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TRIP TO MOUNTAINS

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阿蘇山:中岳、高岳(2022.8.8)②

上り初めから景色は抜群に良く、何度も何度も振り返りながら歩いた。 阿蘇山をコンプリートするのは結局仕事で熊本に行き始めてから1年近く経ってしまったタイミングになったけれど、それもかえってよかったかもしれない、と今になって思う。 1年の間に熊本のいろんなところに行ったおかげで、こうやって山上から街を見下ろすと、大体の位置関係がわかるようになっていて感慨深い。 車で走り抜けたいくつもの道や、いつも仕事で行っている、昨日も行ったし明日も行く、阿蘇の南外輪山。いつもはあそこから阿蘇

阿蘇山:中岳、高岳(2022.8.8)①

地元の方や登山する方はご存知だと思うが、阿蘇山という山はなく、阿蘇五岳という代表的な5つの山から成っている。 その五岳を、2021年10月から2022年8月にかけて、3度に渡りやっとコンプリートした。中でも、2021年10月に中岳が噴火したことによってしばらく中岳、高岳へは登頂が叶わず、熊本には何度となく行っていたのにこんなに遅くなってしまったというわけだ。 ちなみにこの期間、仕事で熊本に6泊しており、8月8日が3日+3日の仕事の合間、唯一のオフだった。ちなみに仕事では阿蘇

鳥海山(2022.8.19)②

昼過ぎに新山にたどり着く。この新山のピークを踏むための岩場がなかなかに険しく、岩が細かすぎて足場を探すのも難しくてハードだった。 「ピークはいいか…」という気持ちに2回くらいなったがどうにか登頂。こんなにスリルを感じたのは久しぶりだった。 近くをまだ山に登り初めてそんなに長くないだろうという感じの男の子3人組が、わたしとは対照的にヒョイヒョイと歩いていてよかった。 小屋の前の道を西側?に折れて、行きとは違うルートで下山を開始。 この時点でもう13時くらいをまわっており、下山

鳥海山(2022.8.19)①

前夜、登山口のふもとにある鳥海山荘というログハウスふうの立派なホテルに宿泊。 内装に木がふんだんに使われておりとても気に入った。 田中陽希のサインが飾ってあり、おー、来たんだ!と思っていたら、その2か月後くらいにたまたま該当回のグレートトラバースを見ることができた。 この日は晴れたり雨がザーッと降ったりの中で常に強風が吹いている不安定な天気で、明日の天気もやや危ぶまれるような予報だった。 好天であればここからすでに山が良く見えてさぞかし気持ちいいのだろうな、と思いながら明日

武尊山(2022.9.25)

割と気軽に行ける距離感なので、逆に後回しになっていた武尊山。本当は前日の土曜日に行けたらよかったのだが雨予報だったため日曜日になった。 夫は同行するかギリギリまで迷っていたけど一緒に来てくれることに。 3:30に起き、私は翌日東京出社のため帰りは別になるので各々の車で出発。武尊神社の登山口を目指す。 登山口手前の広い駐車場に車を停めて、そこから先は車を1台にまとめて出発し直すも、倒木があり車では登山口のすぐ近くまでは行けず。結局林道の窪みに駐車して、ほんの10分程度を短縮し

雨飾山(2022.11.5)

時期的にこれが今シーズンラスト登山だね〜と選んだのは、家からそこそこ近い部類に入る雨飾山。私にとって百名山50座目の記念すべき登山になった! 日が出るのがすっかり遅くなっているので5時ごろ出発。糸魚川側、小谷側、どちらから行くことも可能であったが小谷側を選んだ。 結構遠くて3時間くらいかかり、うち1時間はがっつり寝てしまった。運転手に感謝である…。 天気は快晴、だが思ったよりも寒くなく、雪も少なめで、一応持参したアイゼンの出番はなかった。 2022年、一度もアイゼンを履か

谷川岳(2022.6.18) ①

2022年の夏山シーズン初めは谷川岳だった。 本当はその1週間前に韓国岳に行く予定だったのだが雨で流れてしまい、天気のいい日を見定めて行くことに決めたのが谷川だった。 前日の午後に十日町に移動し、翌朝十日町からひとりで出発することに。 その日夫は予定があったのか、元気がなかったのか、どちらか覚えていないけれど ソロ登山になりそうということで彼はすでに行っていた谷川岳を選んだのであった。 5時頃起きると、なぜか夫も一緒に起きてくれて、朝ご飯を一緒に食べてから出発。 思っ

