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かかる世に影も変らず澄む月を

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2021年6月の記事一覧

2021年6月27日(日)

2021年6月27日(日)

 大河ドラマ『青天を衝け』を観ている。とても面白い。

 本筋とはかかわりないが、孝明天皇が一橋慶喜に呼びかける際の「よしのぶよぉ〜......」という台詞が耳を離れない。

 天皇らしく、アクセントは京都式。「よし↗︎のぶ↘︎」ではなくて「よ↗︎しのぶ↘︎」という訛りがある。これがクセになる。

 ちなみに、大河ドラマで天皇役を務めるのは基本的に歌舞伎役者の方々らしい。

 パッと思いつくものだ

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2021年6月26日(土)|高い城の男

2021年6月26日(土)|高い城の男

 フィリップ・K・ディックの歴史改変SF小説、『高い城の男』を読み直している。

「群像劇」ということで、身分や国籍もバラバラの、個性的な人物が数多く登場する。

 そのため人物ごとにふさわしい言葉づかいが求められる。訳者の方は、とても上手く訳し分けておられるように思う。

 なにより、声に出して読んで気持ちがいい。つっかえることなく、すらすらと読める。

 だけでなく、人物の感情が上手くことばに

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2021年6月23日(水)

2021年6月23日(水)

 いままで幾度となく読んできた、夏目漱石の『行人』という小説。

 これまでは、裏主人公の苦悩や宗教に対する視点に気をとられていた。それが主題とばかり思っていた。

 しかし物語全体を大きな視点から眺めれば、一貫して「男と女の関係」「夫婦関係」が語られていることに気づく。

 語られているどころか、物語全体が、この「男と女の関係」を軸にして前進していっているとさえ言える。

 ほとんど全ての登場人

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2021年6月22日(火)

2021年6月22日(火)

 神学校の授業の参加している。

「テキストレポート」とよばれる、毎週提出しなければならない課題がある。

 テキスト(授業外で読む参考文献)として指定された本を読み、各章を毎週要約していく。最初の週は第一章を、次の週は第二章を、そのまた次の週は第三章を......。

 このレポートの書き方には指定がある。「テキストの要約とそれに対する応答を2,000文字程度で執筆せよ」というものである。

 

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2021年6月21日(月)

2021年6月21日(月)

 Detroit: Become Humanというゲームの動画視聴にとてつもない時間を費やした。

 この膨大な時間の損失を後悔していないと言えば嘘になる。しかしそれに見合うだけの感動があった。非常に強く引き込まれた。

 プレイヤーの選択肢によって未来が変わるというシステム。この度視聴したのはそのうちの一つのストーリーに過ぎない。まだ知らないルートがいくつもある。

 ゆえに、これからも時間を存

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