スタートアップ、中小企業の広報戦略を徹底解説! 「小さな会社の広報大戦略」(日本経済新聞出版)を上梓しました。
こんにちは! BtoB企業向けに、伴走型・人材育成型の広報部立ち上げ支援を行っているリープフロッグ合同会社 代表の松田純子と申します。
このたび、約13年間の企業広報経験、リープフロッグ創業後約5年間の広報部立ち上げ支援経験を踏まえて、スタートアップや中小企業向けの広報戦略をまとめた書籍を日経BP 日本経済新聞出版より出版させていただきました。∠(゚Д゚)/yes!
なぜ今、松田がこの本を書いたのか?
一言でいうと、今、ニーズが増えているスタートアップ、中小企業など「小さな会社向けの広報ノウハウ」について、10数年前から小さな会社の広報部で働き、2019年からは企業向けの広報コンサルティングを行っている松田の知見が役に立つのではないかと考えたからです。
松田は、2007年、当時のBtoB・ITメガベンチャーに未経験広報として入社し、広報担当としてキャリアをスタートさせました。この会社で広報として約8年間勤め、その後、出産を機に博報堂グループのスパイスボックスに転職。”ひとり広報”としてゼロから広報部の立ち上げを行いました。
スパイスボックスには約4年間在籍しましたが、この時、一年で400媒体以上への露出を実現したり、半期で一億円の売り上げに貢献したとして社内アワードを受賞したりしました。また、ある(とても優秀な)新人社員さんが社内で立ち上げた事業のタネを広報活動で支援し、その事業を最終的に分社化まで導きました。(※このストーリーは書籍にも入れています)
こう書くとなんだか華々しそうですが( ˊᵕˋ ; ) もちろん、広報担当の力だけでは達成できません。社内のあらゆる動きが早かったこと、また広報活動に十分な協力が得られたことが大きなポイントでした。
そもそも、私自身が、このようにある程度効果的な広報活動が出来るようになるまでには、本当に長い年月がかかっています。ここに至るまでの七転八倒を書き始めると全く時間が足りません。
まだスタートアップや中小企業の広報部が珍しかった時代に縁あって”小さな会社の広報担当”となり、トライ&エラー(たまに成功)を繰り返し、回り道をしながらここまでたどり着きました。
そう、つまり、本書を出すことで、これまでの膨大なトライ&エラーで培った小さな会社向けの広報戦略、実務ノウハウを提供できると考えたのです。
今はSNSの登場など社会環境の変化もあり、以前と比べれば小さな会社の広報部も珍しくありません。しかし、こうした小さな会社には、まだまだ自社に合った広報活動をするための十分な知見やノウハウが社内にないことがほとんどです。
そうなるとこの会社は、松田が長い時間をかけて迷走してきた道のりをひとしきり最初から歩かなければなりません。
と思っています。企業が初めて広報部を立ち上げ、効果的な活動をするためにすべきことにはある程度の型があり、確実にノウハウがあります。
本書は、松田が企業広報や広報コンサルタントとして蓄積してきた、「企業成長に繋がる広報戦略」を、これから広報部を立ち上げたり、広報活動を本格化させたい小さな会社の経営者向けに書き下ろしました。
小さな会社が広報部を立ち上げるにあたって最初に確認・準備すべきことは何か、から始まり、社外広報、採用広報、社内広報、AI活用、危機管理、広報部の評価、人材採用・育成、PRサービス活用まで、広報活動を行う上で必須の重点分野を徹底的に解説しています。
つまり!
メディアリレーションズのプロが助っ人参加!
今回は、強力な助っ人にも執筆に参加いただきました。「広報業務」の解説のなかでも特に「メディアリレーションズ」に関わる各項目と8章のPR会社・PRサービスの活用方法、【巻末付録】部分を松田と共同で「プレスリリースの書き方講座~プロといっしょ~」を主催し、メディアリレーションズ領域に高い知見とノウハウを持つ株式会社SPRing代表高橋ちささんにお手伝いいただきました!
社外広報のなかでも特にニーズの高いメディアリレーションズの各施策について、すぐに実務に役立つ具体的なノウハウをしっかりと詰め込みました。
有名10社の広報活動事例を掲載!
