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最近のF1,F2層の検索の流れと主婦向けデジタル施策について考えてみる

主婦と呼ばれるF1後期~F2層のデジタル施策を担当したときに、データをみたり近頃の主婦世代へのヒヤリングなどを元に色々仮説を立ててキャンペーンを設計したので、その一部をまとめてみました。(2019年7月現在)

令和では検索は口コミがある場所がメインになってる説

昭和では調べ物は本や新聞などでした。それが平成には何か気になったらすぐ検索!が当たり前になったように感じます。「ググる」という言葉が一般的になり、いつしか人に聞いてばかりで検索しない人に向けた「ggrks(ググレカス)」というネットスラングが生まれたりもしましたね。それが平成後期から令和になった近頃は何か調べ物をしたいと思ったら、SNSで検索し、みんなの意見を参考にする。という流れが主流になってきたように感じます。この流れは特に共感性能力が高い女性に多いようです。

特に身近な食品や生活用品は口コミでの検索が購入を後押しするようだ

たとえばメイクとか。何を参考にして買っているか、周りの女性に聞いてみてください。十中八九アプリだったりサイトだったりします。具体的にいうとamazonのレビューや@cosme、youtube、Instagram、twitterなどがでてくるでしょうか。インフルエンサーの言葉を結構信頼するみたいですね。でもLDKとかなどのきちんとした情報雑誌も参考にされている方もいるでしょう。友達からの噂かもしれない。そういういろんな情報を取り入れて自分にあったものを見つける複合型検索かもしれませんが、それでもネットの口コミの重要度は侮れません。

4マスに頼れなくなってきた広告

マスコミ四媒体(マスコミよんばいたい)は、広告媒体のうちのマスコミュニケーションの主要な4つのメディア(媒体)の総称。4つとは、新聞、雑誌、ラジオ、テレビである。 広告研究や広告業の世界で用いられることが多い概念。 主要四媒体、四大メディアとも呼ばれる。
ウィキペディア:マスコミ四媒体

広告業界ではとうの昔にマスが弱くなってきたことを感じ取り、いろんなやり方を試行錯誤していますが、それでもいまだに4マスが中心であると思っている人がいるみたいです。主婦は昼間テレビや雑誌を見て過ごしていると思っている人がプランニングをすると媒体中心に設計してしまいがちですね。

主婦の二人に一人は働いている

「主婦」という響きのせいでしょうか。働かず家で家事をしているばかりと思われがちですが、主婦と呼ばれる人の二人に一人は働いています。

では働いてない人はなぜ家にいるのか?それには様々な理由があるようです。

・子供が生まれたばかりで手が掛かる
・介護で時間が限られている
・身体の病気などによって働くことが難しい

こんな声をよく聞きます。
「夫が稼いでくれるから働く必要がない」という理由もあるはずですが、このご時世ではボリュームゾーンではないようです。
それでは、働いている主婦と理由があって働けない主婦が情報を得る場所はどこになるのか。手のひらから思いついた時に調べられる携帯がそのメインとなります。どちらにしろゆったりテレビを見たり、お茶しながら雑誌を隅々までチェックするのは贅沢な時間ですね。

とにかく手軽に情報が欲しい

検索はスキルと時間がいります。ググってもそうそう簡単に欲しい情報までは届かない。ノイズがすごく入るのです。SEO対策されたソレに騙されるのにもユーザーは飽きてきたのです。

時間がない主婦たちは手っ取り早く情報とその評判を欲しがります。そこで活躍するのがSNSですね。SNSで口コミされたものに親近感を覚えたり、大好きなインフルエンサーが話している言葉を参考にしたりしているようです。

広告の見方も変わってきた

近頃の消費行動はこのようになっているように感じます。
①ネット上で話題となり、広告と出会い、買ってみる
もしくは
②広告と出会い、ネット上で口コミを探し、良さそうだったら買ってみる

なので、全ての広告の施策はまずは話題化からが良さそうです。口コミをある程度増やしてCMなり店頭POPなりを打つ。それが一番の近道となると考えています。今までのようにいきなり広告をしてしまってそれが効く時代ではなくなってしまいました。それはデジタルアドも一緒でいきなりバナーなりデジタルメディアを買っても購買へと繋げるのは難しいです。

表現も今までのようには作れない

イギリスが性別ステレオタイプを助長する「有害」広告を禁止にする方針を打ち出しました。
「有害」に含まれる内容は、女性は車の運転が下手であるとか、男性は家でだらだらしている間女性が掃除をする、などとのことです。
男の子はこうあれ、女の子はこうあれと性別的な固定観念の押し付けも禁止対象となる見込みだとか…
今までは許されていた女性の描き方、それこそ主婦のイメージなどがこれからは好ましくないものとして社会から受け入れられづらくなっていく可能性があります。

現時点での結論「主婦向けデジタル施策をすることになったら、まずは話題化から始める」

とういうことで、デジタル施策となったときネットメディアでいきなり媒体を買うということをやりがちなのですが、その前に「口コミや話題」を増やす手段をつくらなければならないという結論に至りました。このような話題や口コミを増やす手段は実はたくさんあります。相談したい方はLadyGoまでご連絡ください。
いろんな説がありますが、女性・主婦向け施策の参考の一つとして、この仮説がだれかの役に立てれば幸いです。

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