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noteの出会いから始まったYouTube対談日本人の読解力を上げるためには何をするべきか

noteを始めて約半年。書き続けてたらnoteに連絡がありYouTube対談を行うことになりました。ご連絡くれたのは、YouTuberで会社経営者の魁太郎さん。コロナによるリモートワーク率上昇、アドレスホッパー目指してます、マスク2枚問題、子どもの教育にはママ力必須、パパの活躍の場は? 日本の教育を変えるにはママたちにダイレクトに伝えるのが一番、日本人の読解力が落ちているけど上げ方は? などなど、1時間オーバーして、収録終わった後も話し続けてしまったということに。ちょうど「noteでよかったこと」というお題タグもあるので、今回のYouTube撮影のレポをしたいと思います。

初めての連絡はnoteのコメントから

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今回、ご連絡いただいたのは、秋田県在住、YouTuberで会社経営者の魁太郎さん。noteで偶然私のことを見つけてくださり、コメントで「YouTubeの対談しませんか」とご連絡いただきました。ときどきメッセンジャーでご連絡いただくことはありましたが、noteは初めてです!しかもYouTube! 未知の分野なのでワクワクドキドキ!

私は、ライターという職業柄話すよりも聞くことのほうが多いので、ちゃんと話せるか心配でした。というのも、過去オンライン学習サロンのSchooに出演したときに、知り合いの本の紹介をするのにタイトルも著者名もど忘れしてしまったという過去がございまして(しかも、ご本人見ている前でw)……。そんなことがあったのですが、今回は無事滞りなく終わりました。よかった~。

日本人の読解力が低下。読書離れが進むとどうなるの?

さて、今回ご連絡いただいたのは、「日本人の読解力が低下しているけれど、どうしたらいいのか」ということです。

学習到達度調査(PISA)学力テストによると、日本人の読解力成績が、2012年には4位だった2015年には8位、2018年には15位と落ち続けています。本を読む習慣がなくなり、かわりにSNSなどのデジタル閲覧時間が増えていることが原因の1つかもしれません。読解力の低下が進むとどうなるかというと、人の気持ちが理解しづらくなる、文章をきちんと読んで正しい情報を取れなくなる(誤った情報の取り方をしてしまう)、学力全体が落ちてくるという弊害があります。この問題に対して、本を書くライターとしてどう考えるのか。これが魁さんからご質問をいただいた主旨だったのではないかと思います。

提案1:好奇心を持つこと

私の回答としては、「好奇心を持つこと」「自ら文章を書いてみる」という提案をさせていただきました。「なぜ好奇心を持つことが読書につながるの?」と思うかもしれませんが、そもそも読書は知りたいことがあるから本を手にして知識や情報を得ようとするのです。今はネットからたくさんの情報が取れます。しかし、それらが本当に正しいのか。また、もっと詳しい情報を知りたいと思ったら、書籍に行きつきます。なぜなら、知りたい分野によってはすでに何百冊もの本が書かれていて、今でもよみつがれている本というのは第一線で活躍してきた人の知識が詰まっているからです。つまり、知識の深堀をしようと思ったら、必ず本に行きつくのです。好奇心というのは、その入り口にあたるものなのです。

提案2:自分で文章を書くこと

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次に、「自分で文章を書くこと」は、書いてみて初めて書く難しさを実感するのではないかと思います。ブログだったら自分の書きたいことを書くだけでいいかもしれません。しかし、たとえ自分の日記がわりのブログであっても、ある程度情報を整理して伝えようと思えば、壁に当たります。それは文章の書き方かもしれないし、情報の正確さかもしれません。ブログでいえば、読者という他者目線を意識したときに「なぜ自分が書いた文章は人に読まれないのか」「どんな人の文章が読まれるのか」ということを考える時がきます。このときに、人気のブロガーの文章をマネする、参考にするという手もあります。しかし、ライターとして活動している私からいうと、文章は書籍で学ぶのが一番です。というのも、ブログは個人で書くものです。それに対して書籍は必ず数人の編集者の手が入ります。しかも、書籍を作っているのは文章を書くプロ中のプロです。さらにいうと、何十万分も入れている本というのは、トップ編集者が担当していることもあり、文章の書き方はもちろんのこと、テーマ選び、内容、どれも一流の「商品」です。

そういった意味でも、「文章を書く時のプロ」に学ぼうと思ったら、まずは書くよりも先に「本を読むこと」が大切になってくるのです。

2020年4月から変わる義務教育。なにが変わるの?

