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【インタビュー】留学を考えている人必見!なぜ彼女は今イギリスにいるのか。

こんにちは!

今回は、インタビュー企画第一弾として行った馬場宇明香さんへのインタビューPart 2をお送りしていきます。

馬場さんへのインタビューPart 1の記事をまだ読まれていない方は是非、Part 1から読んでみてくださいね!

現在ヘアカットを学ぶ為に単身イギリスに渡り、サスーンアカデミーに通っている馬場さん。

サスーンアカデミー

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そんな馬場さんに私たちがインタビューを実施した目的は2つありました。

1.コロナ禍のイギリスでの留学生の現状を知るため
2.留学をした理由を聞くため

前回のインタビューでは主に目的1「コロナ禍の留学生の現状」についてのお話を伺ったので、今回は2つ目の目的を中心に「留学への経緯と留学生事情」というテーマにフォーカスした内容でお送りします!

高校3年生で美容室に行ったことも無かったけれど、美容師を目指した。

将来の夢は人それぞれ。そしてその夢のきっかけも、その夢を目指す理由も人それぞれです。さらに、夢が1つでなければいけないなんてこともありません。
まずは、そもそもなぜ馬場さんは美容師になりたいと思ったのか聞いてみました。

美容師を目指した理由

馬場さんが美容師という夢を意識し出したのはいつ頃で、きっかけとなる出来事などはありましたか?

——私の場合、美容師という夢を長い間抱いていた訳ではないんです。ただ、幼い頃から髪の毛には興味がありました。小学2年生のときにミロのヴィーナスが日本に来て、会いに行ったんです。今思い返してみると、私の初恋の相手はそのときのミロのヴィーナスだったんじゃないかと思うんですけど・・・(笑)大理石の感じとかが本物の人間すら超越していると思って惹かれたのですが、髪の毛だけは人間の方が良いなって思ったんです。どんなに美しい芸術品でも髪の毛の再現だけは難しいなあと思ったのが、髪の毛に興味を持ったきっかけでした。
具体的に美容師になろうと思ったのは高校3年生の時で、当時の私は、大学に進学するという周りのみんなと同じようなビジョンが全く見えなかったんです。演劇部に所属していたから演劇の道か、そこで衣装やヘアメイクも担当していたから服飾とか美容学校とか・・・。あとは絵が得意だったので、美大という選択肢もありました。この中から自分の進路を考えた時に、唯一国家資格が取れるのが美容師だなと思って、いずれ全部やるにしてもまずは美容師!と思って決めました


なるほど・・・!なぜ進路の決め手が国家資格だったのですか?

——正直に言うと、親と先生の追撃を逃れる為です(笑)実は当時1番やりたかったのは演劇だったんです。でも親が国家公務員で、学校は99.9%の人が大学に行く進学校だったので反対されることは目に見えていました。当時の私にとって、その反対に反論することが非常にめんどくさいことだったんですよね。だからせめて国家資格が取れる美容師に・・・という感じで、何か大きな目的を持っていて美容師にどうしてもなりたかった!!とかそういうのは一切無かったんです。なんなら、そのときの私は美容院に1度も行ったことがありませんでした(笑)

通いたい学校がロンドンにあるなら、ロンドンに行くしかない。

高校3年生から美容師を目指した馬場さんが、ロンドンに単身留学をするにまで至った経緯が非常に気になりますよね。ここからのセクションでは、馬場さんの留学にまつわる経験談をお聞きして、深掘りしていきます!

イギリスに行くしかない

馬場さんの場合は元々イギリスに留学したかった訳では無く、サスーンアカデミーに通う為にイギリスに渡ったと思うのですが、そこまでさせるサスーンアカデミーの魅力とはなんだったのでしょうか?

——そもそも私がサスーンアカデミーを知ったきっかけは、先生に言われた一言でした。私は就職先を決める際に、どんな系統のサロンに進みたいのかが自分自身よくわからなかったんです。なのでとりあえずInstagramなどで自分の好きな系統の髪型を保存しておいて、それを先生に見せました。その時に「馬場さんはサスーンぽいのが好きなんだね」と言われ、「サスーンってなんですか??」となったのがサスーンとの出会いでした。
そこからサスーンの歴史や理論は日本でも学べたので、それを勉強したときに「私にはこれだ!」って思えたんです。私、付け焼刃みたいなのが本当に好きじゃ無くて・・・数学で言ったら定理を覚えれば解けるよっていう教え方じゃ嫌で、どういう理論を経てこの定理が出来上がったというところから教えて欲しいんです。それをヘアカットで実践してくれるのがサスーンアカデミーでした。日本の専門学校は国試向けの表面的な学習が多くて、根本まで学べるところはほぼ無いと思います。

そうなんですね・・・!だとしてもイギリスに留学するとなると、ヘアカットを学ぶ以外にも色々大変なことが思い浮かびそうですが、行くことに迷いなどはなかったのでしょうか?

——最初「私はサスーンで学びたい!」って思った時、サスーンアカデミーは日本にあると思ってたんですよ(笑)その後ロンドンにしかないと判明して「あ、じゃあ一旦卒業してロンドンに行くかあ!」となった次第です。ロンドンにあるならロンドンに学びに行くしかないって思ってましたね。ほぼ即決でした。

かっこいい!!(笑)でもぶっちゃけイギリス遠いな・・・とか、お金どうしよう・・・とか思ったりしませんでしたか?

