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読書・鑑賞記録2。(5冊とお菓子)

以前に感想を書いた書籍や映画を中心にまとめています。
あまり長くならないように、定期的にまとめようと思います。
紹介と一緒にわたしの以前の記事も貼ってあるので、楽しんでいただけると嬉しいです。




「凍土二人行 黒スープ付き」 雪舟えま

雪舟えまさんの作品は、これが初めてです。
独特な文と世界で最初こそ戸惑いましたが、すぐに好きになりました。
ゆっくりした椅子に深く座って、または旅先の温泉旅館の部屋でもいいでしょう。落ち着いた場所で、ゆっくりと読みたい作品でした。
ひとりの時間をつくって好きなところまで読んで、好きなところで栞をはさみ本を閉じる。そんな自由を尊重してくれる印象の本でした。
装丁もかわいらしい素敵なものです。



「怪物の木こり」 倉井眉介

サイコパスの主人公が斧を持った覆面男に襲われるという物凄いインパクトで開幕する作品。「このミステリーがすごい」の大賞作品ということで、しっかり最後まで読み切らせます。
12月には映画化されるということで、その辺の紹介は以前の記事を読んでいただけたら嬉しいです。



「星の人」 水森サトリ

青春の思い出を呼び起こすような物語が、リズミカルな文章でスピードを上げる。そして、熱気を帯びたラストまで走り抜ける。
余計な心配なんてしないで勢いのままに読んでしまえる作品。
青春小説が好きな人には、読んでみてほしい本です。



「いけない」 道尾秀介

昨今、小説の新しい楽しみ方を追求している道尾秀介さんのミステリ作品。

各章の最後に「写真」のページが一枚。
そこには物語が変貌するようなトリックが仕掛けられている。

そんな風にこの小説の楽しみ方が最初に注意書きしてある。
そこからは疑りながらも小説を一生ずつ楽しみ、「写真」のページで考察する。それを繰り返し最後の話に辿り着いたときにあなたはどうする。
本当によくできた作品です。
「面白い作品が読みたい」そんな人は、とりあえず読んでみてほしい。

好評だったようで、1巻が文庫本化し、2巻も発売しているようです。


「はじめての」 島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都

この一冊で直木賞作家4人が、一気に読める贅沢な本書。
とりあえず読めば、自分の好きな物語にぶつかるはずです。

私だけの所有者ーーはじめて人を好きになったときに読む物語(島本理生)
ユーレイーーはじめて家出したときに読む物語(辻村深月)
色違いのトランプーーはじめて容疑者になったときに読む物語(宮部みゆき)
ヒカリノタネーーはじめて告白したときに読む物語(森絵都)

そして、この4つの物語がすべて音楽ユニットYOASOBIとのコラボ作品。もしかしたら楽曲だけを聞いたことがある人もいるかと思います。そんな人もこの原作を読んでから楽曲を聴くと、また違った世界が広がることでしょう。それも小説の楽しみ方のひとつだと思います。
楽しいことは全部してみたい、そんな方はこの本を是非。


おまけ オススメお菓子(読書のお供)

子供の頃にはじめて食べて、この柔らかいスナックの食感がすきになった。
まだ「焼き芋」を殆ど食べたことが無かったのに「焼き芋のにおいがする」と感じた思い出と、「また買ってきて欲しい」と楽しみにしていたのに、母が間違って「おさつどきっ」を買ってきたときにギャン泣きして怒り狂った思い出。

どきっスナック、みなさんはどちらが好きでしょうか?
わたしはスナック派です。


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