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【家計管理のコツ】#11 医療保険をおすすめしない理由
こんにちは、森大です。
医師をしながらFPとしても活動しております。
今回は家計管理のコツシリーズ第11弾
「医療保険をおすすめしない理由」
というテーマでお話させて頂きます。
「いやいや、医療保険は必要でしょ。」
「多額の入院費用をどうするわけ?」
「必要って、聞いてますけど…」
そのような方も多いと思いますし、
事実医療保険の加入率は70%強です。
超人気です。
![](https://assets.st-note.com/img/1641524348393-rJuzS9EdAZ.png?width=800)
つまり、またもや挑戦的なテーマで
お送りいたします笑
医療保険は保険のお話をする上で
絶対に外せないテーマです。
ぜひご自身の考え方と照らし合わせて
みてください。
***
家計管理シリーズでは
我慢せずにお金を貯める方法
をお伝えしています。
毎月固定でかかる保険費を減らすことで
日々の生活を我慢することなく節約ができます。
保険に月5000円以上かけている方は
このシリーズを読んでぜひ一度
見直してみてください。
それでは参りましょう!
続編となっておりますので、
まだ以前の記事を見ていない方は
ぜひそちらからご確認ください!
【シリーズ記事】
#6 保険料の払いすぎに注意しよう
#7 入るべき保険の条件とは?
#8 本当に入るべき3つの保険
#9 生命保険が必要な人、不要な人
#10 貯蓄型生命保険をお勧めしない理由
―――――――――――――――――
1.入るべき保険の条件を復習
![](https://assets.st-note.com/img/1641524841279-AYBxGGTQ1H.png?width=800)
何度もしつこいようですが、
復習です。
保険の期待値はマイナスで、
入れば入るほど損をする。
必要最低限の保険に入ることが大切。
では必要最低限の保険とは
どのようなものかというと、
条件① 生活破綻を防ぐための保険
条件② 社会保険で賄えない保険
以上の2つの条件を満たすものには
積極的に入るべきだとお話ししました。
一方で条件に合わない保険は不要であり、
生活破綻しない額のイベントには
貯金で対応する。
高額な保険料を払っている社会保険は
しっかり利用する。
ということもお話ししてきました。
2.医療費によって生活破綻するのか?
![](https://assets.st-note.com/img/1641549736859-te13SrgyhF.jpg?width=800)
では、医療費によって
生活破綻するのでしょうか?
もしするのならば、
加入を検討しなければなりません。
見てみましょう。
特に意識されるのは
「入院に伴う多額の医療費」
だと思われます。
![](https://assets.st-note.com/img/1641539480300-fvo5OPWGhb.png?width=800)
入院期間によって費用感は異なります。
当然長い方が高くなりますね。
そうすると気になるのは入院日数です。
こちらをご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1641539782246-if2E83tmdJ.png)
こちらも年代によって異なるものの、
20~50代では平均14日程度ですね。
2つのデータを合わせるとこうです。
入院日数は平均2週間で、
かかる費用は20~25万円程度。
どうでしょうか?
決して安いとは思いませんが、
生活破綻する方はかなり少ないでしょう。
貯金があればなおさらです。
「だからそれは、平均の場合でしょ?
60万円以上かかる人もいるんだからさ。」
そう思う方もいらっしゃるかと思います。
もちろんその通りです。
しかしそのイベントは
①「入院するような病気にかかる」
↓
②「その病気が2か月以上の入院を要する」
という2つの条件をクリアして初めて
起こります。
以下のデータでも入院の確率は
10万人に対して1000人程度。
つまり年間約1%です。
![](https://assets.st-note.com/img/1641540411326-2QhIW0ksOr.png?width=800)
①の条件(入院)が年間1%。
さらに②の条件(2か月以上の入院)を満たすのは
相当に低い確率であると分かります。
僕は38年間の人生で1度しか入院したことが
無いですし、やはり期間は2週間でした。
3.医療費と社会保険
![](https://assets.st-note.com/img/1641549766336-CLV3PMZD3R.png?width=800)
医療費は社会保険でどの程度
賄えるものでしょうか?
ここでは健康保険の2つの制度を
ご紹介します。
①療養の給付
![](https://assets.st-note.com/img/1641540779288-WNhDXO2yWd.png?width=800)
これは皆さんご存知のものです。
健康保険に入っていれば医療費は軽減され、
1~3割負担になります。
②高額療養費制度
![](https://assets.st-note.com/img/1641540908780-tIyrDfg6E9.png)
いきなり数字ばかりで
嫌になってしまうかもしれませんが、
ここは今回のポイントですのでしっかり
見ておきましょう。
こちらは高額療養費制度といって、
月の医療費の上限額を表しています。
たとえば分かりやすいところを見ると、
年収370万円以下の方は月の医療費上限が
57600円と決まっています。
つまり、実際の医療費が100万円でも
300万円でも、支払いは57600円です。
ただし、申請が必要です。
この制度を利用して、僕は2週間の入院と
手術代を合わせて13万円程度の自己負担で
済みました。
***
つまり結論としてこう言えます。
健康保険の「療養の給付」と
「高額療養費制度」が超優秀であるため、
医療費による生活破綻は通常起こりえない。
4.民間の医療保険は不要
![](https://assets.st-note.com/img/1641525483213-nvgHbyl6zz.jpg?width=800)
今回の内容をまとめます。
入院日数は平均2週間で、
かかる費用は20~25万円程度。
健康保険の「療養の給付」と
「高額療養費制度」が超優秀であるため、
医療費による生活破綻は通常起こりえない。
これらの条件により、
私たちは民間の医療保険を必要としません。
これは保険が不要という主張ではなく、
健康保険に入っていればそれ以上は
不要でしょうという意味です。
おわりに
今回は家計管理シリーズ第11弾、
「医療保険をおすすめしない理由」
というテーマでお話しさせて頂きました。
まとめます。
◆入院期間は平均2週間で、費用は平均20~25万円。
◆医療費で生活破綻する可能性は極めて低い。
◆健康保険の「療養の給付」と「高額療養費制度」は
非常に強力で、さらに生活破綻のリスクが下がる。
◆健康保険に入っていれば民間の医療保険は不要。
以上です!
次回は個人年金保険について
掘り下げていこうと思います!
ぜひまたご覧下さい!
***
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