学の学園祭に行った。文学部がいいとは思っているのだけれど、国立にするか私立にするかすらも決められていなくて、志望校を選ぶためにやっぱり足を運んでおいた方がいいかな、と思って行った。お笑いサークル、演劇サークル、エレクトーン同好会、文芸サークル、写真、ピアノ、ダンス、バンド、ジャズバンド、と、いろんなサークルを覗いた。私は小さい頃から良くも悪くもいろんな方向に関心が向いて、いろんなことをかじってきた。両親はよく器用貧乏にならないように、というけれど、一つのことを極めた方が優れてるっていうのは違うんじゃないかなって思う。いろんなことを繋げて新しいものを生み出す力というか何か新しいことをするときに今までの経験を活かす力があれば、それは器用裕福なんじゃないかな。私のまわりには、器用裕福な人が沢山いて、私もそうなりたいな、と思う。大学生になったら、何をしよう、という少しの不安と、今まで色々やってきたからこそ何にでもなれるという膨らんでいくワクワク感。

お昼ごはんに食べたカレー(食べログ100名店だった)

最近、大学生になったらやりたいことがどんどん増えている、やりたいことリストでも作ろうかな。なんて独り言を残して(全部独り言みたいなもんか)それではまた今度。

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