見出し画像

「label X 10周年記念講演会」開催のご報告

Xジェンダー当事者のための会員制自助サークルlabel Xは、2023年2月25日(土)に「label X 10周年記念講演会」を開催しました。会場は、TIME SHARING新宿。講演会の参加者は会員が29名、一般参加者が8名で合計37名でした。

講演会では、ゲストによる講演やワークショップを行いました。

1:代表藤原によるlabel Xの活動報告、スタッフの紹介

2:武内今日子氏(東京大学大学院人文社会系研究科博士課程に所属)による講演

−武内今日子氏の研究
・Xジェンダーやノンバイナリーを中心に、現代日本において性的マイノリティに関する様々なカテゴリーがどのように形成され、どのような経験を当事者に可能にしてきたのかを調査
・Xジェンダー/ノンバイナリーの人がどのように自己を位置づけてきたか、親やパートナーとの関係をどのように形成してきたのかといった、相互行為に関する調査研究

−今回の講演
トランスジェンダー研究において、男女いずれかに当てはまらない非二元的な性を生きる人々の活動史は、いまだ十分に描かれていない現状がある。そこでトランスジェンダー史を概観しつつ、日本においてXジェンダーやノンバイナリーといった非二元的な性を表す概念がどのように当事者によって用いられてきたのか、その1990年代から2010年代までの歴史を、ミニコミ誌やホームページ、インタビュー・データなどの多様な語りから紐解く。

3:対談 label X、Xジェンダー界隈の今昔
設立時の副代表YuiTo氏、代表の藤原による対談

YuiToさんと代表の藤原による対談では、YuiToさんにlabel Xの前身の団体「MAX」についてお話していただきました。MAXは、参加されている方の多くがFtMとFtXの方で、MtXの方もお一人参加されていたそうです。label Xに長年参加されている方でもご存知の方は少ないと思われるので、とても貴重なお話を伺うことができました。

4:label Xのこれからについて好き勝手言うワークショップ

ワークショップでは、6人ほどのグループに分かれて、label Xの今後の活動でしてほしいことを話しました。ご参加いただいたみなさんに活動のアイディアをたくさん出していただきました。
・シェアハウスの運営
・文科省に学校の授業でジェンダーアイデンティティ扱うよう陳情
・パスポートの性別欄でFとMだけでなくXも記載可能にする
・企業がジェンダーに配慮ある職場作りをしたことを認定する機関の設立と運営
・就職活動で経験の共有、職業相談
・働ける場所の提供

5:講演会の感想などについて語らう交流会

今回、講演会(1〜3)をYouTubeでライブ配信しました。label Xの会員のみアーカイブを期間限定で視聴することが可能です。

講演会の後にSDGsカフェ&バー「新宿ダイアログ」で懇親会を行いました。懇親会には、21名の方にご参加いただきました。
新宿ダイアログのSNS
Twitter:https://twitter.com/shinjukudialog
Instagram:https://www.instagram.com/shinjukudialogue/

label Xは今後もゲストをお招きして、講演会を開催します。ご予定の合う方は、ぜひご参加ください。

リンク
label X公式サイト:https://ftxmtx-x-gender.com/

報告者:ハマカワアツキ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?