——そのときは全く思いませんでしたね。なんだろう、長野に行くくらいの感覚(笑)お金に関しては、高校生の時にFXとか株とかに一時期すごくはまっていて、その時のお金が貯蓄として結構残っていたんです。これからもう少しバイト頑張ったら行けるなと思って、お金の心配も無いなら行くしかない!となりました。


留学をすると決めてから、実際にイギリスに発つまでに行ったことはありますか?

——色んな人から話を聞きまくりましたね。自分よりも前に単身ロンドンに行き、サスーンアカデミーで学び、日本に戻ってきてサスーンから直接のバックアップを受けているサロンを開いた人がいたんです。その人のサロンにお客さんとして何度も通い、カットやカラーをしてもらっている時間に色々お話を聞きました。私のように具体的な目的が決まっていて留学をする場合は、同じような経験をした人に話を聞くのがやっぱり1番良いと思います。どうやって部屋を見つけたかとか、家賃の相場とか、何を食べていたかとか、言語感覚とか、同じ目的の人がどのような生活水準で暮らしていたかという質問はしておいて本当によかったと思いましたね。

なるほど・・・!そのように色々お話を聞いた状態でイギリスに留学したと思うのですが、現状困ったことや大変だったなということなどはありましたか?

——1番困ったことは、人との繋がりの保ち方ですかね。人との繋がりってまじで大事だなって思いました。コロナウイルスのご時世の影響なのですが、異国の地で人との関わりが無くなりました。これによって正直結構狂ってしまって・・・。まあまあ沈み込んでましたね。言語の壁とか、食事の面とかは結構予想できる困難ではあると思いますが、友達に本当に会えない距離感ってこういうことか・・というのはイギリスに来て1番感じたことでした。

そうだったんですね・・・そのことに関して、何か気持ちの保ち方など工夫したことはありましたか?

——まず、イギリスって日照時間がすごく短くて元々病む人が多いらしいんですよ。そんなイギリス人の解決策として取られているのがビタミンDを摂取することと聞いたので、私も実践してみました。そしたらちょっと良くなりましたね!
あとは、やっぱり電話をすることですね。それも話していて楽しい人ではなくて、話さなくても楽しいくらいの信頼関係で結ばれた人と、用はないけど電話を繋ぎました。

「あなたは今何をしている人なの?」に対して一言で答えられる必要は無い。

最後に、今の馬場さんが思う将来の展望と留学に迷う後輩へのアドバイスを戴きました!ヘアカットをイギリスで学んだ馬場さんが目指す、私たちの想像を超えるような将来の姿、そしてまさに現在留学を経験している方からのアドバイスを、是非最後まで読んでみてください。

あなたは何をしている?

あと約2ヶ月で帰国されると思いますが、現在の馬場さんが描く将来の展望はどのようなものなのでしょうか?

——まずは、留学前に少し美容師をやっていた時に担当していたお客様が待ってくれているので、サロンをお借りしてフリーランスの美容師として働く予定です。ただそんなに長く美容師一本でやっていくつもりはなくて、次は日本で美大に通おうと思っています。予備校が次の新規生を受け付け始めたら、話を聞きに行って受験勉強を始めたいです。そのあとはいつかやっぱり演劇の大学にも通いたいですし・・・。これは私の人生観なんですが、人生のフェーズを職業ごとに分ける必要は無いと思うんです。「あなたは今何をしている人なの?」という質問に対して、「私は今これをしています。」って一言で答えられなくていいと思っています。だから私は美容師をやりながら、美術も服飾も演劇も学びたい。でもこれは別に髪の毛に飽きたから始める訳では決して無いんです。表現の幅を広げるということに関して、これらのことは全部1つの括りだと私は思っています。

では最後に、留学をしたいけど一歩踏み出せずにいる人へ向けて馬場さんからメッセージをお願いします。

——留学に行きたいのに悩むのだとしたら「自分は何故悩んでいるのか」としっかり向き合うべきだと思います。その悩みは、お金?タイミング?自分以外の人の影響?なんとなくの不安?・・・という感じで深掘りしてみてください。その行き着く先が例えばお金なら、そのお金は本当に足りないか考えましょう。奨学金や政府のプログラムという術でもしかしたら解決できることかもしれません。色々自問自答した上で「いやでも・・・」となったなら、それは本当に留学が必要に迫られているタイミングでは無いのではないでしょうか。別に海外に行くことが正解ではないのだから、行きたくなければ行かなくていいと思います。ちなみに私は逆に深く悩まずとりあえず来てみました。そうやってあえて深く考えないで来るのもいいと思います。私の場合、コロナウイルスによる影響で満足な留学にはならなかったかもしれませんが、人生においては今来てよかったと思えているので・・・!


ということで、馬場さんへのインタビューPart 2 はいかがでしたでしょうか!

インタビュー中も、迷いなく全ての質問に答えてくださった馬場さん。
軸がしっかりしているからこそ出来ることであり、それはお話の内容にも表れていたと思います。

無意識に作られた枠にとらわれず、自分のしたいことや今必要なことをきちんと実行に移せる人になりたいですね!

改めて馬場さん、貴重なお話を本当にありがとうございました!

以上で馬場さんへのインタビュー特集は完結です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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