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trip-lessでも大丈夫な現状と、trip again for real。

十日町に引っ越して生活もガラリと変わるとなった時に、
「これまで散々あちこち飛び回って息つく間もなかった人が、すぐに飽きてしまわないだろうか」と何人かから心配のお声をいただいた。

「大丈夫大丈夫」と言いつつ、わたしも(実際のところ、どうなんだろう)と思っていた。

のであるが。

1〜4月現在までにしたお出かけは、東京・実家方面と、長野県、山梨県少し、これは旅というより里帰りの感覚。
見知らぬ土地への旅は、宮古島に避暑ならぬ避寒したことと、京都からの帰り、福井〜石川〜富山をゆっくりと抜けていったことくらい。

相変わらずのように見えるかもしれないが、頻度としては激減している。
それに、機会があったからこうなっただけで、別にないならないでもわたしの心は大丈夫だっただろう、と思う。
覚悟していた冬は思いの外早く去り、どこよりも美しい雪国の春を体感して、今この場所に「なんか、しっくりきている」みたいな感覚がとても大きい。

これが地に足つけるってことなのか、生活を営むってことなのか、と思いながらも、大きな違いはなんだろうと考えてみた。

2021〜2022年の2年間、わたしは都内に勤める会社員だった。
リモートワークや出張もあったので100%都内にいたわけではまったくなかったけれども、それでも「東京にいることで受けるストレス」を日々蓄積させていたと思う。お昼ご飯をまともにとった記憶に乏しく、いつも移動中に歩きながらおにぎりやパンを食べていたし、ターミナル駅で乗り換えするとき歩きスマホの人を避けて歩くことに辟易していた。

それを、飛行機にポーンと乗って山を眺め海を眺め森を歩いたり、車をビューンと飛ばして誰かに会いに行ったりすることで上書きしてやり過ごしていたのだろう。

今、そういう日々のストレスがほとんどないから、日常と非なるもので気分を変えなくても、十分満ち足りているのだろうなあと思い至るのは簡単だった。

……という現状なのだが、なんと、またいろいろなところに出向く機会をいただいた。
北海道や大阪、あとは九州多めである。熊本にコンスタントに行かないくらいで、だいぶ去年と変わりない。

今年は今までの旅を振り返る「TRIP AGAIN」と思っていたのだが、リアルにまた旅が再開しそうである。
そうなるとまた、新しくできた友達と大阪で飲もうとか、札幌で行けなかったお店にリベンジしようとか、これはこれで楽しみ。幸せな話だ。

おわり。

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