label X(ラベル・エックス)

Xジェンダーのための会員制コミュニティlabel X(ラベル・エックス)の公式note…

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Xジェンダーのための会員制コミュニティlabel X(ラベル・エックス)の公式noteです。

最近の記事

単数They(Singular They)と人称代名詞①ージェンダーを限定しない単数Theyは実は昔からあった?!ー

人称代名詞とジェンダーXジェンダーの悩みの種になる日本語の一人称 Xジェンダーという言葉は日本で生まれた言葉である。 では当事者は日本にしかいないのか?というと当たり前だがそんなことはなく、全世界に様々な「”女” か”男”という二元的なカテゴリーだけでは言い表せないと感じる人たち」を表す言葉が存在している。   国が違えば当事者の使う言語も違う。 人称代名詞というのは何かご存じだろうか? Wikipediaの人称代名詞のページではこう説明されている。 日本のXジェンダー

    • GID(性同一性障害)学会 第24回研究大会で感じたXジェンダー向けのジェンダーアイデンティティ医療のこれから

      現在、自分のジェンダーアイデンティティに関する困難を感じて医療へアクセスする際には、その分野に詳しい精神科医のいる医療機関、いわゆるジェンダークリニックを訪問するケースが多いです。 このようにジェンダークリニックを訪問する人々としては、いわゆるFtMやMtFといったバイナリーなトランスジェンダーだけでなく、非二元的なジェンダーアイデンティティをもつXジェンダーやノンバイナリージェンダーの人々も含まれます。 ジェンダークリニックで医師の診療を受け、例えば何かしらの身体的治療を

      • 東京レインボープライド2023 パレード参加のご報告

        Xジェンダーのための会員制サークルlabel Xは、2023年4月23日(日)13時から開催された東京レインボープライド2023のパレードに参加しました。 東京レインボープライドは、特定非営利活動法人東京レインボープライドが主催する「“性”と“生”の多様性」を祝福する祭典です。東京レインボープライド2023は、2023年4月22日(土)、23日(日)に東京都渋谷区の代々木公園で開催されました。主催団体による発表では、会場である代々木公園への来場者は22日が約10万人、23日

        • label Xが設立された経緯を設立時の副代表YuiToさんに伺った

          Xジェンダー当事者のための会員制自助サークルlabel Xは、2023年2月25日(土)に東京都新宿区で「label X設立10周年記念講演会」を開催した。 この講演会では、Xジェンダーやノンバイナリーについての研究を多く行っている武内今日子さんをお招きしての講演、 label X設立当時の副代表であるYuiToさんと現代表の藤原和希による対談を行った。対談には進行役にスタッフのゆいも参加した。対談では、主にYuiToさんからlabel Xの設立前にあったFtMとFtXのコ

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          label Xのこれからについて好き勝手言うワークショップで見えてきた、label Xのこれから

          Xジェンダー当事者のための会員制自助サークルlabel Xは、2023年2月に設立 10周年記念講演会を開催した。その中で、「label Xのこれからについて好き勝手言うワークショップ」を行った。本記事ではワークショップで出された意見を眺めつつ、label Xの進むべき方向性について考えてみたい。 全体像ワークショップは6チームに分かれ、それぞれのチームでlabel Xとしてやってみたいことやできたらいいと思うことなどを「好き勝手」に話した。その中で出された様々な意見を大き

          label Xのこれからについて好き勝手言うワークショップで見えてきた、label Xのこれから

          日本初!大規模スポーツ大会で第3の性別の枠ができることになりそう

          東京都世田谷区で開催されるスポーツイベント「世田谷区246ハーフマラソン」で、男女のどちらかではない「第3」のマラソン選手枠を創設する検討が始まったことが報じられました。 男女どちらでもない「第三」のマラソン選手枠創設へ 東京・世田谷区(画像) 大変喜ばしいことであるのは言うまでもないですが、本記事ではこの出来事をグローバルな視点で評価すると、どのように視えるのかについても考えてみたいと思います。 ワールドマラソンメジャーズで次々と新設される第3の性別の枠マラソンの世界

          日本初!大規模スポーツ大会で第3の性別の枠ができることになりそう

          「label X 10周年記念講演会」開催のご報告

          Xジェンダー当事者のための会員制自助サークルlabel Xは、2023年2月25日(土)に「label X 10周年記念講演会」を開催しました。会場は、TIME SHARING新宿。講演会の参加者は会員が29名、一般参加者が8名で合計37名でした。 講演会では、ゲストによる講演やワークショップを行いました。 1:代表藤原によるlabel Xの活動報告、スタッフの紹介 2:武内今日子氏(東京大学大学院人文社会系研究科博士課程に所属)による講演 −武内今日子氏の研究 ・X

          「label X 10周年記念講演会」開催のご報告

          検証!ジェンダーレスネームは本当に増えているのか

          Xジェンダーの当事者団体であるlabel Xでは、名前についての悩みがよく話題になる。ジェンダーアイデンティティは男女どちらでもないのに、名前がいかにも男っぽいまたは女っぽい名前だと、自分に相応しい名前だと思えないのだ。もちろん改名という選択肢はあるが、親からもらった名前を変えることは簡単なことではない。名前についての悩みを聞くたび、名前のジェンダー差がなくなればいいのに、と思う。 昨年末、2022年生まれの新生児の名前に関して、女の子としても男の子としてもよくある名前、い

