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L-tra.|障害予防→パフォーマンスアップ情報配信

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スポーツ指導者のためのトレーニングマガジン!野球・サッカー・バスケの現場で活躍するトレーナー(理学療法士・柔道整復師)が、各競技に特化した「怪我予防のためのストレッチやトレーニン…
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#サッカー

サッカー選手に多い身体的特徴

サッカーチームにトレーナー、メディカルスタッフとして関わり、幅広い年代・カテゴリーの選手のパーソナルトレーニングを通して、サッカー選手に多い身体的特徴があると感じています。 あくまでも個人的見解であり、サッカー特有ではなくスポーツの競技特性を考えたら他のスポーツでも見られることかもしれません。 身体的特徴は競技特異性由来のものが多く、怪我の発生リスクやパフォーマンスとの関連性が見出せるかもしれません。 是非セルフチェックをしていただき、自身の身体の気づきを得ていただけたら

モモカン後の対応

ふサッカーではゲーム形式の練習や試合中に相手の膝が太ももに入り、痛めることがありませんか? 『モモカンは打撲だから大した怪我ではない。』と監督・コーチや選手自身も軽視することが多いと思います。 多くの場合、痛みを我慢してプレイすることは可能です。 しかし、重症なモモカンの場合はプレイを継続してしまうと膝の曲がる角度の制限や痛みが長く続くことがあります。 原因の1つとして骨化性筋炎があげられ、怪我をした部分に骨化が起こり痛みを引き起こします。 このような症状が出てしま

キック動作と軸足足首の痛み

『踏み込んだ時に足首が痛い。』 『ロングキックとシュートを打つ時に足を着くと痛い。』 『痛みがあって踏み込みにくい。』 このように捻挫後の症状として、走った時は痛みがないのにキック動作の踏み込んだ時の痛みに悩む選手が多いと思います。 ほとんどの選手が捻挫後に安静にすることで、次第に痛みが引いていくと思いますが、これは損傷した靭帯が回復するにしたがって痛みが和らいでくるからです。 そして、捻挫後に痛みが引いたら練習を再開する選手が多いと思います。 損傷した靭帯は時間が経

【サッカー】キック力を上げるために必要なトレーニング【シュート・パス】

体の動きを分析するプロである理学療法士が監修! スポーツ選手向け、体の動きを変えるトレーニングを配信! 今回は「キック力を上げるために必要なトレーニング」を紹介します! 強くボールを蹴るためには、身体を大きく振りかぶるための背骨の『しなりとひねり』の動きや、蹴り足の柔らかさ『しなり』が必要です。 また、蹴り足の力をボールに伝えるために、バランスを崩さない"軸足"の機能が必要です。 『しなりトレーニング』  0:08 腸腰筋回旋  0:38 股関節伸展 『ひねりトレーニン

オスグッドは安静だけじゃ足りない!-大事なことは鍛えて治すということ -

オスグッドになる選手の身体機能面の特徴自分はジュニアユース世代のサッカーチームでフィジカルコーチ兼トレーナーとしてトレーニング指導や治療も行っていますが、オスグッドによる膝の痛みを訴える選手のカラダの特徴は共通しているところが多々あります。 以前のnoteではオスグッドにつながるカラダの硬さについて指摘しました。 オスグッドになる選手はカラダの硬さだけでなく、筋力も共通して弱くなっているところが多々あると感じています。 以前にもお話ししたように、オスグッドで重要なことは

<保存版!>オスグッドの改善と予防ストレッチ

成長期のサッカー選手に多い痛みとしてオスグッドをはじめとした《膝のお皿周りの痛み》があげられると思います。 いわゆるオスグッドは、単なる成長痛と考えるのではなく、膝に負担が集中することで痛みに繋がっていきます。 そう考えるとオスグッドは予防できるものでもあります。 今回のnoteでは、このオスグッドに繋がるカラダの特徴と予防のためのケアについてお話ししていきます。 実際に痛みに悩んでいる選手やそのような選手に対する指導に困っている指導者、親御さんに読んでいたいだければ