ところで、魁さんはなぜ読解力の低下についてテーマを設けたのか。こちらは直接は聞いていなかったのですが、お話の中から推測するに、お子さんの教育、ひいては日本の教育に対して強い危機感を持っているのではないかと思います。というのも、2020年度から日本の学校の義務教育は大きく変わります。具体的には、小学校で英語が正式に教科教育になり、これまではなかったプログラミングという新しい分野にも取り組み始めます。2020年というのは、明治時代以降続いた教育スタイルから、21世紀型教育へと大きく舵を切っていく大きな節目の年なのです。

魁さんは、この日本の教育に対してずっと危機感を持ち、活動をし続けてきたのだと思います。私がライターということもあり、書籍を担当することなどから、この問題についてどう考えているのか、聞いてみようと思い、YouTubeの対談にとご連絡いただいたのでしょう。

現在、私はママ向けWebメディア「ママスタセレクト」にて、主に教育の記事を書いています。私も魁さんと同じようにずっと日本の教育に対して危機感を持ってきた一人です。文科省は知り合いの先生たちが直接かかわってくれているため、私は自分にできることをしようと思い、直接ママたちが読むWebメディアで、教育者の話を書き続けてきました。

「教育」の現場は学校よりも「家庭」にあり

「教育」というと、学校現場や塾でのことがメインになるというイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、私は教育の現場は「家庭」だと考えています。ただ、これまでその家庭が「子どもを幸せにするためにはいい大学に入れなければいけない。そのためには勉強させなければいけないという、大学入試のための勉強」になってしまっていました。その意識を変えなければいけない。家庭が変われば学校も変わる。学校も変われば教育も変わる。

こう書くと、「文科省の指導要領が悪い」という人もいますが、決してそうではありません。私も取材していてわかったのですが、文科省の指導要領はもっと自由なんです。公立の小学校であっても教科書を一切使わず、テストも行わない総合学習のみ、という長野県伊那小学校のようなところもあります。それでも、学習指導要領に則していればなんの問題もないのです。

なぜ「学歴社会」になってしまったのかといえば、戦後の日本の経済は右肩上がりで、仕事も終身雇用が一般的でした。高校を出て、大学を出て、一流企業に就職すれば定年まで安泰。そんな時代だっなのです。そんな時代においては、学歴こそが大事。学歴がよく、いい会社に就職することが幸せへの道だという風潮があったのです。

当然、「親は子どもにいい成績を取らせたい」「いい成績を取るように指導してくれる先生こそがいい教師だ」となります。また、学校の方でも「○○中学、高校に〇人合格させることができた」というようなことや、子どもの成績によって教師が校長から評価される。親も教師も学校もこの「点数」で評価するシステムがあったからこそ、「点数主義」に偏ってしまったのです。

学歴重視社会は崩壊した。けれど我が子の教育はどうしたらいいの?

しかし、バブルが崩壊し、就職氷河期になると徐々に風向きが変わってきました。大学を卒業してもいい就職先が見つからない。同時に、不況の煽りを受けて、50代前後の「高級取り」と言われていた古株社員がどんどんクビになっていく。私が就職したころはそんな時代でした。

たぶん、今親になっている人たちの多くもそんな時をかいくぐってきたのではないでしょうか。おかげで、30代、40代の世代は、自分たちが学生の時に体験した学歴社会を引きずる親と、学校によっていい大学を目指すものの、一方で「大学に行ってもいい会社に就職できるとは限らない。就職しても、ずっと一生安泰でいられるわけがない」という中で過ごしてきたのです。

そのため、学校や社会に対して不信感を持つ、とまではいかなくても、これまでみたいに学歴信仰はしなくなってきています。そう言った意味で、いざ自分が親になった時、ロールモデルがないため、非常に悩むところが多いのです。

「子どもにとっての存在感=母親>父親」なのか

じゃあどうするか。一番は家庭における教育。というっても別に何かをしなければいけないというわけではないんです。ただ、子どもに一番の影響を与えるのは母親の存在が大きいのではないかということです。正直、私は「両親平等だろう」と思っていたのですが、いろんな人に話を聞くうちに「確かに母親の方が大きいかもしれない」と感じるようになりました。このことについては、YouTubeでもう少し詳しく話しています。

「子どもにとって母親の影響が大きい」となると、父親の出番はどこなのでしょうか。こちらについて私のほうから、子どもを持つ父親としての意見を魁さんに伺いました。回答はぜひYouTubeにてごらんいただければと思いますが、父親というのも大事な存在です。私は魁さんの回答を聞き、同じ親であっても父親と母親はやはり役割や考え方がちがうものなんだなと、感じました。もし自分が誰かの母親や父親であった場合、それぞれの違いについてパートナーの考えていることを客観的にみられるかもしれません。

