見出し画像

全米が泣いた!100秒後に生き返ったファインディングエビ

コロナ支援で買ったエビ、ハマグリ、サザエ、アサリたち。「イキがいいのが自慢」と「ちばの地魚」店のHPなどでうたっているでしょうが、イキがいい=生きているということだったのです。生き延びるものを食べられるもの。そこから食べられるエビたちと私たちの戦いは始まりました。食うか食われるか!エビとの戦いは決戦の火蓋を切って落とされた!最後に、スペシャル自宅海鮮バーベキューに辿り着けるのか!

外出自粛でどこにも行けなかった3ヶ月。解除後初めて訪れたのは……

先日、自宅バーベキューをやろうと思い、楽天で海鮮セットを注文しました。せっかくなのでママ友の家におじゃまして、料理上手なママ友と子どもたちと一緒にやることに。調理をする日の午前中、ママ友の家に海鮮セットが届いたのですが、なんと! 食材のエビが生きていまして……。そこから私たちとエビの戦いが始まりました。その日のエピソードをお伝えします。よろしければお付き合いください。

あれは忘れもしないある晴れた日の日曜日。私とママ友由香子ちゃんは、由香子ちゃんの自宅で千葉から届いた「磯の香セット」(という名前かどうかはわかりませんが)の箱をあけ、届いたばかりの海鮮セットを覗いていました。

画像9

「おがくずの入った袋があるけど、これはなんだろう。ハマグリ、かなりでかくない? しかもつやつやしていてきれい」「これはさざえだよね。つぼ焼きにしよう。オーブンで焼けるんだね」「アサリの塩抜きしないと。あ、これ塩抜きされてる!助かる~」なんて楽しくおしゃべりしながら料理の準備を始めました。

そこまではよかったのです。よくある日曜日の午後でした。問題はそこから先です。

「このエビ、すごく活きがいいやつなんだって。仮死状態で届けてくれるっていってたけど死んでるよね? たまに生き返るやつもいるっていってたけど、生きてたら怖いよね(笑)」「活絶対に無理だわ~」なんて、話しながらエビの入った袋のビニールの口を開けました。「エビを袋から出して洗おうか。箸を突っ込んで探さないとどこに入っているかわからないね」なんていいながら箸を使って取り出そうとしたら……。

エビ:10尾全部の生存が確認される

画像10

カサ、カサカサ。

カサカサ。

………………。

「ねえ、なんかこれ今動いたような気がするけど?」「え、気のせいじゃない?生きてたらやだよね~。食べられない(笑)」「いや、これ動いてる……」「え、ほんと? でもすぐに死ぬんじゃない? とりあえずボールに水を張って、そこにエビを入れて洗おうよ」

「あるとー、ゆうきー! 来て! エビが生きてるみたいなんだけど」

由香子ちゃんは3人の息子のうち小学生の2人を呼び、一緒に観察することに。

「いや、ほらこれ生きてるよ! ちょっと箸で……。キャー! エビがはねた!」「どうしよう!箸でつかめない!!」「エビが飛んだーーーー!!」

画像11

エビとしてもたまったものじゃないでしょう。いきなりいけすから取り出されて急速に冷やされ、やっとのことで意識が戻ったらそこは水ではなくおがくずのなか。しかも、いきなり何者かに硬い棒のようなもので体をはさんで持ち上げられたのだから。

「どうしよう~!これじゃあ串に刺せない!」「ホットプレートの上に直接のせてやいたら跳ねてあちこちに飛び出しちゃいそうだよね……」「とりあえず、送ってくれた人に聞いてみる」

数分後、エビを串刺しにするやり方を紹介した動画がスマホに送られてきた。いや、そうじゃない……。やり方は知っているけれど、活きたエビをどうやって刺したらいいのか。もっと直接的にいえば、今生きているエビをどう自然死させるかが知りたかったのだけど……。そんなことはつたわるわけもなく、調理法だけがむなしくスマホの中で再生されていました。