スクワットで怪我をしないカラダの整え方

トレーニングの一環で筋トレを取り入れるチームは非常に多いとおもいます。 特に中学校や高校で部活動として屋外でスポーツをしている選手は、”雨の日”に校舎内で筋トレをしているというのは非常に思います。 僕も現役時代はめちゃくちゃやりました…。 特に《スクワット》を。 しかし、大半の学生アスリートさんはこのスクワットのフォームが崩れたままトレーニングを続けていることが本当に多いです。 【ただスクワットをやっているだけになっていませんか??】 崩れたフォームでトレーニング

サッカーとオスグッド

前回は、キックフォームの崩れから考えられるJr.アスリートの怪我についてお話しさせていただきました。 フォームの崩れが怪我に繋がることやキック力などのパフォーマンスに直結することはみなさんご存知のことだと思います。 しかし、選手にいくら指導をしてもあるいはコーチからいくら指導をされてもなかなかフォームが変わらないということよくあると思います。 このような場合は、身体の柔軟性や筋力など変えていかないとなかなかフォームの修正まで結びつかないことが多いです。 これからは、な

Jr.アスリートの怪我とキックフォーム

11月24日に福島県代表尚志高校サッカー部のFW染野唯月選手が腰椎分離症により高校サッカー選手権の出場が微妙であることが報道されました。 この分離症だけでなく、オスグッドやグローインペイン症候群を含む股関節痛といった痛みは、様々な原因がありますが<キックフォームの崩れ>が原因で起こりうるものでもあります。 正しいキックフォーム(身体にかかる負担を最小限に抑えたフォーム)は、キック力などの競技パフォーマンスだけでなく、怪我を予防するためにも非常に重要となっていきます。 な

肉離れを知る

上のリンクはサッカー日本代表DF富安健洋選手が、10月10日行われたW杯アジア2次予選モンゴル戦でハムストリングス(太もも裏)の肉離れを発症し、代表を離脱したというニュースです。 トップアスリートが怪我をしたニュースはよく目にすると思いますが、このようなニュースでは必ずと言っていいほど復帰までの期間も記載されていますよね。 実際には、MRI検査をして確定診断が下されますが、現場レベルでもどの程度の怪我なのか目星をつけることができ、早急に専門の医療機関へ受診すべきかどうか判

ひざを守る”姿勢”と”体幹”

突然ですが、みなさんは”体幹トレーニング”という言葉は耳にしたことがありますか? それはどういった目的で日々のトレーニングに取り入れていますか? 多くのアスリートや指導者の方は《パフォーマンスを高めるためのトレーニング》として体幹トレーニングを取り入れていると思います。 たしかに体幹トレーニングによってパフォーマンスが飛躍的に高められると言われていますし、それにまつわる研究も多く報告されています。 ただ、体幹トレーニングのメリットはそこだけではなく、前十字靭帯(ACL

〇〇を鍛えてひざを守る

前回は 《ひざを鍛えてもひざは守れない》 というテーマでひざの怪我から守るための考え方として股関節のトレーニングについてお話しせていただきました! (まだ読まれいてない方はこちらから!) さて、突然ですがタイトルの〇〇の中にはどのような単語が入るでしょうか!? 股関節以外にもひざを守るために鍛えておくべき部位があります。 結論から言いますと ということが言えると考えます。 なぜ、昔の足くびの捻挫がひざに負担をかけ、ACL損傷を引き起こす原因となるのでしょう。

ひざを鍛えてもひざは守れない!?

前回の股関節の話はたくさんの方々に見ていただけたようで、 多くの方が股関節の柔軟性に対して何かしらの関心や悩みを持っているんだなと感じました。 (読んでくださった皆様、ありがとうございました。まだ読んでいないという方は、こちらからご覧ください!) 今回からは、股関節の動きも密接に関係していると言われている 【ひざの痛み】 について話していきたいと思います。 その中でも、 【前十字靭帯(ACL)損傷】 にフォーカスしていきます。 意外と認知されていなかったAC

股関節は鍛えてほぐす!

サッカーと股関節痛以前にサッカー選手の多くが悩まされるグローインペイン症候群について様々な研究論文からその概要ついてまとめ配信させていただきました。 それをもとに 【サッカー選手と股関節痛の関係性】 【セルフチェックから予防・パフォーマンスアップに必要なトレーニング】 をについてまとめました。 特に【股関節の可動性】はキック動作時の股関節痛やボールの質などパフォーマンスの部分に大きく影響を与えるため【ストレッチ】を中心とした股関節周りのトレーニングをご紹介いたしま