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ビーチサンダルにまつわるボルネオ島田舎あるある

こんにちは。ボルネオ島の民芸品店を営んでおりますラヤンラヤンと申します。毎週金曜日にマレーシア・ボルネオ島に暮らす先住民ドゥスン人の村での暮らしを紹介させていただいております。2022年9月9日の記事でマレーシアのビーチサンダルの歴史を投稿させていただきましたが、今回は田舎暮らしでのビーチサンダルにまつわる「あるある」を紹介させていただきます。

ビーチサンダルか裸足の田舎生活

マレーシア・ボルネオ島部に位置するサバ州では、オフィスや学校、フォーマルな場所での着用は不適切とされているところもありますが、日常生活をビーチサンダルで過ごしている方が多いです。私が暮らしていたボルネオ島の村の皆さんは、基本的にビーチサンダルを履いて生活しています。川もあり、雨にも濡れますし、軽くて履きやすくて速乾なので田舎生活には助かります。

Shopee Malaysiaより

村の方は、自分に合ったお気に入りのサンダルを着用しており、若い子にはマレーシア生まれのビーチサンダルブランドfipperも人気ですが、お母さんやお父さんは写真のボコボコとした100円程で買えるサンダルも人気です。滑りにくいので村生活には適しているとのことです。

私自身も、村に行くときはビーチサンダルで行きます。私はトレッキングや森に入ったり農作業したりする際はゴム靴を履いていますが、村の方は違います。

長時間のトレッキングや狩猟で深い森に入らない限りはビーチサンダルで山を歩いていました。4時間程のトレッキングコースでしたらビーチサンダルで山道を歩いている方が多いです。山には噛むアリやヒルがたくさんいるので私には絶対無理です。村の方は、それだけではありません・・・

川を渡るにもビーチサンダルでした。川は石が多いので、ビーチサンダルですと滑りやすいですし、サンダルが流されてしまうこともあります。足の感触をつかみにくいので、私は必ずゴム靴を履きます。また、農作業もビーチサンダルで行っていました!

タピオカ(キャッサバ)の芋堀りにもビーチサンダルと思ったら・・・もはや脱ぎ捨てていました。村でよく行われる草刈り作業も裸足でした。村では、ビーチサンダルどころか履物があっても裸足で生活している方も多くいらっしゃいます。皆さん足の皮が厚く硬くとてもたくましいです。

あるある①「鼻緒が抜ける」

そんな田舎でのビーチサンダル生活。ビーチサンダルにまつわる「あるある」がたくさんあります。村の集落や周辺を歩き回ったり、近くの山へ入る際はビーチサンダルで過ごすこともありますが、山道や川などの不安定な場所を歩くと、よく鼻緒がスポッと抜けます。

鼻緒が抜けたらまた差し込んで使えますが、切れてしまうともう使えない!村にはお店がないですし、すぐに町に降りてサンダルを買える環境ではないので、どうしよう・・・!と。ここは村人の知恵です。村のお父さんが釘の先端部分が尖っていないものを留め具として代用して直してくれたことがあります。とても懐かしい思い出です。

あるある②「ビーチサンダルの日焼け跡」

赤道付近に位置するボルネオ島北部。ビーチサンダルを履き続けていると、いつの間にか足の甲にはビーチサンダルの日焼け跡がくっきりと出来ていました。鼻緒の部分だけが白い・・・

あるある③「指と指の間が広がる」

これは自分では気づかなかったのですが、日本に帰国した際に母に言われました。足の親指と足の2番目の指の間が広がっていると・・・

ここが広がってしまいました。

自分では気づきませんでしたが、傍から見ると違和感があるそうです。それ以降、村生活以外ではしばらくビーチサンダルは控えていましたが、やっぱりボルネオ島にいると楽なのでついつい履いてしまいますね。

あるある④「サンダルが消える」

村では、集会やお祈り、宴や冠婚葬祭の行事があると一つの家に村人が集まります。村ではほとんどの方がビーチサンダルを履いて生活しているということは、玄関がこんな状態になるわけです。

玄関にビーチサンダルが溢れます。そして、もうそろそろお家に帰ろうとすると・・・「自分のサンダルがない!」このような状況になります。探すと、誰かが履いていた・・・なんてことがよくありました。

すぐに見つかれば良いのですが、探してもどこにもない!そんな時は仕方がないので家が近かったら裸足で帰ったり、遠かったらサンダルをお家の方にお借りしたりして帰っていました。そして数日後、サンダルが消えたお家の近くで見つかったり、山を登ったところの離れたお家で見つかったりなんていうこともありました。

これは村では本当によくあることで、村のお母さんもサンダルが消えたといって裸足で歩いていたり、町に降りてくる時も裸足だったので、なんでなのと聞いたところ、「サンダルが消えた・・・」と。村の方はサンダルを盗もうという気持ちは一切なく、トイレへ行くのにちょっと借りようなどとしていたら履いたまま帰ってしまうそうです。

村の女の子からのアドバイスで、誰かのお家にお邪魔する際はサンダルを見えないところに保管したり、玄関で脱ぎっぱなしにせずに靴箱に入れたりしたこともありましたが、それでも誰か履いて行っちゃうこともありました。

ボルネオ島の田舎にはサンダルを2足持っていきましょう!


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