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ハヌカパーティに招待された

夫の転勤で2015年にシリコンバレーに子供たち2人とやって来た主婦が、自分なりに考えた方法で現地に溶け込み、気がつけば駐在妻からCo-Founderとして夫と共に会社を経営するようになるまでを綴ります。

2017年12月に仲良しのS夫妻が私達一家をユダヤ教のお祭りであるハヌカ(Hanukkah)パーティーに招待してくれた。S夫妻はどちらもユダヤ人で、奥さんのMさんはアメリカテキサス州出身。旦那さんのJさんはイスラエル出身だ。S夫妻とは子供の小学校が一緒だったことが縁で仲良くなった。

奥さんのMさんは仕事でフィンテック(Fintech)を専門とし、アメリカ各地で講演も行う才女。MBAを取得し、英語、ヘブライ語、スペイン語を話す。非常に頭の良い女性だが、同時に親切で優しい人柄の素敵な女性だ。小学校でよくボランティアをしていた私に「いつも子供たちのためにどうもありがとう」と会うたびに声をかけてくれた。

旦那さんのJさんは少年がそのまま大人になったような、茶目っ気たっぷりのキャラクター。彼は初めて我が家に遊びに来た時、目をキラキラさせながらリビングのソファーに真っ先に座って、オットマンに脚を載せてくつろいだり、キッチンのスパイスラックを興味津々に眺めたかと思うと、そのうちの1つを手に取り、蓋を開けてクンクン匂いを嗅いでいたりと、何をしても憎めない感じの面白い男性だ。

話が前後するが、Jさんはコロナが始まった当初はマスクをしないで出歩いていた。偶然散歩中に私達夫婦と会った時も、ソーシャルディスタンス(社会的距離)をあまり気にする様子もなく、唾をブンブン飛ばしながら会話していたのだが、4ヶ月ほど前にカフェで一緒にお茶をしたときは、食べる時以外はしっかりとマスクをして、妙に用心深くなっていた(既にワクチンは接種済)。Jさんらしくないあの変わりようはきっと1回コロナにかかって痛い目にあったのではないかと夫と話している。

S夫妻の自宅で開催されたハヌカパーティーには、S夫妻の友人達が大勢来ていた。ハヌカはユダヤ教徒にとってのクリスマスのようなもので、「メリークリスマス!」の代わりに、「ハッピーハヌカ!"Happy Hanukkah!"」と言う。リビングの一角にはメノラーと呼ばれる燭台(9本のろうそくが灯せるようになっている)とS夫妻の子供達の写真が美しく飾られており、参加者の男性の中にはキッパ(kippa)と呼ばれるユダヤ教の帽子のようなものを被っている人もいた。

メノラーには8日にわたって1本ずつろうそくに火が灯される
男性が被るキッパ。色、デザインはいろいろある

セルフ方式で振る舞われたお料理の中には、すり下ろしたじゃがいもを油で揚げた「レビバ」というハヌカ料理もあった。これは当日、来客の到着と同時に奥さんのMさんがせっせと作り、出来立てを提供してくれた。軽く塩味がついていて、ハッシュドポテトを食べているような感じ。美味しかった。

手前にあるのが代表的なハヌカ料理の1つである「レビバ」

パーティーが終わりに近づいた頃、集まっていた一同がメノラーに向かい、みんなでハヌカを祝う歌を歌った。私達夫婦はもちろん歌えるわけがないので、ハミングでそれらしく合わせておいた。隣にキッパを被った男性がいたので、歌について質問したら「あっ、俺はユダヤ教徒じゃないから、わからないんだよね」と言われた。単なるノリでキッパを被っていただけらしい。。。

初めのハヌカパーティ参加。楽しいひとときでした

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