ジャージャージャージャー。

意を決して、エビを箸でつかみ、水を張ったボウルの中に入れることに。これだって大騒ぎ。なんせ箸でつかもうとするとエビがはねたりするから、怖くて怖くて。一連の工程は由香子ちゃんが頑張ってくれた。怖いけど見てみたい。そんな思いから、スマホの録画係をかってでて、自分は安全地帯にいながら動画撮影をすることに。

エビ:復帰後のひと泳ぎを楽しむ&脱出を試みる

画像12

ボウルに移し替えられたエビは、気持ちよさそうに……とまではいかないまでも、そこそこ動いていた。全部で10尾。よかったのか悪かったのか全員活きていた。

画像30

お店のホームページのエビコーナーに「活きのよさ元祖」と書かれていた。というか、よくみたらホームページのカテゴリー欄に「活きたままお届け」と書いてあった……。ホントに生きたまま届きました……。新出てくれてOKだったんですが。むしろ、もうそのまま食べられるようになっていてくれたほうがありがたかったんですが……。エビはすきでよくボイルしたものを食べますが、なかなか活きたエビには遭遇しない。気分は、「とったどー!」のアニマル浜口のよう。閑静な住宅地の一室で、行ったこともない海の中を想像しながら、バーベキューができるなんて最高じゃない? 磯でバーベキューどころか、もう海に潜って海産物を獲ってきた気分を味わえるんだから、最高ですよ。ほんと。自分で捕まえたエビを調理できるなんて、最高。最高。最高。最高、なのか‥‥‥?

ハマグリの生存も確認される。こちらはとくに問題なし

ちなみに、ハマグリも生きてました。ハマグリはいいんです。生きていても。おとなしいからそのまま焼いちゃえばいいわけだし。そもそもハマグリはボウルの水の中から飛び出すなんてお行儀のわるいことはしない。

画像24

それに比べてエビときたら! せっかく水の中にいれてあげたというのに、いきなりジャンプしてシンクの横に飛び出ちゃう! しかも何回も!よっぽど水のないところがよかったのか。私なんておかげで、怖くて手も洗えませんでした。トイレのそばの洗面台のところまで行って手を洗ってましたからね。手をあらっていたら、いつエビが飛び出してくるかわからない!そんな危険なところで手洗いはできない。

そんなこっちの気持ちを知ってか知らずか、エビ野郎たちはあいかわらず元気に飛び跳ねてる。一匹なんて飛び跳ねすぎてシンクを飛び越え床の上に落下しましたから。

エビ:1匹水槽に放たれる

「これ、ずっと水の中に入れて置いたらどうなるんだろう。真水だから生きられないかな?」。そういいながら由香子ちゃんはひょいっと慣れた手つきで1尾をはさんで、キッチンの脇にある水槽の中に放り込んだ。どうやらエビの扱いには慣れてきたらしい。これからエビ遣いの名人と呼ぼう。

画像31

水槽に入れられたエビは、岩場にしがみついた。少し動いたもののあとはずっとそのまま。しばらくして、岩陰にでも身を隠したのか、姿が見えなくなった。

アサリ:アサリご飯になって再会を願う

「とりあえず、ほかの食材を用意して、調理を始めようか。まずアサリは洗って炊き込みご飯にしよう」。由香子ちゃんはそういいながらお米を洗い、買ったばかりのブルーの鍋の中にアサリやお米を入れだした。そして白だしなどを入れて火にかけ調理スタート。

安全地帯にて肉&野菜の盛り付けスタート

スーパーで買ってきた野菜を切ったり、お肉を串刺しにして、バーベキューの準備はつつがなく進行していきます。私も、肉や野菜の用意ならできます。エビや海産物の扱いのときには、撮影部隊を率先して買って出たものの、こちらはいそいそと用意を手伝うことに。だって、野菜もお肉も勝手に動かないし、攻撃してこないからね。

画像2

画像3

サザエ:意外!トースターで焼けた!

