1.1.4. 双対システム
〈システム〉は、〈要素〉と〈軸〉を逆にした〈双対システム〉を伴う。〈双対システム〉は、理論的にはかならず存在する。たとえば、〈要素〉aが、〈部分集合〉あ、い、う、の三つに属するとするば、逆に、aを属させる〈部分集合〉の集合{あ,い,う}を考えることができるからである。
「主体」を〈要素〉、「関係」を〈軸〉とする社会システムの〈双対システム〉は、「関係」を〈要素〉、「主体」を〈軸〉とするものであり、一般に「制度」と呼ばれる。「制度」という〈システム〉は、静的な「関係」その