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ピアノ演奏と身体の動き(1)

最近、ピアノ演奏の時の【動き】のコースを、レッスンのオプションとして学校でやっています。

ピアノ演奏の動きの種類は、私がドイツの音大で勉強したピアノメソッドでは、使う部位によって大きく2つに分類されます。
そしてその2種類から更に細か〜く分岐している、という感じになっているのです。

私がやっているコースのは、そのどちらもの種類を【ピアノを使わずに教えていく】という内容なのですが、どうせなら楽しくやりたいと思いまして。

なので、いろいろなグッズが登場します。(笑)

昨日のコースで使ったのは、写真↓のもの。


チゴン(気功)のトレーニングボール

チゴン(気功)ボールなんかも使っちゃうのですが、使い方はチゴン(気功)とは多分程遠いものなんですねえ〜(爆)

青い大きなボールの方は私がミュンヘンの音大生の時、動きのトレーニングで実際に使っていたものです。

当時はボールの大きさが1種類しかなくて、私の手のサイズには大きすぎでしたが、、。
今は数種類の大きさが販売されているようです。

さて、そもそもどうしてこんなコースをやろうと決心したかというと、生徒の1人が突然、「え?どこでどうやってそんな動きを覚えちゃったの?」とあっと驚くような、変な身体の動きをして弾き始めたのを見て、、なのです。

「YouTubeで見たとか、仲良しの友達でそんな風に弾く人がいるのか、、、。一体、突然何なの?」と、私はマジ、唖然としました。

それは「信じられないものを見た」以上の驚きで、「私、ひょっとしてパラレルワールドに来ちゃったですか?」くらいの衝撃でした。

うーん、身体を大きく揺らして腕も振り上げて、頭も振っちゃったりしてピアノを弾くと、な〜んか上手そうに見えるのかもしれないけれど、、、、。

いゃ〜、違うし、、、。
けど困った、困った、、。

【関節、筋肉、体重を使って、必要な時に必要な動きをする】というのが【無理も無駄もない弾き方】で、私はそれを、生徒の上達速度に合わせて教えていってたつもりだったんですが、、、。

もう亡くなってしまった昔の巨匠たちの弾き方も、【無理も無駄もない弾き方】がスタンダードでしたし、私の習ったドイツの音大の教授たちの弾き方もそうでした。

さ、でも、それを毎週1回のオプションのコースで、7月末までにどこまで教えられるか、、。(笑)

でも毎回、生徒たちの「ええええ?私、どうしてこの動きが出来ないの?どこかおかしいの?」という驚きの表情が面白いので、私も笑いながら楽しくやれています。

「大丈夫、大丈夫、出来るようになるからねー。一度にトレーニングし過ぎも良くないから、毎日ちょっとずつ、ねー。」なんていう感じで。

気づけば毎週のメニューを考えるのもワクワクしているので、なーんかちょっと新しい楽しみが出来たかなって感じもし始めています。(笑)

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