「サザエは鍋で酒蒸しにして、入りきらないものはトースターでやけばいいか」。由香子ちゃんはてきぱきと進めていく。さすが。エビを箸でつかんで水槽に放り込んだだけあって、生きたままのサザエをトースターに並べて焼くことに何のためらいも感じないらしい。「もう気分は磯のおかみさん」だそう。アニマル浜口と結婚したら、とてもいい夫婦になれそうです。

画像1


ハマグリ:素焼きとクラムチャウダーに投入

アサリもさることながら、生きたハマグリもこのあとトースターで焼かれることに。また、ハマグリはクラムチャウダーの中にも投入されました。

エビ:どうするファインディングエビ!

そんなことをしているうちに、どんどんエビとの闘いの時間が迫ってきました。料理はどんどんできあがる。しかし、奴らはまだ生きている。どうするエビ。誰がヤル? いっそのことエビなしで食べる? いやそんなわけにはいかない。今回の目的はただ単に海鮮バーベキューをすることではなく、コロナ支援の商品を紹介することが目的なのに。目玉のエビが写真に写らないなんてことはあり得ない。しかもエビは曲がっていてはいけない。きれいに縦一列に並んで串焼きにしてこそ「映える」写真が撮れるというもの。

由香子ちゃんはてきぱきと料理を進めていく。

そういえば、エビを素手でつかもうとすることがおかしい。エビといったらやっぱり軍手が必要。じゃないとあれこれ手に刺さりそうだから。バーベキューだし、家であっても軍手は必須だよね。ということで、軍手を用意してもらいました。

そこからスイッチが入った由香子ちゃん。「軍手をつかってならエビをつかめるかも」と。

なんて男気溢れるお言葉!しかと聞きましたよ!「軍手を使えばエビをつかめる」。私はそんなことは一言も申しておりませんが、由香子ちゃんは言いました!肝が据わってる!

では、どうぞ!実践してもらいましょう!! 私は動画係になりますから、いざ実演!! 

エビ:いざ捕まえて串刺しに!

画像4

もうこのころになると、エビも飛び跳ねすぎて疲れたのか、ぐったりしておりました。そこに軍手を付けた由香子ちゃんが氷の微笑をたたえながらエビをがしっっと捕まえ、しっぽの先からグサッと一刺し! イヤーイタイ!

なんてエビがいうわけもなく、そして由香子ちゃんも淡々とエビ串刺し職人のように一尾ずつ差し込んでいきます。もうエビ刺し職人として独り立ちできそうなくらい鮮やかな手さばきでした。

エビ、サザエ、ハマグリの賑わいホットプレート

せっかくなので、エビとハマグリとサザエをホットプレートの上に並べてみました。ポイントは、唯一の陸の植物アスパラが入っているところです。海の生き物たちに囲まれて、たった3本のアスパラが緑鮮やかにプレートを彩っています。

画像5


アサリ:炊き込みご飯完成!

画像6

アサリ:アサリと新じゃがのガーリック蒸し

画像16

ハマグリ:オーブン焼き

画像15

ハマグリ:クラムチャウダー

画像8

サザエ:つぼ焼き

画像17

サラダ、フルーツ盛り合わせ、ヨーグルトデザートも完成

それ以外にもどんどん作っていきます。レタスをちぎってサラダを作り、私が家から持ってきたパイナップルとメロンをカットして盛り付け。実は由香子ちゃんの実家では、おじいちゃんが東北一のフルーツパーラー店を営んでいたらしく、フルーツの切り方はお母さんにも伝授されていたそうです。そんなわけで由香子ちゃんもお母さん譲りの腕前を発揮。豪華に盛り付けてくれました!またヨーグルトの中にみかんをトッピングして食後のデザートが完成。

画像13

画像14

画像15


エビ、ハマグリ、焼き鳥、野菜が盛りだくさん!

ホットプレートの上の具材もいい具合に焼けてきました!