          検証!ジェンダーレスネームは本当に増えているのか

          ドラマ「And Just Like That」で自分がシスジェンダーではないことを話す12歳のキャラクター「Rose」

          「Sex and the City」の続編ドラマ「And Just Like That」が動画配信サービス「HBO Max」で2021年12月9日から配信開始された。日本では、U-NEXT、amazon prime video、Rakuten TVなどの事業者で配信をしている。DVDでも視聴できる。筆者がAnd Just Like Thatを視聴したら、前回の記事で紹介したノンバイナリーを自認するキャラクターChe Diazだけでなく、シスジェンダーではないことをセリフで話し

          ドラマ「And Just Like That」で自分がシスジェンダーではないことを話す12歳のキャラクター「Rose」

          スペインの法的性別変更手続が簡易化したのをきっかけに、このトピックについて振り返ってみよう!

          スペイン議会は2023年2月16日、16歳以上が法律上の性別変更の手続きをする際に診断書を不要とする法案を、191対60の賛成多数で可決しました。 スペイン、性別変更手続きを簡易化 有給の生理休暇も導入へ スペインではこれまで、法律上の性別変更手続きには性別違和(生物学的な性別とジェンダーアイデンティティに違和感がある状態)の診断書に加え、2年間のホルモン治療が必要とされてきました。 しかし新法により、今後は性別変更手続きにかかる期間が3~4カ月となりました。 また、対

          スペインの法的性別変更手続が簡易化したのをきっかけに、このトピックについて振り返ってみよう!

          ドラマ「And Just Like That」に自身をノンバイナリーと自認するキャラクター「Che」が登場

          「Sex and the City」の続編ドラマ「And Just Like That」が動画配信サービス「HBO Max」で2021年12月9日から配信開始された。日本では、U-NEXT、amazon prime video、Rakurten TVなどの事業者で配信をしている。DVDでも視聴できる。筆者がAnd Just Like Thatを視聴したら、ノンバイナリーを自認するキャラクターを見付けた。今回は、And Just Like Thatに登場するノンバイリナリーを自

          ドラマ「And Just Like That」に自身をノンバイナリーと自認するキャラクター「Che」が登場

          性の多様性の可視化@東京トランスマーチ2022

          2022/11/12、Transgender Japann主催の東京トランスマーチ2022が新宿中央公園で開催された。Xジェンダーの当事者団体であるlabel Xはそこでブースを出展し、アンケートを通して多様な性の可視化に取り組んだので、その内容を紹介する。 現在の日本においては、人間が男性か女性の2つの性のいずれかに区分され、それ以外はないという考え方、いわゆる男女二元論が一般的な考え方として受け入れられている。 しかし、Xジェンダーの人々は男性、女性のいずれの枠にもし

          性の多様性の可視化@東京トランスマーチ2022

          多くの人の脳はノンバイナリーであるという研究結果の紹介

          巷では女性脳や男性脳といった言葉を見聞きすることがあり、その脳の特性により女性や男性特有の得意不得意があることが、まことしやかに口にされています。 しかし得意不得意の話以前に、そもそも男女の脳には科学的に見ても本当に差があるのでしょうか? その疑問に対して真向から立ち向かった研究者がいます。 イスラエルの神経科学者ダフナ・ジョエルさんです。 ジョエルさんはサイエンスの世界で研究をしている中で、科学者ですら、科学的な根拠なく脳に性差があると信じていることに気付きます。 その他

          多くの人の脳はノンバイナリーであるという研究結果の紹介

          サッカーW杯に湧くカタールのトランスジェンダー差別問題

          2022年開催のサッカーワールドカップ、男子日本代表チームはベスト16で敗れたものの決勝トーナメントに進出しメディアを賑わせました。 他方で、開催国であるカタールでは様々な人権課題が指摘されており、その問題は性的少数者に対しても例外ではありません。 カタールでは同性間の性交は違法とされています(難民研究フォーラム「LGBTの迫害状況一覧」より)。 その他にも移民労働者に対する人権侵害が指摘され続け、出場選手の間で抗議の声が広がりました。 ※本記事では後半に暴力的な表現を記

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          宇多田ヒカルさんがInstagram LIVEで「ノンバイナリーに該当する」と公表

          シンガーソングライター、音楽プロデューサーの宇多田ヒカルさんは、2021年6月26日にInstagram LIVEで生配信番組「ヒカルパイセンに聞け!」を開催した。「ヒカルパイセンに聞け!」は、宇多田ヒカルさんがファンからの質問に答えるという番組。この回では、英語と日本語の両方でご自身のジェンダーアイデンティティーが「ノンバイナリー」だと話された。今回は、宇多田ヒカルさんがどんな言葉でどのようにご自身のジェンダーアイデンティティーを話されたのかを紹介する。 どんな言葉でどの

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          展覧会「装いの力―異性装の日本史」レポート

          この刺激的な文章によって紹介される展覧会が、渋谷の松濤美術館で開催されました(会期は2022/9/3~10/30)。 タイトルは「装いの力ー異性装の日本史」 「異性装」という言葉を見ると、いわゆる男装と女装だけが想起されます。 しかし展覧会の説明としては、冒頭に記載の「男性か女性か-人間を2つの性別によって区分する考え方は、私たちの中に深く根付いています。しかしながら、人々はこの性の境界を、身にまとう衣服によって越える試みをしばしば行ってきました。」という文章があります。

          展覧会「装いの力―異性装の日本史」レポート