膝関節の運動療法・ファンクショナルトレーニング
2023.3-2024.2 投稿予定記事
膝関節の構造上、骨による安定化が得られにくいため、周囲組織による安定化が必須となります。
膝蓋大腿関節は浅い膝蓋骨窩に膝蓋骨が滑走することで安定しますが、膝蓋骨周囲の軟部組織の影響を受けやすく、周囲組織の滑走性を十分に引き出しておく必要があります。
また、大腿脛骨関節は屈曲に伴う大腿に対する下腿内旋により構造的に安定しかつ、不安定な膝関節を楔として安定性を確保する半月板が可動することで動的な安定性を得られるとされています。
膝関節に対するアプローチし構造的な安定性を獲得することに加え、他関節との連動性を考慮しアプローチする必要もあるため、運動療法では単関節でのトレーニングに加え、CKCトレーニングによって膝関節周囲筋に対してもアプローチします。
トレーニング・動作時のマルユース例❶|膝外反
膝関節の代表的なマルユースである、いわゆるknee-inは下腿内旋可動性低下の改善が必要となります。
加えて、股関節・膝関節・足関節の3関節の協調的な動作を習得する必要があります。
トレーニング・動作時のマルユース例❷|膝前方偏位
衝撃吸収動作における膝関節前方偏位は膝前面にストレスを加えやすく疼痛誘発動作になりやすくなります。
動作改善には下腿前方偏位を抑制するハムストリングスの機能改善が必要となります。
1.膝蓋大腿関節の安定
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