画像18

画像19

エビと格闘した甲斐がありました!(戦ったのは由香子ちゃんひとりですが)。プリップリのエビ、最高です!身がしっかりしているので食感もいいし、まるまるしていて食べ応え満点。苦労して焼いただけあって一段とおいしさを感じます! ハマグリも肉厚! 普段、自宅でハマグリを買って食べることはなく、お店で食べるくらいですが、自宅のオーブンやホットプレートで焼いて食べられるのはとっても嬉しい。なんせコロナで外出自粛が3か月続いたから、本当にどこにも出かけていなくて。春休みもGWもどこにも行けなかったから、一緒に連れてきた次女と次男も大喜び。焼き鳥も表面はパリっとしていてなかはふっくらジューシー。ホットプレートで焼き鳥を焼くとこんな仕上がりになるんですね!! ホットプレート買おうかな。

2時間前までかろうじて生きていたエビに感謝の気持ちを持ちつつ、全部おいしくいただきました! こんなにエビを食べることが大変だったなんて今まで知りませんでした。おかげでものすごい思い出深いファインディングエビストーリーを体験できました(涙)

あ、水槽に入れたエビは現在行方不明だそうです。

サザエのつぼ焼きで思い出した幼いころの思い出

画像23

サザエのつぼ焼きも最高です。昔、父親と祖母と一緒に能登のほうにバス旅行に行ったときにサザエのつぼ焼きを食べた記憶がありますが、身もおいしいし、サザエのキラキラした貝殻を持ち帰るのも好きでした。大人になった今はサザエの貝殻はいりませんが、中身はしっかり食べました!

「こんなにおいしい炊き込みご飯を食べたのは初めて」

なかでも次男が一番気に入ったのは、あさりの炊き込みご飯。

画像20

「この炊き込みご飯、すごくおいしいね。こんなにおいしいご飯を食べたのは初めて。いつも白い味のないご飯ばっかりだったから、味が付いたご飯はうれしい。それにアサリもいいよね。貝殻から身をとって食べるのが楽しい。すごくおいしいね。これもっと食べていい? 本当にありがとう、こんなおいしいご飯を作ってくれて」

6歳の次男。超おしゃべりなので、由香子ちゃんのお料理を褒めまくり。横にいた次女に「次女ちゃんもなにかいいなよ」といったら、次女は「おいしかった」の一言のみ。次女のほうが上ですが、いかんせん超シャイガールなので、人の家にいったときはほとんど何もしゃべりません。帰り道、家族3人になったところで「今日の料理はどれも本当においしかったよね」と話してました(笑)

画像22

画像23


コロナ支援:各地で海産物が大ダメージ

ちなみに、今回頼んだのは「ちばの地魚」というお店の海産物です。楽天市場でもお店を出しているようなので、おうちバーベキューに挑戦してみたい人はぜひ「活きた」エビをオーダーしてください! なぜかURLが貼れないので、「ちばの地魚」でぐぐってください。すぐに出てきます。

今、コロナの影響で海産物を取り扱うお店がかなり打撃を受けています。せっかく獲ってきた海産物を卸そうにも、居酒屋などのお店が自粛によりオープンできない。または来ても人数が少ないため、これまでのように海産物を仕入れてもらえない。いけずに入れておこうにも、かなりの量いるうえに飼育を続けていくのは大変なこと。何よりも海産物が売れなければ生活がなりたたなくなります。「ちばの地魚」のお店も、楽天では取り扱いがあるものの、それだけではやっていけません。実店舗への人の出入りも少なくなってしまい、いろいろと大変だそうです。

ちなみにこちらがお店です。木更津名物の車えびの看板が食欲をそそります。

画像25

実際に、お店に行った人が撮った写真を入手しました。丼もの、おいしそうですね!

画像26

その場で焼いて食べられます。エビはたぶん、お店の人が串刺しにしてくれるのでしょう。

画像27

焼けました! 炭火であぶって食べるのもよさそう。

画像28

青空の元、獲れたての海産物を食べるのは気持ちよさそうですね。千葉県の木更津にあるお店に行ってみたくなりました。

画像29

エビを狙う飼い猫:水槽の中に1匹入ったままのエビは現在行方不明だそうです。

画像32


この記事が参加している募集

#noteでよかったこと

48,301件

フィリピンセブ島の孤児院で出会った子どもたちをサポートします😊✨✨子どもたちが大人になったとき、今度は誰かをサポートしてあげられたら素敵ですね❤️