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足関節の評価・徒手療法

2023.3-2024.2 投稿予定記事

3月 姿勢観察と前屈・後屈動作
  動作評価|スクワット・片脚立ち・回旋
4月 足関節の評価・徒手療法
  足関節の運動療法・トレーニング
5月 足関節捻挫の評価・アプローチ
  足関節捻挫の運動療法・アスリハ

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足関節の評価・徒手療法

メディカルフィットネスでのコンディショニングやスポーツ現場における徒手での対応で、頻回に用いる徒手療法をご紹介します。

徒手療法ではいわゆるリリーステクニックを多用します。
表層筋膜や深層筋膜、筋間、筋と他組織との滑走性を改善する目的でリリースを行います。

特にスポーツ現場においては即効性のあるアプローチが求められ、その手技を持ち合わせていることは重宝されますが、
そもそも即効性がある手技は、即効性がある部位にのみ効果があると考えます。

その部位とは軟部組織であり、周囲組織との滑走性改善にて可動域の改善や筋出力の増大が見込めます。

そして徒手療法を行う上で重要となるのはもちろん評価であり、病態評価に加え、可動性の評価を合わせ、組織を短軸上に滑走させ周囲との滑走性の差異から滑走性の低下を疑いアプローチを行います。

評価技術が重要となりますが、徒手的に組織を触り分けアプローチするためにも触診技術を高めながら研鑽を繰り返す必要があります



足関節の役割

身体に加わる力を吸収し、反力を得ることで力を発揮するためには、支点となる足部の機能改善を図る必要があります。

重力を受け、床反力に対して足部の剛性を適切に保つことで力の吸収と発揮を適切に行うことができることから、剛性が低下した状態では床反力に対して抵抗できなく十分な力発揮が困難となり、剛性が常に高い状態では力の吸収を適切に行うことができない状態となります。

また足部は安定性と可動性両方を担う部位であり、地面の形状や足圧を感知し、足部を柔軟に変化させ、また推進する際には足部の剛性を高め安定性の土台としての役割を果たします。


歩行における足関節の役割
荷重応答期において距骨下関節は衝撃吸収のために回内し、足部の剛性を低下させます。
ヒラメ筋や後脛骨筋により回内運動を制御することで、足部の剛性をコントロールし、衝撃を吸収します。

その後、ターミナルスタンスにおいて距骨下関節が回外し足部の剛性を高めることで蹴り出しを可能とします。

距骨下関節回外
踵立方関節・距踵舟関節の関節軸が交差するため、可動性が低下し、足部の剛性が高まる。

距骨下関節回内
踵立方関節・距踵舟関節の関節軸が平行となるため、可動性が向上し、足部の剛性が低下する。


1.足関節評価の流れ

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