シラクラミナコ

所沢→豊中→甲府→所沢→十日町。 行ったことのある都道府県46/47、百名山63/10…

シラクラミナコ

所沢→豊中→甲府→所沢→十日町。 行ったことのある都道府県46/47、百名山63/100。音楽、酒、移動全般(歩く、運転する、乗り物に乗る)が好き。 好きな山は八ヶ岳、好きな川は信濃川。 アイルランド音楽の作曲、演奏もしています。

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はじめに

これまでにたくさんしてきた、旅の話を書こうと思いました。 キラキラした旅エッセイというよりは、生活と旅のあいだ、という感じ。 おすすめスポットとか、食レポとかはあまりないです。 時系列にはこだわることなく、しかしメインは2020〜2022年、つまりコロナどんぴしゃの時期に行ったところの話です。 日本一周とかそんなスケールではありませんが、会社員をしながらにしては、よくぞそこまで、というくらいにはたくさんの場所に行きました。 その頃は日々どこかにゆくことに忙しく、ゆっくり

    • 年が越せそう

      「ああ、なんだかこのまま年が越せそう」 と思うことがたまにある。思うだけでなく、その瞬間結構な確率で口に出している。 そうすると案外、その場にいる人に「確かに!」とか「わかる〜」とか言ってもらえる。 その同意が社交辞令的なものでなくて、心から発せられたものに感じられることがほとんどな気がしていて、わたしは嬉しい。 上半期にそう思うことはなかなかないのだけど、1年も後半に差し掛かるといくつかの場面でそう思う。 条件は多分、人がたくさん集まっていて、美味しいお酒や食事があって

      • 津軽海峡をはさんで(2022.10.14-17)②

        翌日もいい天気!ホテルの朝食がものすごく豪華で、朝から日本酒をひっかけたいようなメニュー。ホッケの刺身というのを初めて食べた。 土曜の朝なので、これから仕事っぽい人は皆無。少し余裕を持って宿を出て、市場の方まで散歩してから市電に乗って仕事へ。 その日は函館ドックで屋外イベントの出店だったのだが、仕事をしている場所から大股5歩くらいで海で、すごい出張だな、、、と思ったものだ。 クライアントである北海道支店の方々がみな和気藹々と優しく、休憩時に有名なスイーツ屋さんのチョコを

        • 津軽海峡をはさんで(2022.10.14-17)①

          行き先は札幌だと思い込んでいた北海道出張が函館だった。 6月に札幌の良さを再発見してすっかりファンになってしまっていたわたしは、また札幌で飲めるとばかり思っていたので慌てた。 慌てたけど、それは一瞬で、「函館!楽しみ」と、これまた5年振りの機会に早くも胸を躍らせていた。 そうとわかれば仕事の後はどこに行こうか。 北海道は8月にいろいろと回ったばかりで、そんなに行き残した気分のところもない。 地図を見ていたわたしの目が(いつもGoogleマップを見ながら旅程を立てる)函館港

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        • TRIP TO MOUNTAINS
          18本
        • TRIP TO TOWNS
          28本

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          阿蘇山:中岳、高岳(2022.8.8)②

          上り初めから景色は抜群に良く、何度も何度も振り返りながら歩いた。 阿蘇山をコンプリートするのは結局仕事で熊本に行き始めてから1年近く経ってしまったタイミングになったけれど、それもかえってよかったかもしれない、と今になって思う。 1年の間に熊本のいろんなところに行ったおかげで、こうやって山上から街を見下ろすと、大体の位置関係がわかるようになっていて感慨深い。 車で走り抜けたいくつもの道や、いつも仕事で行っている、昨日も行ったし明日も行く、阿蘇の南外輪山。いつもはあそこから阿蘇

          阿蘇山:中岳、高岳(2022.8.8)②

          阿蘇山:中岳、高岳(2022.8.8)①

          地元の方や登山する方はご存知だと思うが、阿蘇山という山はなく、阿蘇五岳という代表的な5つの山から成っている。 その五岳を、2021年10月から2022年8月にかけて、3度に渡りやっとコンプリートした。中でも、2021年10月に中岳が噴火したことによってしばらく中岳、高岳へは登頂が叶わず、熊本には何度となく行っていたのにこんなに遅くなってしまったというわけだ。 ちなみにこの期間、仕事で熊本に6泊しており、8月8日が3日+3日の仕事の合間、唯一のオフだった。ちなみに仕事では阿蘇

          阿蘇山:中岳、高岳(2022.8.8)①

          地中海の島で大して何もしなかった話

          今年4月末、いろいろ立ち寄ったうちの、ギリシャ3日間の旅。 中日にアテネからフェリーで2時間程度で気軽に行けるエギナ島という場所に行ってみた。 プラス2島ほど別の島へもはしごする2万5千円くらいのツアーも出ていたが、シンプルに高すぎじゃないかと思い、ソロでも気軽に行けそうなエギナ島だけに行ってみることに。 ピスタチオが名産というのにも惹かれた。20代後半になってから、それまでの人生では全く縁のなかったピスタチオというものが急に好きになったのだった。 余談だけれど、港のあるピ

          地中海の島で大して何もしなかった話

          ゴーゴージャパニーズカー

          この5年間でのわたしの中の大きな変化のひとつに、 「車に乗るようになったこと」が挙げられる。 仕事で山梨県に住んで、友人がちょうどいいタイミングで車を譲ってくれた。いざ乗ってみると車ってやつはあまりにも自由にどこへでも行けるものだから、それまで電車派だったのが「なんだわたし車も好きだわ、乗り物全般が好きなんだなワハハ」となった。 奇しくもそれがコロナ禍と重なったことで、皆が自粛と言って移動を避ける中でも自家用車でいろいろな場所に行きまくることができ、車の存在がどれほど助け

          ゴーゴージャパニーズカー

          なんとなく来てみたアテネがめちゃくちゃよかった!

