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50代、専業主婦から離婚、学歴なし、1年6か月の就活後、仕事が決まった・・の、その後。

無職期間がとても長かった。「そのうちなんとかな~るだろう~!」と
植木等を気取ってステテコ一丁でスーダラを装ってみても、いつも心はぶるぶると妙な緊張感と不安で震え、墨のように真っ黒な負の感情で満たされて発狂しそうだった。焦点が定まっていないぼや~っとした感覚の中、ただ生存しているだけで精いっぱいだった。
貯金も底を尽き、いよいよこれまでか・・・と瞼をぎゅっと閉じ、振り下ろされたギロチンの歯がギラリと光って首に当たった瞬間に、突如仕事が決まったのだった。。
2022年9月の事。

「これでどうやってやってくの?」というくらい給与は少なかったが、自分の好きな分野の仕事で勢いのある会社。命からがら、助けていただいたこの企業に感謝して一生懸命貢献していこう。ここで0からやっていこう。そう決めてnoteに記し・・たところで終わっていた。
そこで今回はその後のお話しを。



じつはこの後、すぐに同じ分野の外資系企業からオファーが来たのであった。入社時期は会社都合で数か月後の2023年1月から。
それまで数か月収入のない状態が続くが、「なにも持っていない自分としてはこちらに就職した方が勉強になるなあ」と、どちらに入社するか悩むこともなく、この外資系企業に入社した。
私としては「まさかこの企業に就職できるとは」と、ルンルン気分でさっさとステテコを脱いで天女の羽衣を纏ったくらい気持ちが舞い上がりの爆上がり。矢印が↑↑↑まっすぐ上を向き、「闘魂とはこのことかッ!!!」と中年オババの鍛えていないゆるゆるの筋肉にもめりめりと力が漲るのを感じた。



・・・で、もう一度しつこくおさらいすると、学歴も、経験も、なんもないただ年齢を重ねただけの私。
応募者も結構いたと思うのだがなぜ採用だったのか。
重ねて言えば、英語全くできない、覚えが悪い、知識がない、仕事できない。
今現在、矢印はくるりと↓↓↓下を向いて地面しか見えず。
そのうえ実は、入社した日から環境にもの凄くもの凄く違和感を覚えていた。タイプの全く違う人たちの中に入ってしまったようで、厳しい極寒の果てでまつ毛も鼻水も真っ白に凍らせながら仕事をしているよう。
女性ばかりの職場で一番役職の高い人に媚びへつらい、彼女を囲んですごく仲良し風なグループが出来ており、頑張って何度も大縄跳びの中に飛び込もうとしたが入れず。仕事ができないと雑談もしてもらえないようだ。

作業の進め方は教えてもらえない。困り果てて具体的に質問をしたら「全て自分で考えるように」とのこと。そこで考えて出した結論を報告するようにとの事だったが、悉く否定され。自分で考えて進めれば「相談するように」と怒られ。あらお久しぶりに出たわ!元配偶者と同じダブルバインド!!
Yes かNoしかないような簡潔な質問も同様。
さらっと1回言われたことを再度確認したりすれば「言ったけど!!!」。

1番役職の高い方は「1年くらいで覚えて」と言っていたのに、「入社して2ヶ月も経ったんだから、もう全部できますね!」。
休日も真夜中も仕事の連絡が。あ、今も来た。
ああ修行じゃ修行じゃ。人生はいつまでたっても修行じゃ~~~~~!
・・いてて・・胃が・・・。

昨夜は次男が来たので2人で夕食。
チキンのクリーム煮、アスパラのソテー、ルッコラとポテトサラダ。
胃が痛くても食べる!休日だから飲む!この料理に白ワインじゃなくて赤だけど。

だがしかし。
当初の考え通りに、その分野の知識は向上中である。今は土台を作っているのだ。そして、10も20も若い娘さんたちから、仕事とはなにか、人生とはなにかを教えてもらっているのだ・・と思うことに・・って、そうしなかったらやっていけないっス!!本当はそこらへんは教えてもらわなくて良い。仕事のやり方を教えてくれ!

就活はちゃんとオチのある話になっていて、私の人生ってトントン拍子にはうまくいかないんだなと思う。いやいや待て待て、このなにも持っていないオバタリアンが現代の世の中で正社員になれたこと自体、運がよいのだと思ったりもして。
自分の興味のある分野に関われることも感謝しなくてはと、「ありがたや、ありがたや」と日本昔話にでてくるおばあさんのように、正座した背中を丸めて両手を擦りながらお天道様に感謝する今日この頃。
もし今、私の人生が終わるとして、生まれてからこれまでを「いろいろ経験して面白味がある人生だった」と考えられるようになったことは、自分のなかで唯一の救いである。
でも時々どうしようもなく虚しさを覚え、なんのために生きているのだろうと、哲学者か宗教家かと思うような答えの出ない問答を頭の中で繰り返している時がある。携帯でその問答について検索したら「HELPが必要」という結果になった。そんなわけでどなたかHELP ME!
叫んだって誰も来ないのさ。だから自分でどうにかするしかないんだわ。
気持ちだけでも。














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