さらに、近年輝かしい成長を遂げている小さな会社(元小さな会社)10社の事例を豊富に掲載。広報部を取材させていただき、「各社がどのような考え方で」、「どのような広報施策を行っているのか」貴重な現場の声を掲載しています。
本書が、これから広報活動をはじめたい、広報活動をさらに高めたいと考える多くの小さな会社にとって、自社に合った広報部のあり方、活動内容を考えるための「地図」として役立つことを願っています。
■書籍の目次
※300ページ分あるので、画像でご覧ください。(クリックで拡大)
■各章の特徴紹介
第1章 ダメ広報部の典型的な失敗例
広報部の運営に課題を感じている読者向けに、「なぜうちの会社の広報活動はうまくいかないのか?」という疑問に対するヒントとして、架空の3社の事例をもとに「成果が出にくい広報部が持つ共通点」を説明
第2章 小さな会社にも広報部が必要な理由
広報の定義、広報と広告の違いといった基礎知識から、企業が広報活動をはじめるべき理由、広報活動が企業にもたらすメリットを詳しく解説。また、広報活動が難しいBtoB企業の成果事例を紹介
第3章 ゼロからの広報部の作り方
ゼロから効率よく広報部を立ち上げ、成果が出る広報活動を行うために知っておきたい、広報部立ち上げの条件、初期の広報組織のあり方、経営戦略から逆算した広報活動の目的設定、目的達成のための広報施策の考え方を提示
第4章 広報部の業務
小さな会社の広報部が明日から使える業務知識やノウハウを徹底解説。自社にとって重要なメディアとの関係構築方法やメディアへの各種アプローチ手法など小さな会社に必要な「攻め」のメディアリレーションズ業務、また会社の成長につながる採用広報、社内広報について詳しく解説
第5章 一番難しいBtoBの小さな会社の広報戦略
広報活動が一番難しいBtoBの小さな会社にフォーカス して、BtoB企業がはじめて広報活動を行う際に取るべき広報戦略を紹介 。また、「成果への“遠回り”を防ぐ4つのポイント」として、広報活動をはじめたばかりの会社が迷いがち、間違いがちなポイントを挙げ、不必要な失敗の回避方法を伝授
第6章 社内の巻き込み方、広報活動の評価 、危機管理広報
より効果的な広報活動を行うために欠かせない「社内を広報に巻き込む方法」「広報活動の評価」について、多くの企業事例を交えながら解説。また、企業取材を踏まえてまとめた「小さな会社の危機管理広報」についても本章で紹介
第7章 広報担当者の採用と育成
広報担当者の採用と育成について、広報担当者に向く(向かない)人材像、異動と採用どちらがよいか、広報担当者は兼務でも よいのかなど、担当者の採用、育成の一般的な疑問に回答
第8章 PR会社・PRサービスの活用方法
自社の広報部に足りないリソースを補うための方法として、各種PR会社、PRサービスの種類を解説するほか、成果につながる効果的な依頼方法を伝授
【巻末付録】
プレスリリーステンプレート、取材対応総合ガイドなど
広報活動に必須の10ファイル無料ダウンロードつき
■本書で読める企業事例一覧※掲載順
スパイスボックス・No Company
・BtoB企業の広報活動の成功事例
Sansan
・広報戦略の考え方、ロードマップ
・事業、プロダクトの強みの言語化
・広報担当者の人選ポイント
10X
・採用広報
・「広報部の広報」と社内からの情報収集
・広報部の評価方法
・広報担当者の人選ポイント
クラシコム
・社内広報
・広報部の評価方法
・広報担当者の人選ポイント
キャディ
・プロダクトの強みの言語化
・「広報部の広報」と社内からの情報収集
・広報部門と人事部門の連携
・広報部の評価方法
ビビッドガーデン
・「広報部の広報」と社内からの情報収集
・マーケティング部門との連携
・広報担当者の人選ポイント
ヤッホーブルーイング
・社内からの情報収集
・マーケティング部門との連携
・広報部の評価方法
・広報担当者の人選ポイント
ビットキー
・営業・事業開発部門との連携
・事業成長に合わせた広報活動の変遷
ビザスク
・広報部の評価方法
企画から一年以上かけて、全300ページ分を一生懸命に執筆しました。
ぜひお手に取っていただけると嬉しいです!
※ちなみに、本書の企画から執筆、修正、カバー、キャッチコピー作成までの裏話についてご興味がありそうでしたらコメント残してください。広報の方が知りたい所でもあると思うので、note執筆を検討します。
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。(o´∀`o)/
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