阿蘇山:杵島岳、烏帽子岳(2022.4.19)③

下山後の温泉、どこに行くか決めていなかったのだけど、ふと地図上で目に留めた内牧温泉に行ってみることにした。 5つほど立ち寄りで入れるお風呂があり、安いところだと200円から入れる。 あわよくばシャンプーなど備え付けのほうが助かるというのと、営業時間の都合、「宝湯」というお風呂に向かった。 中心部の広い駐車場に車を停めて歩いてお風呂に向かう。 内牧温泉の街は昔ながらの温泉街という感じで、その上で住民の暮らしもすぐ近くにあって、のほほんとした空気が流れていていいところだった(気

阿蘇山:杵島岳、烏帽子岳(2022.4.19)②

翌日は6時前に起床。 少し外に出てみると熊本の街中に比べてだいぶひんやりとしていた。宿で飼っている白猫ちゃんが近くを走っていた。 登山に行くと言ったら予定の7時よりも早めに朝食を出してくださった。 「これは昨日取れたはちみつなの」とパン用のはちみつを紹介してくれる。「養蜂してるんですか?」訊くと、お母さんが「養蜂ってほどじゃあないんだけど、ちょっとやっていて昨日初めて分蜂したんですよ、もう、興奮しちゃった!」声のトーン自体は低いのに、とても可愛らしく「しちゃった!」と語尾を

阿蘇山:杵島岳、烏帽子岳(2022.4.19)①

このクールの熊本滞在はかなりよかった。 4/16に熊本に到着し宇城の小川で1泊、それから17,18日と仕事をして、18日の夕方にプライベートでレンタカーを借り直して南阿蘇へ。 小川で飲んだ時の記事はこちら↓ https://note.com/laddich_go/n/n89fdd8f14dea レンタカー屋のお父さんがすごく人情味があっていい感じの方だった。 免許証を見せると、「へえ、うちの息子と同い年だぁ」と言い、「どうして来てるの?」「どこに行くの?」と次々に質問され

両神山(2021.10.2)

土日どちらかは都内近郊で予定が入ってしまった時にも行ける山として取っておいた両神山。 翌日は結婚式に出席する予定の土曜日、ついに行く日がきた。 4時起きして5時前に出発。電車では幾度となく行ったことがある秩父だけど、自分の車で行くのは初めてだ。なんとなく心理的距離は近かったのだけど、いざ向かってみると思いのほか遠かった…高速にこそ乗らないが、ほぼ群馬と長野の立地である。 駐車スペースの少なさを懸念していたが、無事登山口のいちばん近くに停めることができた。 秋晴れの土曜日の

日光白根山(2022.7.25)②

山頂は岩場だったが昼食をとる人もちらほら。 なんとなくここじゃないかも?と思い私はもう少し後にすることにした。 いつもできる限りピストンにならないようにコースを選択しており、この日も五色沼に下るルートを選んだ。 ピストンする人が多いのか、道行く人は少なくなりとっても快適。 前には頭にバンダナを巻き、小ぶりなザックでポールも使わずにひとりですいすいと沼への道を下っていくおばあさまがいらして、なんてかっこいいんだろう!と思った。 おばあさまがお茶を飲んでいるところを抜かす際に、

日光白根山(2022.7.25)①

前日、日曜日だったが仕事があった日の代休。近場の百名山を…と思って日光白根山へ。 小学校の修学旅行でロープウェーに乗って訪れたことがあり、何を思ったかその時にお土産でバッジを買っていた、私にとってバッジが先行してしまっている山だった。 4時起き5時出発。時々眠気で運転が危なかった…と日記に書いてある。前日も翌日も仕事なのに、しかも翌々日は出張なのに、よくもまあこうして懲りずに登山に出かけたものだ。 8:30にロープウェーに乗る。駐車場に人影はなく、けっこう空いているの

祖母山(2021.10.26)②

登山中はフライトを気にしてとてもハイペースだったこともあり、下山時9合目あたりから1時間程度に集中して人とすれ違った。 つまり、わたしと他の人で1〜2時間は差がついていたということ。 「お嬢さん、早いねえ!」「夕方、飛行機で帰るんですよ〜」という会話をした記憶がある。それ以外の時間は、それはもう静かなものだった。 山の印象はどちらかというと前半部分の森の豊かさが心に残っており、森についての読み物(立て看板)も充実していて勉強になった。 山頂からは360度完璧に景色が見えた。