ママになったら行政サポートが必要不可欠、にもかかわらず届かない情報

私は、「ママスタセレクト」では主に教育の記事を書いていますが、同時に「23区区長インタビュー」なども書いています。子どもが生まれてママになると、健康診断や児童館、保育園、幼稚園、小学校と、行政とのかかわりが増えてきます。にもかかわらず、子どもの世話に忙しいママたちは自治体のHPを見る機会が少なく、うまく連携が取れているとは言えない人も多いです。自分の住んでいる自治体にせっかくいろんな制度があっても、知らないまま終わってしまう人たちもたくさんあります。そんなわけで、まずは東京都23区の区長から、ママたちに必要な情報を区長さんに伝えてもらおうと思い、始めました。また同時に、「ママスタセレクト」に寄せられたママたちの意見も、直接担当の区の区長さんたちに伝えさせていただくこともあります。いわば行政とママたちの橋渡しです。

政策についていろんな行政の方や政治家の先生たちにお話を聞くと、ママたちに必要な政策を実現してもらうためには、投票に行くのが一番だとのことでした。正直、赤ちゃんを連れて混み合う投票所に行くのは大変なことです。しかし、行かないと「意見ナシ」と思われて、投票所や選挙活動にいそしむ高齢者の意見ばかりが反映されてしまいます。

これについて魁さんも同意見で「声をあげたもの、高齢者寄りの政策になってしまう」とお話されていました。幅広い活動をされていて、自分の意見をしっかり持っている魁さんだけに、この言葉は重みがあります。こちらもぜひYouTubeでご覧いただければと思います。

466億円の血税をつかってマスク配布が始まったけれど……

今回のコロナの件で思いました。「マスク2枚配るのに466億円税金をつかう必要はまったくない!」と。岩手県一関市では、手作りマスクを1枚150円で買い取り、無料配布する「みんなのマスクプロジェクト」が行われました。これはとてもいいアイデアいだったと思います。政治家や官僚の人は頭がいい人が多いとは思いますが、アイデアは出てこないのかもしれません。いや、出てきているけれど、いろんなところで握りつぶされているのかもしれません。台湾は早々にデジタル管理して必要なところにいきわたるようにしているのに、日本は税金使ってマスクを郵送。ほんと、海外の人たちに笑われます。なんでそんなことをしたのか、海外の人たちに聞かれたくないです。

月額4万円で全国好きなところに住める「アドレスホッパー」

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コロナの一件で、どこの行政が力があり、行動力があるか、今回はっきりしました。国の対策も、うまくいったところいかなかったところ、いろいろ見えてきました。こうなると、もういっそのこと住む地域や国を変えた方がいいんじゃないかとすら思えてきます。これまでだったら「家」があるためみんなそれほど活発には移動していませんでした。でも、これからはどんどん移動が始まると思います。とくにいま「アドレスホッパー」という特定の家を持たない新しい生活スタイルが人気になっています。

このアドレスホッパーとは、1カ月4万円(定額制)で全国30カ所(予定)にある「家」を1週間単位で借りられるもの。移動の際の交通費はかかるものの、1カ月家賃4万円で、しかも全国を旅してあるける思うと、相当安いのではないでしょうか。魁さんは、コロナが収まったら、アドレスホッパー生活をするとのことでした。1週間泊まって、また新しい地域に移動する。旅芸人みたいな生活スタイル、いいですよね。コロナでテレワークが進んだ今、このアドレスホッパーがどんどん増えてくるんじゃないかと思います。いえ、確実に増えますね。

noteがほかのブログと比べて圧倒的に使いやすいワケ

そんな話を1時間ほど、魁さんとの対談でお話させていただきました。今回、このnoteに書いたのは、お話したことの一部です。もし興味を持っていただけるテーマがあったら、ぜひYouTubeを覗いてみてください。

最後に、対談では様々なSNSや動画配信サービスを使いこなしてきた魁さん「noteの活用法」「noteがほかのブログと比べて圧倒的に使いやすいワケ」などを伺いました。ここは私には知識がなかったので聞いていて非常に興味深いところでした。これからnoteを使いこなしていきたいという方は、見る価値大だと思います!

次回は、『コロナショックで「教育の現場」はどう変わる?』ということについて話してみたいです。






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