          カリスペーラ!ギリシャに行ってきました。初東欧。 今回のお出かけの目的はアイルランドで結婚式に出席することなのですが、円が弱い+ゴールデンウィーク付近+政情+燃油高で航空券がとんでもなく高く(10年前の往復、しかもアムステルダム経由とか割といいやつ、の値段で片道しか乗れない)、だったらもはやいろんなところに行こうという謎の発想で出来上がったぶっとび旅程。仕事をがっつりしておらず、子供もいない今だからこそ可能だったことです、、 2週間で6ヶ国という、いやそれ国内旅行でも2週

          なんとなく来てみたアテネがめちゃくちゃよかった!

          鳥海山(2022.8.19)②

          昼過ぎに新山にたどり着く。この新山のピークを踏むための岩場がなかなかに険しく、岩が細かすぎて足場を探すのも難しくてハードだった。 「ピークはいいか…」という気持ちに2回くらいなったがどうにか登頂。こんなにスリルを感じたのは久しぶりだった。 近くをまだ山に登り初めてそんなに長くないだろうという感じの男の子3人組が、わたしとは対照的にヒョイヒョイと歩いていてよかった。 小屋の前の道を西側?に折れて、行きとは違うルートで下山を開始。 この時点でもう13時くらいをまわっており、下山

          鳥海山(2022.8.19)②

          鳥海山(2022.8.19)①

          前夜、登山口のふもとにある鳥海山荘というログハウスふうの立派なホテルに宿泊。 内装に木がふんだんに使われておりとても気に入った。 田中陽希のサインが飾ってあり、おー、来たんだ!と思っていたら、その2か月後くらいにたまたま該当回のグレートトラバースを見ることができた。 この日は晴れたり雨がザーッと降ったりの中で常に強風が吹いている不安定な天気で、明日の天気もやや危ぶまれるような予報だった。 好天であればここからすでに山が良く見えてさぞかし気持ちいいのだろうな、と思いながら明日

          鳥海山(2022.8.19)①

          trip-lessでも大丈夫な現状と、trip again for real。

          十日町に引っ越して生活もガラリと変わるとなった時に、 「これまで散々あちこち飛び回って息つく間もなかった人が、すぐに飽きてしまわないだろうか」と何人かから心配のお声をいただいた。 「大丈夫大丈夫」と言いつつ、わたしも(実際のところ、どうなんだろう)と思っていた。 のであるが。 1〜4月現在までにしたお出かけは、東京・実家方面と、長野県、山梨県少し、これは旅というより里帰りの感覚。 見知らぬ土地への旅は、宮古島に避暑ならぬ避寒したことと、京都からの帰り、福井〜石川〜富山を

          trip-lessでも大丈夫な現状と、trip again for real。

          確信の盛岡(2022.10.18-19)④

          翌朝、起床してカーテンを開けると、窓の外があまりに美しくて散歩に出かけるか迷い、結果、出かけず。 ゆっくりと準備して8時前に散歩+お茶をしに喫茶店を目指す。開運橋から見える岩手山が昨日も今日も美しい。わたしがいない明日もきっと美しいのだろう、安心する。 駅の反対側に行ったことがないなと思って、わざわざ反対口の喫茶店に向かってみる。 ユニゾインに入っているナガハマコーヒーへ。秋田のチェーン店が岩手県に出店しているらしい。 自分の好みとは違う浅めのコーヒーだったけれど美味しい。

          確信の盛岡(2022.10.18-19)④

          確信の盛岡(2022.10.18-19)③

          その後、ブックマークしていた角打ち屋さんに行こうとしたら休業日だったけれど、かわりに大きな虹を見ることができた。 小学生くらいの男の子がちょうど家の前で虹に気づいて、家の中にいるお母さんを呼んできてふたり並んで虹を見ていた一連の様子がとてもよかった。 その後S君に冊子を見せてもらってめちゃくちゃ感動した「盛岡という星で」の本部のようなところにも足を運んでみた。 これがまた、憎らしいくらいによかった。「むむ、やりよる」と思った最初のポイントは、場所。 テナントとして建物の地下

          確信の盛岡(2022.10.18-19)③

          確信の盛岡(2022.10.18-19)②

          3年ぶりに降り立った盛岡は、昨日、一昨日の青森、弘前、秋田、角館と比べ、「一度来たことがある」というだけで安心感がまずどーんと土台にある感じが嬉しかった。 まだ昼過ぎだが、うかうかしているとすぐ夜になってしまう、ということで早足でホテルへ向かい荷物を置いて街に繰り出す。 どこかでお茶を、と思い最初はS君におすすめしてもらった「漸進社」へ向かっていたのだがザーッと通り雨。 折り畳み傘はホテルの部屋に置いてきてしまった。そういえばこの辺にも気になっていたコーヒー屋さんがあったよ

          確信の盛岡(2022.10.18-19)②

          確信の盛岡(2022.10.18-19)①

          人生二度目の盛岡。5月に柳川で盛岡出身のS君に出会い、盛岡への愛や盛岡の魅力的なところを聞かせてもらい、近いうちに訪れたいなと思っていたところ、函館出張から続く4日間の東北旅でそれが叶った。 前泊地は角館。これがまたきれいなところだった。こんなに美しい通りはなかなか見たことがない、というくらい、人生でも群を抜いてきれいだった。うるさくないのに寂しくない、あの佇まいはどうやってなせる技なのだろう。凛としている、というか、とにかく美しい街だった。 従来だったらもっと混み合って

          確信の盛岡(2022.10.18-19)①