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確信の盛岡(2022.10.18-19)①


人生二度目の盛岡。5月に柳川で盛岡出身のS君に出会い、盛岡への愛や盛岡の魅力的なところを聞かせてもらい、近いうちに訪れたいなと思っていたところ、函館出張から続く4日間の東北旅でそれが叶った。

前泊地は角館。これがまたきれいなところだった。こんなに美しい通りはなかなか見たことがない、というくらい、人生でも群を抜いてきれいだった。うるさくないのに寂しくない、あの佇まいはどうやってなせる技なのだろう。凛としている、というか、とにかく美しい街だった。
従来だったらもっと混み合っていたかもしれなくて、人が多すぎないコロナ禍に行けて良かったと思った場所はたくさんある。

こんなにいいと思ったのに街並みの写真を1枚も撮っていなかった。
撮ろうとして「全然伝わらない…」と諦めた可能性が高い

昼食に最初は昨夜食べ損ねたきりたんぽを食べようと思っていたのだが、道中どのお店も看板を掲げている名物稲庭うどんの誘惑に抗えず稲庭うどん+比内地鶏親子丼のセットを食す。
乗りたい新幹線が1時間に1本しかなかったため11時の早いうちに入店し、お客もまばらな中で食べた稲庭うどん、すっごく美味しかった。
自分の認識していた稲庭うどんよりもずっと細麺で驚いたのだが、ツルンとした喉越しがなんとも良いものである。

今まで何気なく食べてきて、秋田のものだとも初めて知ったわけだが、これからはもっと意欲的に食べようと思うくらい美味しかった。
そういえばよく見かけるそれは「稲庭”風”」だったかも。本物と”風”は大違いなのだ。

今見たらがっこも付いてるじゃん!(と興奮した)
良いセットだった

それからスーツケースを引いて小走りで駅へ。
田沢湖、盛岡とたった2駅を「こまち」に乗る。どきどきしながら座席未指定で乗車、特に問題なくほっと一息つく(東北方面の新幹線は基本的に全席指定だが、盛岡までは自由席扱いで乗車が可能なのだ)。
角館の秋の美しさに朝から感動していたところ、盛岡へ向かう車窓も完全に秋である。春や夏の初めは南で、秋や冬の初めは北で過ごすのがいい、季節を普段よりも少し先取りできて、どきどきする。

「こまち」の女性車掌さんがとても美声で車中アナウンスが流れるたび癒された。盛岡駅ではやぶさと連結する際、小窓から彼女が顔を出しているのが見えて、よっぽど「素敵なお声ですね」とかなんとか言おうか迷ったのだが、心の中の常識人がそれを妨げた。言えばよかったな…思わず声をかけたくなるほどの美声って、なかなか巡り合えないと思いませんか?

つづく。

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